気候変動に配慮したアジア環境先進型流域圏の構築と普及

水・食糧・エネルギーバランスを考慮した理想的な流域圏をめざして

ラオス調査(6月)~雨季の始まり~

2012-06-11 11:58:59 | プロジェクト全体

引き続きラオス調査(6月)について、

流域内水田の様子を報告します。

 

ちょうど雨季が始まった時期で、流域内の水田では田植えの準備が進められていました。

 

左:きれいに移植された水田

右:水のたまった水田(耕起前)に鳥がたくさん

 

今回改めて、

水田の生物多様性というのは、

農村のタンパク質供給源として重要なんだな、

と感じました。

もちろん本で読んだり、話で聞いたりはしていましたが、

上の写真の鳥や、道端で売っていたカエル・オタマジャクシを見て実感しました。

 

今後、ラオスでは人口増加・経済成長によって食糧需要が増大すると考えれれています。

食糧というと炭水化物=コメに焦点を当てた議論になりがちですが、

畜産業がほとんどないこの国で、

タンパク質の供給というのも大きなテーマになるのではないかと思いました。

 


ラオス調査(6月)~シンポジウム開催に向けて~

2012-06-11 11:40:41 | プロジェクト全体

現在、プロジェクト成果のもとに、

現地の行政機関・研究機関等と意見交換を行うためシンポジウムの開催を予定しています。

 

前回4月にラオスを訪れた際、

10月22日開催で出席者等の調整を行うことで決まったのですが・・・

 

今回改めて訪問したところ、

今年の9月~11月はASEM(ASEAN+EU)の大きな会合がラオスで開催されるため、

その時期は厳しいとの指摘を受けました。

前回は「11月は忙しいけど、10月ならOK」とおっしゃっていたのですが。

そういうわけで、本プロジェクトのシンポジウムは来年2月or3月に延期することになりました。

  

左からJICA事務所、農林省、ラオス・日本センター

 

今回の調査で気がついたこととして、

上記の大きな国際会議に向けて、町中で建築・改修が行われていました。

また、道路の舗装工事や、下水道の整備も急ピッチで行われています。

 

その一方で、数か月前まで町中にたくさんいたトゥクトゥクがずいぶん減りました。

この半年の間に自動車の数がずいぶん増えたこと、

建設ラッシュで労働力の需要が高いこと、などの影響でしょうか。

 

社会の急速な変化を目の当たりにして、

一年後、半年後どうなっているのか、

楽しみな半面、少し不安です。