Dozle BLOG TOP
遺憾ながら 予測通り。
故に多忙です...(更新は遅滞します)
(※記事注 : まえがきとして)
------------------------------------------------------------------------------
未接種者と接種者の感染率の違いについて、私的には本年3~5月頃に結論の出ていた話で、
(過去記事 東京都保健福祉局のデータ考察 などから)
その後、厚生労働省アドバイザリーボードの件もあり、伝えるべき人には伝え終えておりました。
それ以外の方々に対しては、既に話すべき時期を逸しておりましたので、
下書きこそしたものの、結局ブログには載せていなかった内容です。
ですが、やはりウェブ上にデータがあった方が出先で解説する際に便利なので、今更ながらのアップです。
(下書き作成日時は 2022/9/23 となってました)
------------------------------------------------------------------------------
【未接種者と接種者の感染率の違いについて】
厚生労働省アドバイザリーボード 資料2-5(or 2-4) (令和4年4月25~8月28日) より [対未接種者比率 & グラフ]
事の発端は、知人の幼保・こども園の園長先生方から、
「厚生労働省の公式データのみで、感染率が 【接種者】>【未接種者】 になることを説明できるでしょうか?」
と、お題を貰ったことでした。
保育士さんが3回目の接種をする時期にあたり、園長先生の立場として、
【 接種者の方が感染し易くなる 】
という危惧について、完全に公のデータのみ で、保育士さん方に説明したかったとのこと。
それに対しての返答が、以下の厚生労働省アドバイザリーボードのデータまとめになります。
※ 厚生労働省のデータは、折に触れて 「不誠実」 です。
しかし、厚生労働省であるが故の「権威」と「責任」が、自らを縛る縄にもなります。
******************************************************************************
厚生労働省
新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料等(第81回~)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
******************************************************************************
第83回 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年5月11日)
↓↓↓↓↓
第98回 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年9月7日)
までの
「 ワクチン接種歴別の新規陽性者数 」 のまとめです。(期間は、概ね 4/25 ~ 8/28 ※ 統計に空白あり)
( それぞれ、資料2-5(or 2-4) 全国の新規陽性者数等及び高齢者のワクチン接種率等の2ページ目 )
令和4年4月25~8月28日の期間で、
・未接種
・2回接種済み
・3回接種済み
で、各年代ごとに、どのように感染率が変化していったかが理解できる、厚生労働省の統計です。(不完全ですが)
なぜ第83回からか?
→ ワクチン接種歴が未記入の場合、令和4年の
4月 20 日までの ADB提出データでは 未接種 に分類 していたが、
5月 11 日以降の ADB提出データでは 接種歴不明 に分類 している。
(つまり、4月20日より前のデータは、「 未接種数=未接種数+接種歴不明」 なので、分析に値しないということ。)
なぜ第98回までか?
→99回以降、「 ワクチン接種歴別の新規陽性者数 」 は、公表されていないから。
(全数把握を止めた関係でしょうか? つまり今後は、接種歴別の新規陽性者は、把握不能になったということ。)
以下の画像は、 資料2-5(or 2-4)「全国の新規陽性者数等及び高齢者のワクチン接種率等」 の2ページ目、
「 ワクチン接種歴別の新規陽性者数 」
を、時系列順に並べたものです。
なお、「10万人あたりの新規陽性者数」について、世代毎に
・もっとも陽性者が多い接種歴の数字に → 赤○
・もっとも陽性者が少ない接種歴の数字に → 緑○
を付けました。
(※ 11歳以下と80歳以上に関しては、別枠で考える必要があるので、今回は除外してます。)
↓↓↓を まとめたPDFはこちら → 厚生労働省アドバイザリーボード 資料2-5(4)_P2(令和4年4月25~8月28日)_丸印付き.pdf
↑↑↑↑↑
集計空白期間① : 6/6 ~ 6/12
↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑
集計空白期間② : 6/20 ~ 6/30
↓↓↓↓↓
※元資料誤植 誤 (7/1-7/17) → 正 (7/11-7/17)
↓↓↓↓↓
順を追って見て頂ければ、明快で、
表では、12歳から79歳を、それぞれ8世代に分けて統計を取っておりますが、
最初の(4/25 - 5/1) の時点で、
・接種歴別 最大陽性者数の世代 : 未接種→ 4 / 2回接種→4 / 3回接種→0
・接種歴別 最少陽性者数の世代 : 未接種→ 1 / 2回接種→0 / 3回接種→7
最後の(8/22 - 8/28) の時点で、
・接種歴別 最大陽性者数の世代 : 未接種→ 1 / 2回接種→7 / 3回接種→0
・接種歴別 最少陽性者数の世代 : 未接種→ 3 / 2回接種→0 / 3回接種→5
(※最初と最初で、感染比率が減った接種区分を青字、増えた接種区分を赤字 としてみました。)
時間が経過するごとに、
・陽性者数が最も多い接種歴は → 2回接種 となり、
・陽性者数が最も少ない接種歴については、3回接種が 7→5 に、未接種が 1→3 になっています。
これを分かりやすく比較するために、
未接種者の「10万人あたりの新規陽性者数」 を 基準値 1.0 倍 としたとき、
2回接種と3回接種の「10万人あたりの新規陽性者数」 が、
時系列ごとに、世代別でそれぞれ何倍になるのかを示したグラフが以下です。
(グラフの連結を考えて、左を3回接種 ←→ 右を2回のみ接種 としています。)
グラフの日付を1週間スケールに変換したバージョン
↓↓↓↓↓
右 2回のみ接種(3回目無し) のグラフの特徴
・グラフの最終時点では、80代と50代を除く全ての世代で、未接種者の感染率を上回る。(※50代も僅差)
・70代、60代、40代では、7/1-7/10あたりが感染率のピークとなり、その後はそれぞれに下降傾向。
左 3回接種のグラフの特徴
・65-69のみ、グラフの初期時点で、既に未接種者の感染率を上回る。(接種時期の違いか?)
以降、7/11-7/17をピークに上昇し、その後は下降傾向。
・65-69以外の世代では、グラフ初期時点での感染率は未接種者を下回る。
しかし80代を除く全ての世代で、右肩上がりの傾向。
グラフ最終時点まで間に、60代、40代、30代で未接種の感染率を上回る。
もし 3回接種(左グラフ)の感染比率が、やがて時間経過とともに
2回のみ接種(右グラフ)と同じような推移を辿るのだとしたら、
(左グラフから → 右グラフに移行するかのように )
3回接種者も、やがて殆どの世代で未接種者の感染率を上回ることになります。
厚生労働省が、この後も継続して統計を取り続け、データを公表していたならば、
接種者の感染率が、どのように上昇し・どの程度で下降するか、推し量ることも出来たのでしょうが...
厚生労働省は、これを止めました。
--------------
・不誠実
・失策
・保身
・罠に嵌った(?)
--------------
----------------------------------
・善意が転じた悪行か(?)
・純粋な悪意か(?)
それとも
・予定された不調和なのか(?)
----------------------------------
****************************************************
・悪によって成し遂げられる善があるのか(???)
・予定された不調和の果てに調和があるのか(???)
****************************************************
色々と言葉は浮かびますが、真相を追いすがってみても仕方がないのでしょう。
現象を観るに 分別是非なく
歩を進めるに 慎み深く
(※ 5/4 微妙にグラフの数値がずれていたのを修正)
東京都 2022/4/1~4/30 まで
【東京都福祉保健局】
新型コロナウイルスに関連した患者の発生について
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/hassei.html
【札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所】
新型コロナウイルスワクチン接種率の推移
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/japan_vaccine.html?a=1&d=2&kw=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD&pd=r3-1
上記、2つのデータ比較、4月分です。
↓↓↓↓↓
3回目接種者の比率が増える毎に、
→→→ 2回のみ接種者の比率は減っていきます。
しかし、2回接種済みで コロナに感染した患者 の比率は、4月中も相変わらずの横這い。
つまり、
↓↓↓↓↓
3回目接種者が増える ほどに、(2回のみ接種者の比率が減ってしまうので)
→→→ 2回のみ接種者のコロナ感染率が、増加する という皮肉。
...ま、両方の統計が正しかったら、という前提の上ですけどね。
( 多分どちらかは、あまりアテにならないでしょう。 どちらかは...ね。)
-無意味の証明-
・東京都福祉保健局の統計
・2回目接種の効果
・3回目接種の効果
東京都 2022/1/1~3/31 まで
【東京都福祉保健局】
新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (リンクアドレス)
【札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所】
新型コロナウイルスワクチン接種率の推移 (リンクアドレス)
上記、2つのデータを比較したグラフ。です。
↓↓↓↓↓
さて、東京都福祉保健局の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について」の統計には、
かなり初期から、2つの問題点が指摘されています。即ち、
① ワクチン接種状況の項目に 「不明」 がある
② ワクチン接種状況の項目に 「3回接種」が無い
下記画像は、本日時点(2022/4/22)、東京都福祉保健局の統計ですが、
相変わらず項目に変更はありません。
①の、ワクチン接種状況の項目に 「不明」 がある ことによって、
2回接種、1回接種、接種なし、それぞれの 本当の感染予防効果 が、不明瞭のままにされています。
(英国のサーベイランス・レポート等の精査では、ワクチン接種の予防効果は、どうやら マイナス寄り のようです。)
そして、
②の、ワクチン接種状況の項目に 「3回接種」が無い ことによって、
2回接種 と 3回接種 の効果(または マイナス効果)が、全く読み解くことが出来なくなっています。
さて、こうした難点が有りながらも、東京都福祉保健局のデータによって、
ワクチンの効果について、一定の状況把握が出来るものかと、僅かながらも期待をしていたのですが、
今回はっきりと、無意味であることが分かりました。
これは、
札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所が、日々更新しているデータ、
「新型コロナウイルスワクチン接種率の推移」より、
各自治体ごと(今回は東京都)の、全体の人口に対する、
・ 1回のみ接種した人数の比率 【部分接種】
・ 2回のみ接種した人数の比率 【完全接種】(1回・3回の人数は除く)
・ 3回接種完了した人数の比率 【追加接種】(2回・3回の人数は除く)
と、東京都福祉保健局のデータ統計を比較することで、分かります。
(※札幌医科大学の過去データには、医療従事者への接種 と 一部の職域接種 は含まれませんので、
厳密な比較には限界があります。
今回、妥協案的な補正グラフもありますが、補正を使わなくても理解は可能です。)
ブログ冒頭のグラフをご覧下さい。
左のグラフ、東京都福祉保健局の統計では、2回接種済みでコロナ患者となった人の比率 は、
今年1月~3月末まで、40~50%前後の数値辺りで推移しており、ほぼ横這いです。
一方、
右のグラフ、札幌医科大学の「東京都の総人口に対する、新型コロナウイルスワクチン接種率の推移」 を見れば、
3回目接種の人口比率 は、今年1月~3月にかけて急激に増加し、3/31時点で 42.84%です。
相対的に、
2回のみ接種の人口比率 は急激に減少し、3/31時点で 32.51%です。
さて、素直に統計だけ眺めれば、2回のみ接種の人口比率 は、
1月1日 ・・・・ 73.95%
↓↓↓
3月31日 ・・・ 32.51%
と、3ヶ月で半分以下に減っております。
然るに左のグラフ(東京都福祉保健局)では、2回接種済みでコロナ患者となった人の比率 は、前述の通り 横這い です。
単純に、このことだけから判断すれば、
・ 2回のみ接種の人口比率 → 減少
・ 2回接種済み患者の人口比率 → 横這い
したがって、2回のみ接種者の感染予防効果 は、むしろ悪化している。(マイナス効果・感染しやすい)
と、いうことになります。
但し、東京都福祉保健局の統計には、前述したとおり
ワクチン接種状況の項目に 「3回接種」が無い
という問題点があります。
ひょっとしたら、「2回接種」=「2回以上接種」(3回接種含む) の可能性もありますので、
いくつかの解釈に分けて、問題を整理してみましょう。
【東京都福祉保健局】 ワクチン接種状況の項目について
A : 「2回接種」=「2回のみ」(3回接種を含まない) ※3回接種は「統計を取ってない」
B : 「2回接種」=「2回のみ」(3回接種を含まない) ※3回接種は「不明に含む」
C : 「2回接種」=「2回以上接種」(2回接種に 3回接種を含む)
A ・B の場合 ・・・ (前述の通り) 2回のみ接種の予防効果は → マイナス(感染しやすい)
C の場合 ・・・ 3回接種が増加しても、2回接種(3回含む)の患者の比率は 横這い → 3回目接種の予防効果は少ない
(※3回接種の予防効果が優位なら、それを含めた場合の2回接種の患者比率は、3回接種の進捗に合わせて減少するはず。)
(Bの、3回接種は「不明に含む」の場合でも、3回目が優位なら「不明」の比率にも変動があるはず。→ 大きな変化は見られない。)
この通り、大前提として、
・札幌医科大学のデータ ・・・・・・ 真
・東京都福祉保健局の統計 ・・・ 真
とするならば、
・2回のみ接種の効果 ・・・ マイナス
・3回目接種の効果 ・・・・・ 少ない
となり、ワクチン接種の優位性が、2回・3回どちらにしても疑われる結論になります。(ワクチン接種回数の無意味〈その①〉)
また そもそも論として、1~3月の3ヶ月間に急激に3回目接種が進み、
2回目と3回目の接種比率が大幅に変動しているにもかかわらず、
その影響が一切現れ見えてこない東京都福祉保健局の統計 とは、
一体、何を調べているのでしょうか?
メディアで報道されているように、ワクチン2回・3回接種に何らかの優位性があるのならば、
それは当然、
ワクチン接種状況の推移に合わせて、患者比率の変動として観測される はずです。
「不明」や「3回接種」統計の不可解さも合わせて、もはや
東京都福祉保健局の統計には、観測するだけの意味は無い
との結論に達します。
そして循環しますが、
・東京都福祉保健局の統計 ・・・ 偽
だとするならば、そこから導き出されたワクチン接種に対しての評価も、また無意味となります。(ワクチン接種回数の無意味〈その②〉)
唯一、意味のようなものがあるとするならば、
【 東京都福祉保健局の統計は 無意味である 】 と、理解するための【 意味 】でしょうか?
・
・
・
・
・
・
・
・
・
考えていたことが、あまり上手く説明出来ていないです…orz
何かこの2年、そんなことばかりです。
どうも欺瞞の証明には、時間的コストが かかり過ぎで、割に合いません。
これが欺瞞の発信者との闘いだとすれば、明確に “非対称戦” です。
( 嘘は3秒で付けるが、嘘の証明には 何時間~下手をすれば何年もかかるという、アレ。)
また多くの人々にとって、嘘の看破は論理の結果として達成されるものではなく、
主張が多数派として一定の閾値を超えたときに、初めて為されるもののようです。
その意味では当ブログなども、殆ど無為な作業の積み重ねです。
きっと、アプローチを変えていく必要があるのです。
ただ、一体全体どうしていけば良いのやら。
今はまだ、雲を掴むかの如くです。
※東京都のワクチン接種状況別、患者比率の観察は、今回を持って一旦終了とします。
理由としては3/31時点で、ワクチン接種の3回目比率が全体の42%を超えていますが、
東京都福祉保健局の公表する「ワクチン接種状況」の内訳項目に「3回接種」が追加されないためです。
「3回接種」者の感染については、既に少なからず報告・報道されています。
仮に ‘東京都内では3回接種者の感染例がゼロ’ だったとしても、それならば ‘3回接種→感染ゼロ’ と毎日報告すれば良い訳で、
項目すら無ければ、そもそも調査対象とされているかどうかの判断も出来ません。
考えてみれば、当初より 「接種状況・不明」 なる項目がそのまま罷り通っており、今に至るまで改善される気配すらありません。
本質的に、東京都福祉保健局の公表するデータには、現状を正しく把握するための ‘客観的な資料価値’ が、あまり無かったのかも知れません。(身も蓋もない...)
2022/1/1~3/31 まで
東京都福祉保健局
新型コロナウイルスに関連した患者の発生について
↓↓↓↓↓
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/hassei.html
【 2 患者の発生状況】 より
「東京都のコロナワクチン接種状況」は こちらより
(3月31日時点/4月1日公表)
↓↓↓↓↓
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/pref/tokyo/
2022/1/1~3/18 まで
東京都福祉保健局
新型コロナウイルスに関連した患者の発生について
↓↓↓↓↓
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/hassei.html
【 2 患者の発生状況】 より
「東京都のコロナワクチン接種状況」は こちらより
(3月17日時点/3月18日公表)
↓↓↓↓↓
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/pref/tokyo/