ぎふチャン20080114
■導水路計画に警告「長良川の環境への影響懸念」
01月14日:17時25分52秒更新
徳山ダムで貯めた水を長良川に放水する導水路計画に反対する市民グループが14日、放水を想定した環境調査を行い、長良川の生態に大きな影響を与えかねないと警告しました。
調査を行ったのは、国が進める「木曽川水系連絡導水路計画」に反対する「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会実行委員会のメンバーら40人です。
導水路計画は、揖斐郡揖斐川町の徳山ダムの水を揖斐川から木曽川へ放流する途中に長良川を経由させるもので、毎秒0・7トンの水が長良川に常時放流される予定となっています。
水温が低い徳山ダムの水が水質やアユなどの生物の成育へ与える影響を懸念し、岐阜大学の粕谷志郎教授をはじめ、長良川河口堰や徳山ダムの環境調査を行っている市民団体のメンバーらが、実行委員会を立ち上げました。
実行委員会として最初の調査となった今回は、1秒間に放水される予定の0・7トンの水を、白いビニール袋およそ50袋に詰めて放流が計画されている長良川の千鳥橋付近から流し、長良橋付近までおよそ4キロの間の袋の流れるスピードや流れ方の調査を行いました。
調査を終え、粕谷教授は「放水された冷たい水は、長良川の水と混じりあうことなく流れることにより、アユのえさとなる藻の生育にダメージを与えかねない」と指摘しました。
また、長良川の環境について調査しているフォトエコロジストの新村安雄さんは「計画の情報が市民や漁業関係者にあまり知られておらず、国や県は説明責任を果たしていない」と計画の問題点について言及しました。
メンバーらは、調査結果を踏まえ、16日岐阜市内で開かれる討論会で岐阜市の関係者に環境調査の実施を提案するということです。
また、今後、夏の渇水時における影響や揖斐川上流部の生態調査などを継続して行います。
■導水路計画に警告「長良川の環境への影響懸念」
01月14日:17時25分52秒更新
徳山ダムで貯めた水を長良川に放水する導水路計画に反対する市民グループが14日、放水を想定した環境調査を行い、長良川の生態に大きな影響を与えかねないと警告しました。
調査を行ったのは、国が進める「木曽川水系連絡導水路計画」に反対する「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会実行委員会のメンバーら40人です。
導水路計画は、揖斐郡揖斐川町の徳山ダムの水を揖斐川から木曽川へ放流する途中に長良川を経由させるもので、毎秒0・7トンの水が長良川に常時放流される予定となっています。
水温が低い徳山ダムの水が水質やアユなどの生物の成育へ与える影響を懸念し、岐阜大学の粕谷志郎教授をはじめ、長良川河口堰や徳山ダムの環境調査を行っている市民団体のメンバーらが、実行委員会を立ち上げました。
実行委員会として最初の調査となった今回は、1秒間に放水される予定の0・7トンの水を、白いビニール袋およそ50袋に詰めて放流が計画されている長良川の千鳥橋付近から流し、長良橋付近までおよそ4キロの間の袋の流れるスピードや流れ方の調査を行いました。
調査を終え、粕谷教授は「放水された冷たい水は、長良川の水と混じりあうことなく流れることにより、アユのえさとなる藻の生育にダメージを与えかねない」と指摘しました。
また、長良川の環境について調査しているフォトエコロジストの新村安雄さんは「計画の情報が市民や漁業関係者にあまり知られておらず、国や県は説明責任を果たしていない」と計画の問題点について言及しました。
メンバーらは、調査結果を踏まえ、16日岐阜市内で開かれる討論会で岐阜市の関係者に環境調査の実施を提案するということです。
また、今後、夏の渇水時における影響や揖斐川上流部の生態調査などを継続して行います。
(2008年1月9日)
市民による環境調査のお知らせ
「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会
○ 目的
長良川では「木曽川水系連絡導水路計画」にともない、毎秒0.7トンの水が徳山ダム(揖斐川水系)より常時放流される計画が進められております。
資料 HP http://www.cbr.mlit.go.jp/kisojyo/watering_way/pdf/outline.pdf
このたび、「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会では以下の内容について市民による「環境調査」を行います。
○ 日時 2008年1月14日 午後1時 集合
○ 場所 集合場所 長良川千鳥橋右岸
○ 調査内容
・ 流況調査
放流される計画の0.7トン(700リットル)の水を45Lの白色プラスチック袋につめて放流計画地付近から流し、そのプラスチック袋の流れる速度を観察地点(鵜飼い大橋、長良橋、金華橋、忠節橋等)での通過時間から計測します。
・景観調査
上記観察地点および、周辺の堤防からデジタルカメラ、ビデオカメラ等で流下するプラスチック袋を記録し、もし、ダム水の濁りが大きい場合に長良川に与える景観上のインパクトを測定します。
○ 調査計画
1.集合 1300 千鳥橋
2.マーカー準備 :白色プラスチック袋準備
①700リットルに相当する水を45Lの袋に15Lづつ詰める。
②マーカー47袋をロープで連結する。
マーカーが散逸しないための配慮。
またマーカーが途中で引っかからないように、ゴムボートに調査員が乗り込み監視する。
3.放流 予定時間 1400 注) 調査放流は御料場下流付近から行います。
①市民調査員は放流を確認後、堤防上を追跡して目視観測、撮影を行う。
②観察地点において、通過時刻の記録および、景観調査の写真撮影を行う。
4.回収 マーカーは忠節橋下流地点左岸で回収する。
国土交通省 木曽川上流工事事務所前付近。
以上
お問い合わせ
本調査に関しては ニイムラ 090-2686-0869まで
「市民学習会」については 武藤 090-1284-1298 までお願いします。
市民による環境調査のお知らせ
「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会
○ 目的
長良川では「木曽川水系連絡導水路計画」にともない、毎秒0.7トンの水が徳山ダム(揖斐川水系)より常時放流される計画が進められております。
資料 HP http://www.cbr.mlit.go.jp/kisojyo/watering_way/pdf/outline.pdf
このたび、「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会では以下の内容について市民による「環境調査」を行います。
○ 日時 2008年1月14日 午後1時 集合
○ 場所 集合場所 長良川千鳥橋右岸
○ 調査内容
・ 流況調査
放流される計画の0.7トン(700リットル)の水を45Lの白色プラスチック袋につめて放流計画地付近から流し、そのプラスチック袋の流れる速度を観察地点(鵜飼い大橋、長良橋、金華橋、忠節橋等)での通過時間から計測します。
・景観調査
上記観察地点および、周辺の堤防からデジタルカメラ、ビデオカメラ等で流下するプラスチック袋を記録し、もし、ダム水の濁りが大きい場合に長良川に与える景観上のインパクトを測定します。
○ 調査計画
1.集合 1300 千鳥橋
2.マーカー準備 :白色プラスチック袋準備
①700リットルに相当する水を45Lの袋に15Lづつ詰める。
②マーカー47袋をロープで連結する。
マーカーが散逸しないための配慮。
またマーカーが途中で引っかからないように、ゴムボートに調査員が乗り込み監視する。
3.放流 予定時間 1400 注) 調査放流は御料場下流付近から行います。
①市民調査員は放流を確認後、堤防上を追跡して目視観測、撮影を行う。
②観察地点において、通過時刻の記録および、景観調査の写真撮影を行う。
4.回収 マーカーは忠節橋下流地点左岸で回収する。
国土交通省 木曽川上流工事事務所前付近。
以上
お問い合わせ
本調査に関しては ニイムラ 090-2686-0869まで
「市民学習会」については 武藤 090-1284-1298 までお願いします。
市民学習会
長良川をこよなく愛する市民のみなさん。
徳山ダムに貯められる水が直径約4メートルの地下トンネルで、長良川に運ばれ岐阜市の北部あたりで放流する計画(木曽川水系連絡導水路計画)が進み、2015年(平成27年)には完成させるという話をご存知ですか。
ダムで淀んだ水。長良川に流すことを、市民がいつ要望したのでしょう?
チラシ 表拡大
チラシ 裏 拡大
● 日時 2008年1月16日(水)午後6:30~8:30
● 会場 ハートフルスクエアG 大研修室JR岐阜駅に連なるビル内2階東詰め
基調講演
「ダムが河川に及ぼす影響」
揖斐川の源流、徳山ダムがせき止める湖(浜名湖の約2倍の容量)から流れてくる水は、清流長良川を変えてしまうのではないか?多くのダム湖を調査してきた研究者の話から学びます。
講 師 村上 哲生 名古屋女子大学教授
* 学習会では、「木曽川水系連絡導水路建設計画」の説明と問題点を実行委員会から報告させていただきます。その際、国土交通省などの関係資料を配付させていただきますので、資料代として500円を会場でいただきます。
主催:「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会実行委員会
代表 粕谷志郎 岐阜大学地域科学部教授
(連絡先)武藤 仁 500-8211岐阜市日野東7-11-1 携帯090-1284-1298
長良川をこよなく愛する市民のみなさん。
徳山ダムに貯められる水が直径約4メートルの地下トンネルで、長良川に運ばれ岐阜市の北部あたりで放流する計画(木曽川水系連絡導水路計画)が進み、2015年(平成27年)には完成させるという話をご存知ですか。
ダムで淀んだ水。長良川に流すことを、市民がいつ要望したのでしょう?
チラシ 表拡大
チラシ 裏 拡大
● 日時 2008年1月16日(水)午後6:30~8:30
● 会場 ハートフルスクエアG 大研修室JR岐阜駅に連なるビル内2階東詰め
基調講演
「ダムが河川に及ぼす影響」
揖斐川の源流、徳山ダムがせき止める湖(浜名湖の約2倍の容量)から流れてくる水は、清流長良川を変えてしまうのではないか?多くのダム湖を調査してきた研究者の話から学びます。
講 師 村上 哲生 名古屋女子大学教授
* 学習会では、「木曽川水系連絡導水路建設計画」の説明と問題点を実行委員会から報告させていただきます。その際、国土交通省などの関係資料を配付させていただきますので、資料代として500円を会場でいただきます。
主催:「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会実行委員会
代表 粕谷志郎 岐阜大学地域科学部教授
(連絡先)武藤 仁 500-8211岐阜市日野東7-11-1 携帯090-1284-1298
第2回実行委員会1月8日(火)午後6時30分~JR岐阜駅ハートフルスクエア中研修室で開催します。是非ご出席ください。
2007年12月
長良川をこよなく愛する市民のみなさま
「市民学習会」の取り組みにご協力ください
「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会実行委員会
代表 粕谷 志郎
長良川を愛し、さまざまな取り組みを進めておられるみなさまに敬意を表します。さて、年が変わろうとする慌ただしい時期、長良川を変えてしまう大きなプロジェクト「木曽川水系連絡導水路」計画が、市民の見えないところで急速に進行しています。既に、数億円の調査費が費やされ、来年度には15億円の予算がつけられ総工事費890億円の事業が水資源機構(旧水資源開発公団)によって、進められることになります。
別紙チラシのように長良川には徳山ダムの水が千鳥橋(長良古津-日野舟伏)あたりで放流されるようです(調査は進んでいるのに市民には情報公開しない)。11月17日国土交通省が岐阜市で開催した「ふれあい懇談会」で導水路問題に関しては、「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民の発言で占められ、司会者も「長良川への水質・環境に影響を与えないか心配だ」という言葉で締めくくる状況でした。
この事業の内容は殆ど岐阜市民に知られていません。知ったら市民は不安で驚くことは当然です。国は、来年早々開く1月16日の「公聴会の開催」でこの導水路建設を含む「木曽三川の今後30年間の基本計画」の議論を終了させようとしています。
この状況を許すことはできない。市民議論を広げようと、別紙チラシのような取り組みを計画しました。そこでお願いです。是非、「学習会」に参加していただくとともに、お仲間を誘ってください。
特別な団体をバックにした取り組みではありません。「市民レベルで学習し問題を明らかにする」一点で取り組みを進めておりますので、みなさまのご協力、ネットワークの応援なしでは成功できません。
当面、第2回実行委員会を、1月8日(火)午後6時30分~JR岐阜駅ハートフルスクエア中研修室で開催します。是非ご出席ください。お待ちしています。
大きな問題を抱えて動き出した「木曽川水系連絡導水路計画」
木曽川、長良川、揖斐川を結ぶ「木曽川水系連絡導水路計画」は、国、岐阜県・愛知県・
三重県・名古屋市三県一市の確認のもとで2004 年(平成16 年)「徳山ダムに係る導水路検
討会」が設置され、検討が進められてきました。
昨年(06 年)8月開催の第6回検討会において揖斐川(西平ダム上流)と木曽川(犬山
上流)を結び毎秒20m3を流す「上流案」が、建設費約900 億円で三県一市は合意しました。
ところが、この合意から1年経つか経たない今年(07 年)8月。密室の協議の中、第7
回検討委員会は突如、導水の一部(平常時毎秒0.7m3、渇水時4.7m3)の水を長良川(岐
阜市北部あたり)に放流し、下流岐阜県海津市で背割堤を越して木曽川へ送るという「上
流下流分割案」建設費890 億円を発表。「コスト縮減」をうたい文句に三県一市は「合意」
しました。
一方、この導水路計画を含めた木曽川水系全体の概ね30 年間を想定した「木曽川水系河
川整備計画」(この中には、長良川中流部に新たに「遊水地」を整備するという大事業もあ
ります)の論議は、11 月28 日に開催された第10 回木曽川水系流域委員会で原案が承認さ
れたため最終段階に入りました。
各委員の締めくくり発言では
「三つの川の水が混ざるのは環境の問題が起こらないか心配だ。問題が起こるようならすぐ中止して欲しい。」など根
本問題を残したままの原案承認となっています。中には「計画決定の後、裁判が起きたり
しないように願っている」「原案のどこが修正されたのか分からない」などと発言する委員
もありました。異常なピッチで進む計画論議の日程。新春早々1月18 日の公聴会を経て強
引に幕を閉ざそうとしています。ストップ! 本当の市民議論はこれからです!
長良川を「水路」に変える導水路計画
市民の要望でもない長良川に流される平常時
毎秒0.7m3の水は、名古屋市工業用水となるも
のです。長良川は工業用水の導水路の役割を果
たすことになりますから、ダムで水が淀んでも
関係なく流されることでしょう。
渇水時には毎秒4.7m3の水が長良川に導水さ
れます。「河川整備計画」(原案)では、「1994
年(平成6年)規模の大渇水で、長良川(忠節)
で毎秒11m3の河川流量を確保する」としてい
ますので、長良川が水質的に一番心配なとき、
その3分の1以上が徳山ダムの湖底から流れて
くる水になるという悲惨な状況になります。
長良川に導水される水の内4.0m3は、流域委
員会で「木曽川のヤマトシジミを守るために必要」
と説明があった木曽川(成戸)流量40m3の一
部となります。河口堰建設で長良川のヤマトシジ
ミを絶滅させた国土交通省の説明ですからあき
れはてます。
水道用水としても工業用水としても要らないと言われた徳山ダムの水。
今、「環境改善」という名で莫大な税金を使って、長良川を流下しようとしている。
木曽川、長良川、揖斐川を結ぶ「木曽川水系連絡導水路計画」は、国、岐阜県・愛知県・
三重県・名古屋市三県一市の確認のもとで2004 年(平成16 年)「徳山ダムに係る導水路検
討会」が設置され、検討が進められてきました。
昨年(06 年)8月開催の第6回検討会において揖斐川(西平ダム上流)と木曽川(犬山
上流)を結び毎秒20m3を流す「上流案」が、建設費約900 億円で三県一市は合意しました。
ところが、この合意から1年経つか経たない今年(07 年)8月。密室の協議の中、第7
回検討委員会は突如、導水の一部(平常時毎秒0.7m3、渇水時4.7m3)の水を長良川(岐
阜市北部あたり)に放流し、下流岐阜県海津市で背割堤を越して木曽川へ送るという「上
流下流分割案」建設費890 億円を発表。「コスト縮減」をうたい文句に三県一市は「合意」
しました。
一方、この導水路計画を含めた木曽川水系全体の概ね30 年間を想定した「木曽川水系河
川整備計画」(この中には、長良川中流部に新たに「遊水地」を整備するという大事業もあ
ります)の論議は、11 月28 日に開催された第10 回木曽川水系流域委員会で原案が承認さ
れたため最終段階に入りました。
各委員の締めくくり発言では
「三つの川の水が混ざるのは環境の問題が起こらないか心配だ。問題が起こるようならすぐ中止して欲しい。」など根
本問題を残したままの原案承認となっています。中には「計画決定の後、裁判が起きたり
しないように願っている」「原案のどこが修正されたのか分からない」などと発言する委員
もありました。異常なピッチで進む計画論議の日程。新春早々1月18 日の公聴会を経て強
引に幕を閉ざそうとしています。ストップ! 本当の市民議論はこれからです!
長良川を「水路」に変える導水路計画
市民の要望でもない長良川に流される平常時
毎秒0.7m3の水は、名古屋市工業用水となるも
のです。長良川は工業用水の導水路の役割を果
たすことになりますから、ダムで水が淀んでも
関係なく流されることでしょう。
渇水時には毎秒4.7m3の水が長良川に導水さ
れます。「河川整備計画」(原案)では、「1994
年(平成6年)規模の大渇水で、長良川(忠節)
で毎秒11m3の河川流量を確保する」としてい
ますので、長良川が水質的に一番心配なとき、
その3分の1以上が徳山ダムの湖底から流れて
くる水になるという悲惨な状況になります。
長良川に導水される水の内4.0m3は、流域委
員会で「木曽川のヤマトシジミを守るために必要」
と説明があった木曽川(成戸)流量40m3の一
部となります。河口堰建設で長良川のヤマトシジ
ミを絶滅させた国土交通省の説明ですからあき
れはてます。
水道用水としても工業用水としても要らないと言われた徳山ダムの水。
今、「環境改善」という名で莫大な税金を使って、長良川を流下しようとしている。