パソコンは、Windows10、CPU Corei3第8世代、メモリ8GB、SSD(250GB)という構成でした。
詳細をお聞きすると・・・最近動作が遅くなった気がしていて、普通に使えていたのでそのまま使っていたそうですが、突然フリーズして暫くすると「デバイスで問題が発生したため再起動する必要があります」というメッセージが表示されて、再起動するとまた暫く使えるが・・・そのうちにまたフリーズ、再起動を繰り返すようになったそうです。
電源を入れてみると・・・メーカーロゴ表示のあと、暫く画面が真っ黒の状態が続き心配になったころに、やっとWindowsが起動してきました。
最近はずっとこんな感じだったそうです。
いつもは、マップのページを使用しているとのことでしたので、よく使うサイトへ行き、地図の拡大縮小、移動などの操作を行っていたら・・・突然カーソルが動かなくなり、暫くするとブルーバック画面で「デバイスで問題が発生したため再起動する必要があります」と表示されました

デバイスに問題が発生したのはわかるのですが・・・どこに問題が発生したのかはこのメッセージでは全く不明です。
ドライバーの不具合、メモリーの不具合、常駐アプリの不具合・・・などなど、いろいろ考えられます。あとファンなどの故障で放熱がうまくできなくなってフリーズ、再起動を繰り返すことありますが、ファンはきちんと回っていました。
イベントログを確認してみると・・・いろいろなファイルが読み込めないエラーが残っていました。そうすると起動時の動作の遅さも考えるとディスク(SSD)が怪しいかもしれません。確認してみると

健康状態は91%ですが「正常」のようです。
一旦パソコンをお預かりしました。
まず、作業開始の前に現状のディスク(SSD)の丸ごとバックアップを取ります。クローンディスクを作るのが目的ではないので、バックアップアプリを使用してファイルで保存します。取り出したSSDをUSB変換器につないで、検証用パソコンに保存します。
しかし・・・バックアップ速度が異常に遅いです。

通常SSDだとUSB変換器を通しても50~100MB/sの速度が出るのですが・・・3~10MB/sのバックアップ速度です。
なんか遅すぎるのですが・・・暫く見ていましたがやはり遅いままでしたが、とりあえずそのまま放置しておきました。
出張サポートから戻ってきて確認してみると・・・丸ごとバックアップが正常に完了していました。2時間半くらいかかりました。
SSDがおかしいようにも感じられたので、とりあえず検証用のSSDへクローンを作成してみました。今度はデュプリケーターを使用したセクター単位のクローン作成です。
すると・・・1時間経過しても10%しか進んでいません。この調子だと100%になるのは10時間かかることになります。
通常250GBのクローン作成だと30~50分程度ですが・・・結局4時間弱かかりました。

Badセクターはないのですが、前半部分の読み込みがとても遅い感じで、後半部分は通常の速度が出ているみたいでした。なので10時間の予定が4時間弱で済んだんだと思います。
とりあえず、クローンを作成したSSDに交換してみると・・・明らかに起動時の動作も速くなりました。メーカーロゴ表示後の真っ黒な画面も一瞬の表示になりました。
起動後のアプリの反応も良いみたいです。
いろいろ操作してみましたが、問題なさそうでしたので、クローンSSDから新品のSSD(250GB)へクローンを作成して正式に取り付けました。(こちらは30分弱でクローン作成完了)
問題なさそうでしたので、ご返却に伺い現地にて動作確認していただきました。
今回ディスクチェックアプリでは「正常」となり、デュプリケーターでのクローンでも、Badセクター無しとなっていましたが、読み込み速度が遅くても読める場合は・・・正常で通ってしまうのでしょうか。
