タブレットは、扱う部品が極小のため、修理が難しいので基本的にはお引き受けしていないのですが、ダメもとで見て欲しいとのことでしたので、お伺いしました。
タブレットは、ASUSのMeMOPad7 ME176Cでした。電源ボタンを押すと・・・赤いバッテリーアイコンが表示されるだけで、Androidが起動する気配がありません。
バッテリーアイコンの表示を信じると、バッテリーに全く充電されていない状態ということになります・・・が、お客様は何時間も充電しても状態が変わらないとのことでした。
充電アダプタや充電ケーブルの不具合も考えられますので、本体含めて一式お預かりしました。
どらとももASUSのタブレット(MeMOPad HD7ME173X)を使っているので馴染みがあります。
とりあえず、充電を行ない、その間にいろいろネットで調べました。
まずメーカーサイトで確認すると、NEXUS7の事例でしたが・・・「ある一定期間、製品を使用しない場合、内部バッテリーが完全放電状態(内部バッテリーに畜えられた電力が無い状態)になる場合があります。その状態からの再充電時に、内部パーツに急激な過電流を防ぐため、バッテリーの保護機能が働き、本事象が発生している可能性があります。」という記載がありました。
他の機種でも、ASUSのタブレットで、電源が入らないという事例が結構報告されていました。
メーカーサイトにある、操作をいろいろ試してみました。電源ボタンを長押しや、音量ボタンを押しながらACアダプターを接続などなど・・・どれもダメでした。
ノートパソコンなどで、まれに電源が入らなくなった場合、バッテリーを外すことにより元に戻ることもあるのですが・・・タブレットの分解はちょっと難しそうだしなぁと躊躇していたのですが、さらに調べてみると・・・分解して内部のバッテリーの接続を一旦外して、同様の現象を解決したというサイトを見つけました。
やはりノートパソコンの時と同様にバッテリーを一旦外して、再度戻すしか他に方法がないと判断しましたので・・・ME176Cのカバーを開けてみることにしました。

ネジは使われておらず、ツメの嵌合でカバーは固定されていますので、本体下部からヘラを慎重に差し込んで嵌合を外していきます。結構きつく嵌合しているので、注意しながら作業しました。
無事にカバーが外れました。

これがバッテリーのコネクター部分

このコネクターを一旦外せばよいのですが・・・うん?ひっぱっても外れません???
どうやって外すのかなとじっと見ていたら・・・コネクタを上からかぶせてあることがわかりました。

こんな感じでコネクタを外しました。
数分放置後、コネクタをさして元の状態に戻しました。
改めて電源を入れてみると・・・

メーカーロゴが表示されて、正常に起動してきました。
バッテリーの残量は95%となっており、実際は充電されていたみたいです。
メーカーサイトに記載があったように・・・内部バッテリーが完全放電状態になるとこのような現象が起きる可能性があるのであれば、タブレットを暫く使用しない場合でも完全放電状態にならないように、少しでも充電してあげないといけないことになります。
これはちょっと、どうなのかなと思ってしまいます・・・

なお、本方法が必ずしも最善であるとは限りませんし、今回は有効でしたが、他の場合に有効である保証はありません。またカバーを開けてしまうとメーカーの保証やサポートを受けられなくなります。
本内容を参考にされる場合は、自己責任でお願いいたします。不具合など発生しても一切責任を負いません。
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