いわゆる、ミニタワータイプのデスクトップパソコンで、CPUやメモリーなどは全く問題ありませんでした。
気になったのは、ディスク構成です。
CドライブとDドライブの2つのドライブがあるのですが、それぞれ物理的に分かれていました。
具体的には、Cドライブが128GBのSSD、Dドライブが1TBのHDDに構成でした。スペース的に余裕があるデスクトップパソコンでは複数のドライブを搭載していることがあります。また最近は、小型(M2タイプ)のSSDとHDD(2.5インチ)を搭載したノートパソコンも出てきています。
気になったのは、Cドライブが総容量が128GBで、現状で70GB程度使用していることです。8.1からWin10へアップグレードした際は、通常Windows.oldというファイルが作成されてこれが20~30GBの容量となります。これはWin10にアップグレードしてから、元のOSに戻したい際に使用するフォルダーです。
お客様は、Cドライブの容量が小さいことを認識されていて、ユーザーフォルダーは、Dドライブに保存するように設定されていました。
こうしておけば、「ドキュメント」や「ピクチャー」などのデータファイルは、Dドライブに保存されますので、Cドライブを圧縮することはありません。
しかし、Windowsやアプリは、速度の速いSSDのCドライブを使用します。もちろんDドライブにアプリをインストールすることはできますが、できればSSDにアプリはインストールしたいです。
メーカーのノートパソコンでも、前述のようにCドライブがSSD、DドライブがHDDという機種も増えてきました。
購入した初期設定では、ユーザーフォルダーはCドライブへ保存されるようになっています。
メーカーサイトなどでは、「ユーザーフォルダーの保存先を変更する方法」なども、掲載しています。
(例えば こちら)
今回のお客様は、すでにユーザーフォルダーをDドライブに保存する設定になっていたので、問題ないのですが・・・Cドライブの空きが40GB程度しかないこと、Windows10にアップグレードすると、20~30GBのWindows.oldというバックアップフォルダーが一時的に作成されるので、作業後空きが10~20GBになってしまうこと、アプリはCドライブへインストールした方がよいので容量不足が心配です。
Windows.oldは約1ケ月経過後に自動的に削除されますし、手動で削除することも可能ですが、削除後は元のOS(今回はWin8.1)の状態に戻すことができなくなってしまいます。
実際にWindows10へのアップグレードは、事前にディスクのバックアップをとってから行い、アップグレード作業、アップデート作業などで時間のかかる作業なので、一旦お預かりしてからの作業になります。
お客様は、ここ1週間はパソコンを使うので、それが過ぎたら改めてパソコンを持って来てもらうことにしました。
それまでにCドライブのSSD(128GB)をさらに大容量のSSD(250GBや500GB)にするか、現状のSSDでいくか決めていただくことになりました。
