FRONTIER FRM908/23A Windows7のデスクトップパソコンです。
現状確認のため、電源スイッチを入れてみると・・・一瞬電源ランプが点いて起動しそうなのですが、5~10秒ほどで電源が落ちてしまいます。画面には何も表示されません。
こうなると・・・ハード的な故障の可能性が高くなりますので内部を開けて確認です。
まず、マザーボード上の部品の目視では異常は確認できませんでした。電源ユニットもチェッカーでは正常でしたし、内部も確認しましたが電解コンデンサーの異常はありませんでした。
メモリーが4枚ささっていたのですが、こちらもいろいろ外したり、取り付け位置を変えてみたりしましたが、全く状況は変わりませんでした。
パソコンをお預かりしました。
グラフィックカードを使用していたので、それを外してもはやり5秒くらいで電源が落ちてしまいます。念のため別の電源ユニットをつないでみましたが、はやり状況は同じです。
マザーボードが怪しそうなので、C-MOSのクリアも行ってみましたがダメです。CPUがダメということもあるので、手持ちで同規格のCPUに載せ変えましたがダメ。
そうすると・・・マザーボードの故障の可能性が高くなります。もちろん故障箇所を特定できて、その部品を交換できれば一番よいのですが・・・小さなチップ部品もあり、故障箇所の特定は難しいです。
なので、マザーボードを交換することにしました。
使われているマザーボードは、PEGATRONのIPMIP-GSという、あまり聞いたことのないメーカーのものでした。探していてわかったのですが、OEMの組み込み用マザーボードを生産しているメーカーのようです。
いろいろ探したのですが・・・もう古いマザーボードなので、中古でも見つかりませんでした。
お客様と相談して、代替できるマザーボードに交換することになりました。
Socket1156、ChipsetがH55、メモリスロットが4本、グラフィックカード用のPCI EXpressx16の拡張スロットがあること、M-ATX規格であること・・・などで、いろいろ探しました。
中古でしかみつからなかったのですが、ASUSのP7H55-M PRO(背面パネル付き)を入手しました。
元のマザーからCPU、メモリー、グラフィックカードを取り外して移行しました。一番苦労したのは、フロントパネルの配線です。
マザーボード(メーカー)によってピン配置が異なっており、今回も両方のマザーボードのマニュアルをダウンロードして、フロントパネルの配線を確認しながら、接続しました。
ハードディスクへの接続を除いて、各ケーブルを接続しました。
電源を入れると・・・BIOS画面が表示されてきました。起動デバイスがないメッセージが表示されますが、ハードディスクをつないでいないので当然です。暫く放置しても電源が落ちなかったので、今度はMemtestのCDを入れて、メモリテストを連続して実行しました。
問題ありませんでしたので、ハードディスクをつないで、起動しました・・・Windowsが正常に起動してきました。
デバイスマネージャで確認すると、LANとオーディオのドライバーがあたっていなかったので、別のパソコンでASUSのサイトからドライバーをダウンロードして、インストールし、LANケーブルをつないでインターネット接続できること、音が出ることを確認しました。
負荷テストも問題ありませんでしたので、ご返却です。
デスクトップパソコンの場合、マザーボード上の電解コンデンサーの故障(頭部膨張・液漏れ)で、電源が入らなくなってしまうこともあるのですが、それ以外の箇所の故障の場合は、故障箇所の特定が難しいことが多くなってしまいます。
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