南京

宿から記念館までほぼ一直線で四キロくらい。散歩がてら歩いて行きます。
歩いていて分かるのは、本当に足下が整ってないな、という事で、舗装はガタガタ、歩く人は手鼻・痰吐き放題、食べ物かすや紙類は散らばり放題。そのうち死体が転がってそうです。養老孟司さんに言わせると、それこそ真実なんでしょうが、とにかく歩きにくい！どんな法規になってるのか知りたくもありませんが、バイクが歩道をガンガン走ってます。（電動式が流行ってるもんだから、忍者みたいで危ないっ）
一時間ちょい、三角屋根が見えてきます。嬉しい事にタダです。いくつも300000と書いてありますね。やたら広い敷地と新しい建物。嫌みな位日本語の説明がついてて、分かり易いです。当時の日本兵にインタビューした映像をヘッドホンの音声付きで見れる展示は興味深かったけど、老人の方言を聞き分けられる中国人がいるとはとても思えませんし、詰問調のインタビュアー（中国人？）にもちょっとカチンときます。
南京の展示が終わると、中国の苦難の歴史を辿ります。トータルでみたら、イギリスあたりの方が酷い事（阿片とか）してると思うのですが、可哀想なくらいほぼ日本だけが非難の的です。日本語が付いているので、二時間くらいは楽に過ごせますよ♪
歩き方には載ってなかったのですが、今は地下鉄が通ってます。
乗り換え一回で明孝陵駅。鐘山風景区までは歩きです。簡単に考えてましたが、中山陵まで一時間もかかります。着いたと思ったら、終点は遥か階段の先っ！
中山という名前でお分かりのように、日本で言う所の孫文です。ここに遺体が眠っているとの事。厳粛な雰囲気で撮影は禁止な筈ですのに、屈託のない中国の方々はバンバンフラッシュを焚いてらっしゃるので、私もコソコソと一焚き(笑)
ここまで歩き方の十万分の一位の地図で頑張ってきましたが、限界を感じて地図を買うことにします。指差して、んっ？と首を傾げると、オバチャンは親指と小指を立てて「リュー」と言います。？？？11？分からないので、手持ちの札を突き出すと、六元持って行きました。なるほど、ルーシー・リューか。最近観ないな。




ベンチに腰掛けて地図を眺めてると、長江に渡し船があるようです。行ってみましょう。（矢切の渡しも乗ってみた～い♪）地図さえあればバスは脚のようです。なあに、間違えたって一元（14円）。降りれば良いんです(笑)。乗り換え一回で無事中山埠頭へ。料金は二元。普通に庶民の足になっているようで、バイクや自転車も乗り込み混んでます。タンカーなんかが沢山行き来している中を縫いくぐり、十分程で対岸の浦口に着きます。そのまま帰っても詰まらないので、バスで帰りましょう。




渡った先は、いきなり地元民のみの世界で（バンコクのチャオプラヤ川を渡ったみたく）、たじろぎます。角張ったトゥクトゥクがワラワラ待ちかまえてるのを無視して、かなり離れたバス停を探します。公園の脇にそれを見付けた時には正直ホッとしました。
バスを乗り継いで、（見てると、乗り継ぎ割引みたいな制度があるようですが、言語不自由で分かるはずもありません）南京駅で明日のチケットを買いましょう。駅に掲示の時刻表を書き写して、列に並びます。窓口氏は愛想のない坊主で、別の列に並び直そうかな？と思ってるまに番がきます。何だか中国語で確認してますが、んっ？と首を傾げてたら、正解が出てきました！シェーシェーと言ったら、グッラッと親指を立ててくれました♪なんだ、いい奴じゃん。
昨日のピーナッツの際、隣のおっさんにこれは美味しいぞっ！と見せびらかされたのが悔しくて(笑)同じ店にチャレンジ。「香芋排骨」。店の人はみなマタキタアルネとニヤニヤしてましたが、確かに美味しいぞっ！量が多くて、一品で腹一杯という事を除けばね♪
宿に帰ったら、昨日ちらっと話した若者がいて、暫くお話。京都から来てる大学二回生で、農学部だそうで、サークルは漫画を読んで評価するとの事。しまった、ガンツの事聞けば良かった！