馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

「おとうや」「お稲屋」祭り、神さまをお迎え。

3月27日(日)、「お稲屋」(稲屋祭り)だった。

毎年3月の最終日曜日に、宮司さんを呼んで拝んでもらい。みんなで供物を神様にお供えするという行事。馬屋下組がその祭りの当番で、昨日と今日、その準備をした。

午前10時から馬屋地区にある春日神社で、神事がとりおこなわれた。

稲屋祭は日本の農村における伝統行事だろうと思って、ネット検索して、びっくり、岡山市牟佐地区とその近辺でしかみられない珍しい祭りであることが分かった。そして、どうも「おとうや」は「頭屋」や「当屋」と書くほうが正しいらしい。「頭屋」で百科事典を調べてみると、「祭礼や神事の執行にあたって重要な役割を担う人、またはその家」のことである。それを当番制にしたのは、神様をお迎えするために求められる「潔斎」(けっさい)があまりに大変なので、当番制にしてみんなで助け合おうとしたためらしい。潔斎は、神事の前に、飲食その他の行為をつつしみ、水浴などして心身を清めることである。

「おとうや」祭りは、神を迎えるための行事であるらしい。

その神さまって、だれなの?だれに聞いても、うぅ~ん。よう、わからん。

控室の壁に貼ってあった。

どうやら、馬屋地区の春日神社の神さまは、天照大神であるらしい。奥の院には、ご神体があるらしい。

稲屋祭りは、地区の神社にふだんはいない宮司さんを呼んで、お供え物をして、神様に捧げて、その後、みんなでそれを分けて食べる……御神酒も飲んで宴会する、というところに趣旨があった(今はコロナで宴会はできないから、分けて持ち帰る)。そのお供え物は下の写真のとおり。

これを7つつくった。

というのは、、本殿の周囲に小さい神社が4つあるからだ。聞いた話では、稲荷神社、高倉神社、氏神さま2つである。そこに供え物を持っていく役も、結構たいせつだと分かった。

そうすることで、共同体の絆を深めたのだろう。そして馬屋で「頭」が「稲」に替わったのは、春暖かくなるころなので、これからの稲作の農作業などについて話し合ったためだろう。

馬屋下組が当番になるのは、5年後。いろいろな決まり事、そのころまで覚えてられるかあやしいが。

花祭たひらこゝろの頭屋かな


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