茶事は、はじめに濃茶があり、そのあと会席で酒をのみ膳を食し、いちど席をはずしてから、再び薄茶の席に入る。
茶会は、その薄茶の部分だけを取り出したもの。
それでも、茶会の準備はけっこうたいへんだ。
季節感のあるテーマを決める。
今回は「無功徳―秋の水」とした。
達磨の禅語と季節の色、そして馬屋の水。
このテーマにそって、一か月前から掛け軸、花瓶、水差し、茶碗、棗などをそろえる。茶碗は湯通しして乾かしておく。
庭の手入れをし、蹲を掃除する。
茶碗を金直しに出し、井戸の神棚をかくすアクリル板制作を現代アーティストに依頼する。
茶室は畳を新品にしないといけない。
今回は平服で気楽に席に入ってくださいとお願いしているので畳は変えなかった。
当日、迎えの書(看板)はSさんのお孫さん(高校書道部)の筆。
受付。
釜の設置。
花はホトトギス。軸は善光寺貫主三浦義薫老師。
Mさんが庭と玄関に水を打つ。
宗直先生、水屋のKさん、半東のワシとで事前打合せ。
このとき、宗直先生に茶を点ててもらう。
寄付で客人は白湯を呑む。
菓子は芭蕉庵。
気楽な会とはいっても、点前が始まるとやはりピリッとしたものがはしった。
ざっくばらんに茶碗や掛軸について話をしながら、
しまるところはしまった良い会になった。
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