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私の「独」学日記

ドイツ語と、その他、ドイツから学べることをいろいろと語りたいと思います。その他、ドイツと他国との関係から学べることも。

書評「ドイツ人はなぜ毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか」

2021-12-19 10:09:45 | ライフスタイル

熊谷徹という元NHK記者で在住30年以上になる ジャーナリストのパンデミックにおけるドイツのライフスタイルの変化について記録して日本との違いとその要因について著述した内容である。

日本との違いはドイツでは企業が社員に通勤を強要できないことや、昇給か労働時間の短縮かを個人が選べるということ。残業も強要されないし、残業をさせた上司個人が罰金を払わされるという。

そんなことがどうして可能なのかというと労働運動の成果であるといわれる。また個人主義な国民性も影響しているとされる。

テレワークが普及し労働時間が短いにも限らず、ドイツは日本より生産性が高い。経営者の考え方として長く働けば生産性が上がるとはならない、部下との信頼関係を長時間労働強要で壊してしまうことの方がマイナスになると合理的に考えるからだ。

そりゃま、合理主義の欧米らしいよね。是非とも見習いたいと思うのだが、この本の中で気になる文があったので指摘させて貰うと、国民性の違いを日本民族が農耕民族でドイツが狩猟民族だからと、いうのは明らかな間違いだと思う。

ドイツは日本に比べはるかに農業国で、そもそも小麦のような農産物は欧州から日本が採り入れたもの。パン食なんて西洋農業文化の賜物だ。単純に関連づけるのはいただけない。

文化や国民性の違いでこじつけるのではなく、素直にいいところは学ぶようにすればいいと思う。

 


映画「マルクス・エンゲルス」 実効性のある改革

2021-07-29 17:48:54 | ライフスタイル

映画自体は退屈なものだった。いまいち、期待外れ。

マルクスが共産主義に目覚めた若き日々を、イギリス人のエンゲルスと共に描いている。

マルクスの時代、ドイツに限らずフランスなどでも社会主義革命の運動は盛んであったが、理念ばかりが先行して現実的な解決策を唱えて戦略的に行動するような運動家は少なかった。

なので、マルクスとエンゲルスは理念を唱えることよりも、実現性の高い運動をしていくための行動をする。

結局、期待していたマルクスの「資本論」に関する話がほとんどなかったためがっくりであった。

ただ、驚いたのはマルクスを支える妻と盟友のエンゲルスはブルジョア階級出身であったということ。

実をいうと、こういう類の運動はブルジョアでないとできないものなのだ。それは「貧乏暇なし」という言葉にあるように実際に苦難を味わっているプロレタリアの人々は、共産主義革命なんかにエネルギーを注げるほどの時間がなければ、そんなことを理解したりする知識を持ち合わせていない。

これこそ、この世の不条理なのかもしれない。


ドイツ人が大晦日にみるコメディ

2017-11-14 23:28:01 | ライフスタイル

日本でいえば、紅白歌合戦のようなものかな。

呆けた老婆とその老いた執事の晩餐というような内容。

先日ドイツについての講座で、ドイツ人女性から聞いた話。

英語のイギリスのコメディなのだが、言葉が分からなくても、おもしろみは伝わって来るみたい。だけど、ちょっと意味不明。

Dinner for one たった一人のための晩餐会 (4人の空想ゲストと一人のお婆さんのための晩餐)

https://youtu.be/m41zSmNoTmA