

前にも張りましたが、
ここのソフトクリームは、蜂蜜の甘さだから、やさしい甘さで、
クリームも滑らかで、くどく無く、食べやすくて美味しいです。
ジョジョ・ラビットは、凄く良くできた、いい映画でした。
第二次大戦のナチスドイツで、10才の可愛い男の子が、
ヒトラーユーゲントに入り、色んな辛い目に会うけど、
逞しく、終戦まで、色んな人間に助けられて生きていく、
そして、その生活の中では、自分の妄想で、
常に、すぐそばに、ヒトラーが現れて、
いい事も悪い事も、助言していく、
映画の撮り方は、全然暗くなくて、明るく、悲惨さを軽くしている。
子供でも見れるように、作っている。
そのせいか、空いていると思って行ってみたら、
中々、映画館には人が入っていました。
スカーレット・ヨハンソンが、主人公の男の子の母親役で、
色んなものを背負っているけど、明るく接して育てている。
監督が、脚本を書き、ヒトラー役もやっている。
この映画は、欧米の人々の、未だにナチスヒトラーを引きずっているのを、
今の子ども達に、教えたいという思いが、この映画を作ったように、思います。
ヒトラーユーゲントとは、ヒトラー青少年団という意味で、
10才から18才までの青少年を、ナチスに洗脳する為の組織です。
男の子は、優秀な兵士にし、
女の子は、将来、子供をいっぱい生む女性にする、
そして、ヒトラーに、絶対服従。
その為には、自分の親でさえ密告する、そう言う組織です。
独裁で、全体主義にするには、
子供を洗脳するのが、一番手っ取り早くて、簡単だからです。
私が一つ気になったのが、
映画の最後の方で、唐突に日本の事が、一瞬だけ話題になります。
それを、わざわざ、子供に言わせている。
こんなセリフを入れているのは、
欧米人が、ナチスを引きずっているように、
日本を、未だに警戒しているからだと、私は思います。
それを、子供に引き継がそうと、
しているように見えるのは、考え過ぎでしょうか。
去年、実際にあった事を映画にした、小さな独裁者、を思い出しました。
この映画は、まさに、虎の威を借りる狐、そのものでした。
自軍から逃げた兵士を、探しているドイツ軍からの逃亡兵が、
逃げてる途中で、高級士官の服を拾って、成りすまし、
どんどん調子に乗って、同じ逃亡兵の収容所で、
全員殺せ、と命令し、それを喜んでいる所長、
その収容所も戦闘機に爆撃され、ほとんどが死んでしまい、
その後もドイツ各地を周り、好き放題するという映画で、
戦争末期になると、疑心暗鬼になり、
何を信じていいか、分からなくなり、
同国人同士で殺し合う、カタストロフィが起こる。
全編、ドイツ語で、とってもリアル感が有りました。
この映画の最後のエンドロールの所で、
その映画の主人公達が、その衣装のまま、
現代のドイツの町の中を、訝しげに見ている町の人々に、
ちょっかいをかけながら、ウロウロする映像をダラダラと流している。
見ている私には、自己嫌悪であり、自己憐憫のように、感じました。
私は子供の頃から、第二次大戦の映画を、いっぱい見てきました。
昔は、ハリウッドが作った映画ばっかりで、今もそうですが、
アメリカ人が、勧善懲悪で、インディアンをやっつけるように、
ドイツ軍、日本軍をやっつける、ヒーロー映画のようでした。
子供の目からしたら、かっこよかったです。
しかし、もっと、かっこよかったのは、ドイツ軍でした。
軍服がカッコイイ、兵器がカッコイイ、
ワーグナーのワルキューレの騎行のように、ドイツ軍歌がカッコイイ、
実際ドイツ軍の軍服は、ナチスが国民に、
軍に憧れるようにカッコよく作ったそうです。
馬鹿な子供は、単純にカッコ良さに憧れます。
しかし、現実の戦争は、悲惨極まりない。
硫黄島での戦いで、アメリカ兵が戦場から、自分の家族に出した手紙に、
死んでいるのは、前からの、日本軍の攻撃より、
後ろから飛んでくる、アメリカの軍艦からの、
艦砲射撃で死んでる人間の方が多い、と書いていました。
味方に殺されています。
湾岸戦争の時でも、
予備役だった人が、必ずしも行かなくてもいいのに、
義憤に駆られ、日本人の奥さんが、止めるのも聞かず出征し、
野営してる夜の砂漠で、寝ている時に、
味方の車輌に引かれて、死んだ。
その遺体が帰って来た時に、もっと強く止めていれば、と、
奥さんは慟哭していました。
アジアなどで戦っていた、日本軍の死亡原因のほとんどは、
餓死か病死だと聞きます。
私が言うのもおこがましいてすが、無念です。
片や、ヨーロッパの貴族とか金持ちは、
第二次世界大戦中は、アフリカの戦争をやっていない南の方に行き、
召使いと共に、優雅に、アフタヌーンティーを楽しんでいたそうです。
第一次世界大戦では、長い期間、塹壕の中で、
恐怖と寒さなどの極限状態に晒されたせいで、
帰って来ても、震えが止まらなくなる症状がいっぱい出て来て、
今では普通に使われるようになりましたが、
PTSD (心的外傷後ストレス障害) の元になったと言われています。
そして現代は、遠く離れたアメリカの基地から、
アラブなどのテロリストに対する、上空からの映像だけで、
ドローン攻撃により、ゲームのように簡単に人を殺せる事により、
そのオペレーターが、PTSDや、うつ病になっている。
戦争は、無慈悲であり、不条理です。
現代の日本て゛は、そういう事を、考えなくて済むようになって、楽になった。
天国のような、いい所です。
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