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どうやら、彼は車をぶつけたことで、オレに責められるか、お金を要求されるかと思ったのだろうか。
自分の失態の自覚があって、相手に怒られそうだと、あわてて遮ろうとするようだ。
最近、よくいるタイプかも・・優等生的な人にね・・
オレは、彼と話をするのをやめて、自分の車のぶつけられたと思われるリアバンパーを、手で触ったりして、キズがないか調べた。
バンパーをよく見てたら、あきらかに今回の事故でついたものでないキズがけっこうある。角のこすれたあとなどをしみじみ見ながら、いつどこでこんなキズがついたろうと眺めていた。
今回追突されたことで、オレの車がこんなにキズがあるんだということに気付づいた。
そして、オレはこまかいキズを気にしない人なのだということにも気づいた。
(つづく) 第22話全編は[楽天グログ・・FREE PAGE]に掲載します