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おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

放置していたレギュレーターのメッキ剥がれ

2016-09-28 16:15:45 | オーバーホール
今はポニーボトル用として使っているレギュレーター、APEKSのXTX100。以前はメインで使っていたけれど、不具合を繰り返したことと、XTX200の中古をヤフオクで安くで手に入れたことからしばらく使っておらず、放置していました。

不具合の詳細に関してはいつかまた触れようと思っていますが、知識がついた今になって思うと、オーバーホールの時に交換されたOリングに不備があったとしか思えない。その時は、テクニカルダイビング器材、その中でもAPEKSの器材をよく扱って「値段は少し高いけれど技術には自信があります」というオーバーホール専門店にお任せしていた。そして自分でオーバーホールするなんて考えもしなくて、専門業者に依頼するのが一番安全だと思っていた。

昨日の記事で触れましたが、しばらく器材を使わない場合はオーバーホールしてから保管しておいた方が良いです。XTX100を使っていた時は業者に依頼していたので、今後使うかどうか分からないレギュレーターにお金をかけてオーバーホールする気にはならず、そのまま長期保管することになってしまいました。最近ポニーボトル用としてまた使いはじめることになったので、段ボール箱の奥から引っ張りだしてオーバーホールすることになったわけです。悪い例ですね。

セカンドステージのフタを開けると、ヘドロのようなものがこびりついていて異臭が・・・。以前は洗い方をよく分かっていなくて、セカンドステージをてきとーに洗っていました。水につけておけばOKかなくらいに。でもそれだけじゃダメです。セカンドステージの中は、パージボタンを押さないように気をつけつつも、流水を入れてしっかり洗いましょう。そうでないと、海水に加えて自分の口から出た何かの液体が残ったままになります。


全て分解しました。


そこらじゅうに緑青が付着しています。


ここも。


ここも。


プラスチック部分にはヘドロのようなものがこびりついている。。


外したOリング。ヘドロのようなものが付いてイケナイ色になっています。

酸洗浄して緑青を落としたが、見た目はこの通り。



緑青があった部分がメッキ剥がれを起こし地の真鍮が出ています。器材保管の前に分解洗浄をしていればメッキ剥がれまで起こさなかったかもしれません。

幸いこれらの部分はメッキ剥がれが問題になるような場所ではなく、肝心のオリフィスやレバーは材質が違うようで全くサビもなくピッカピカだったので助かった。とはいってもこんな使い方をしていると器材の寿命を縮めますね。

この器材XTX100から学んだことは
・オーバーホールせずに器材を放置しておくと、残った塩や水分によって器材の劣化が進むことがある
・セカンドステージは流水を使って中までしっかりと洗うべし

の2点。

あと、今回の記事の主旨ではありませんが、オーバーホールを専門業者に任せることが最良とは限らないということ。実際、たまたまだとは思うけれど専門業者に任せていて不具合が繰り返された。今では自分でオーバーホールした方が安心して使える。自分で分解するから万が一何か不具合が発生しても自分でその原因を特定できるし、自分の器材の使い方が正しかったかどうかも判断できるし、どこをどのように改善すればよいかも一目瞭然。

以前知識が乏しかった頃は、よく分からないままお店の人の言葉を鵜呑みにするしかなかった。でも今では自分で分解することによって多くのことを得られている。安く済むという理由だけで自分でオーバーホールしているわけではないのです。

このXTX100を不具合無く使えていたら、自分でオーバーホールしようとなんて思うことはなく、何の疑いもなく業者にお任せだったと思う。そういった意味でも、XTX100は自分に考えるきっかけを与えてくれました。良い機会だったのかもしれません。XTX100はこれからもポニーボトル用として大切に使っていきます。
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