政治そのほか速

政治そのほか速

小1にサポーター 授業円滑…高知

2015-02-07 10:27:11 | キャリア・教育
小1にサポーター 授業円滑…高知 
  • <noscript></noscript>
  •   高知市教委は今年度、小学1年生の学校生活や学習を手助けする「小1サポーター」を市立13小学校に配置した。

      入学間もない児童が学校生活に適応できず、授業中に騒ぐなどの「小1プロブレム」を解消するのが狙いだ。

      市教委によると、2011年度、全市立41小のうち8校で、授業中に私語がやまない、児童が教室外に出て行くなどの問題が発生。13年度も4校で起きた。このため、市教委は元教員や主婦、教員志望の大学生ら36人をサポーターに委嘱。1学期の3か月間、教室に派遣した。謝礼は1日1000円だ。

      7月15日、横浜小学校の1年1組では、児童約30人が担任の樋口真矢教諭(48)から算数を教わっていた。全員でプラスチック製のブロックを使いながら計算問題に取り組む中、一人の男児がブロックを手にして遊び始めた。気づいたサポーターの主婦、利根由里さん(43)がすかさず近寄り、ほほ笑みながら「今は問題をやらんといかんよ。ほら、前を見て」と声をかけた。男児は「はい」とうなずき、正面の黒板に向き直った。

      同小のサポーターは利根さん一人で、ほぼ毎日、2時限目から昼休みまで勤務。3クラスを回り、児童が教師の話を聞いていなければ注意し、板書の内容を書き写すのが遅れていれば手助けする。給食の配膳や体操服の着替えなども手伝う。悪いことをしているのを叱ったり、ケンカを止めに入ったりしたこともある。

      小学生の息子がいる利根さんは「やりがいがある。接していると、子どもたちが成長していくのを感じた」と振り返る。

      樋口教諭は「担任一人で児童全員の様子を把握するのは難しい。サポーターにいてもらえると助かる。子どもたちも話しかけやすいようだ」と歓迎している。

      同様のサポーター制度は、東京都葛飾区や仙台市、岡山市などでも実施されている。高知市教委の今西和子・就学前教育班長は「小1プロブレムはどの学校でも起こりうる。地域の力を借りながら、新入生がスムーズに小学校になじめるよう支援していきたい」と話す。市教委では来年度以降、実施校を増やしていく方針だ。(高知支局 菊池真司)


コメントを投稿