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パリダカ

2005-12-18 23:29:38 | DFAR
風邪をひいて寝込んでしまいました。まだ声がおかしい。

さて、今年の夏にPDR (Paris Dakar Rescue)というNPO法人を雑誌社に
勤める友人から紹介されました。

http://www.pd-r.jp/

あの過酷なラリー競技、パリ・ダカールラリー(通称パリダカ)に出場され
た方々が主なメンバーで、パリダカ出場までできるほど磨かれたテクニック
と判断力を活かし、被災地での初期捜査活動を目的とする団体です。

被災地との連絡手段としてアマチュア無線の利用を考えておられ、特にデジ
タル通信に可能性を見ておられます。今年のハムフェアD-STARブース
にもメンバーのかたがお越しになられました。以後、検討会やMLなどに参
画させていただき、まずいちど実践してみようと、今年イチバンの寒波が訪
れた本日(12月18日)、実装実験をおこないました。

場所は千葉県手賀沼付近(我孫子市や柏市などにまたがります)、PDRメンバー
のオフロードバイクにD-STARリグを仮設して走ってもらいました。

今回の実験はオフロードバイクにアマチュア無線機を装備したときの問題点
の抽出や運用上の問題の把握、またD-STARとしてはDVモードに
備わる低速データ伝送機能を活かし、GPSデータを音声と同時に送って
ライダーの位置情報を刻々と本部に伝える機能を試みることでした。

結果としては、GPS位置情報の伝達が不成功。原因は未だ判りません。
事前に私の手元で動作確認をしていたにもかかわらず、データ伝送そのもの
ができませんでした。

他のテーマについては、今後の検討課題を多く出すことができました。
実際には、どんな情報伝達の必要があるのか、それに携わるメンバーの
スキルと経験はどのくらいなのか、どのような機能と仕組みを必要と
するのか・・実際にやってみないと判らないことだらけです。私として
は、新しい挑戦分野が出来た気持ちです。

それにしても朝の集合に30分遅れ、GPSデータ伝送が出来ないため2時間
以上も寒風吹くなか多くのひとを待たせ、ようやく開始したら1台のハンディ
機はバッテリ切れ・・これでは災害発生時に何の役にたたず、却って厄介
を招くばかりの私の姿勢がいちばんいけません。本日のおおいなる反省点。

ところでパリダカは間もなく。今日の参加メンバーには、出場のため
来週に渡航予定のかたもおられました。健闘と無事を祈るばかりです。今日
の実験で風邪ひかなければいいのだが。


余談
パリダカ参戦のハナシ、聞けば聞くほど興味深い。

  速いヤツは偉い。遅いヤツはミジメ。主催者の情報すら貰えない。
  参加するだけでスター。だけど途中リタイヤは過酷な現実。
  正に生死さまよう日々。一瞬先は地獄かも。
  だからエントリーを後悔することもある。
  でも帰国すると、また出たくなる。

そんなラリーだそうです。人間的に深い競技ですね。

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