ヨハン先生のドイツ語フランス語三昧

ドイツ語、フランス語をはじめて学ぶ人からブラシュ・アプしたいと思っている人まで、楽しく、しっかり身につくブログです

フランス語をステップアップしたいと思っているあなたに (2)

2014-02-15 17:25:54 | フランス語
ご紹介したこの français authentique 、「本当のフランス語」とヨハンは訳していますが、教室でビギナーが習うフランス語、つまり文法に意識を集中させるために生徒に与えられる教室内のフランス語、教科書のなかのフランス語に対して、実際に日常人々に話されている、新聞記事、ニュースなどで使われている生きたフランス語、という意味で使われています

ヨハンもよくドイツ語の授業で言いますが、中学生が習う「Are you a schoolboy?」という英語、これを偽物の英語と断じることはできません、「本当の英語」であることは間違いありませんが、かと言って、まずシチュエーションとしてこうした英語が使われることはほとんど考えられません。

ドイツ語でいえば「Ist das ein Buch ?」なんて質問が発せられるシチュエーションは考えがたいことです。「そんな質問しないでも見ればわかるだろう」という類の質問文なわけです。こうした練習の連続が学習者の興味を失わせていく最大の要因とさえ断言できます。



ところで、このfrançais authentique 、「本当のフランス語」学習法の提唱者としてYoutube画像に登場している人物、ご紹介した7つのルールのほかにもたくさん動画をアップしていて、自分のことをJohan 「ヨアン」と呼んでいるので、わたしヨハンと名前もかぶっているし、ヨハンがこれまでなんども繰り返しドイツ語の時間でも強調している点と共通するところも多いので、今回取り上げた次第です。
フランス語デビュタンの方で、さっそく第1のルールからYoutubeをご覧になった方は、彼ヨアン先生が提唱している第1のルールでまず相当な戸惑いを感じたのではないでしょうか

「学校でフランス語を習うなんて時間とお金の浪費に過ぎない」
「そんなことより何はさておきヒアリング、本当のフランス語を聞いて、聞いて、聞きまくれ」


要約するとこんなことでしょうか。

ただ、ヨアン先生は第1のルールでしっかり、次の点をおさえて、上の提唱をしていることを忘れてはいけません

「もしあなたが、わたしのこのビデオを理解できるのであれば、文法の基礎知識はすでにできているから」
と付け加えていることです。
 
第7のルールでも、 「学校にまったく通う必要がないと言っているわけではありません」 と念を押しています。

初心者がある程度の基礎的な文法の知識をまずもって身につけなくてはならないことは間違いないこととして押さえておく必要があるのです。

フランス語のヨアン先生が具体的に教室授業で生徒をうんざりさせてしまう文法練習として例にあげているのは
動詞の活用、subjonctif「接続法」、adjectif 「形容詞」の変化などです
たしかに、わたしヨハンもこれらを文法課題だけで身に着けるのはとても大変なことだし、すぐに忘れてしまいそうだし、いつ役に立つかもわからないで練習を繰り返すことにとても徒労感が付きまとうと実感しています

形容詞が前に来るか、後ろに置かれるか、名詞の性によって形がどう変わるか・・・

でも、こうしたことは少しヒアリングの場数を増やしていけば、自然と耳に残り、いつか身についているものです

日本語としてサンプルを取り上げれば
ものをかぞえるときの 「ほん」
これが「いっん」と発音されるか、「にん」となるか、「さんん」となるか、といった問題は理屈で覚える世界ではなくて、われわれ日本人はみな耳から覚えて身に着けている世界です

ヨハンがスイスのフランス語学校に通っていたとき、
faire の活用がテーマとなったとき、vous の活用形が、まったく異なる形になって Vous faites となることをまだ生徒の誰も答えられなかったき、教師は生徒全員の首でも取ったかのようにどうだ顔したことを今も忘れません。
しかし、これもヒアリングを積み重ねれば、文法なんかの問題ではなくて、自然とそうしたものだとして口をついて出てくる問題に過ぎません。

日本語で同じようなケースを言えば
「君が する んなら、ぼくは  ないよ」
といったケースだって、耳で覚えて身について、自然と再生しているわけです

ですから、
今日のポイントをまとめてみますと
まずは学校の一年の過程で習う文法項目について、しっかりと基礎をつけておくことが、次のステップに不可欠であること
そしてあるていど基礎が身に付いたら、文法は離れて、実践に移ること、それにはヨアン先生が提唱するfrançais authentique 、「本当のフランス語」をヒアリング教材にして、次に30回はリピートすることとヨアン先生自ら、ドイツ語学習体験として語っています
最初はスピードがあがらず、回り道のように思われるけれど、この方法が結局は着実に成果をあげる方法です

本日の締めくくりに
わたくしヨハンから、フランス語を一年勉強してこられ、これから本格的にブラッシュアップしたい、フランス語を上達したいと願っている諸君、それには春休み何をしたらよいか、と悩んでいる諸君にアドバイスです
まず、フランス語の基礎的な初級文法をこの春休みを使って、卒業してしまいましょう

それには次の二冊の参考書が断然おすすめです

清岡&レナ式初級講座「ハートにビビッとフランス語」NHK出版
清岡&レナ式「フランス語初級卒業講座」NHK出版

この二冊、最後まで一通り練習問題をこなしていくのは、多少ハードであることは覚悟しなくてはなりません
でも文法はさっさと終わるべき課題で、ながながと何年もかけてみにつけるものではありません
覚悟を決めて、春休みにやり遂げてください
そこから先には、それまでとはまた違った地平が必ず開けているはずですよ




ドイツ語は ?
それはこのヨハン先生の「ドイツ語文法学習全108回」をクリアーすることです


そしてそこから先
そこから先が諸君が上達していくかどうかの分かれ道です

それについてまた次回考えることにしましょう



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