とあるエンジニアの技術記録

主にWindowsやLinuxの設定方法、トラブル解決方法について投稿してます~♪

レスキューモードとfsckコマンド

2014年01月20日 00時51分07秒 | Linux

今日はRHEL5でのレスキューモードでの起動とfsckについてまとめておきます。今回RHEL5で初めてOSが起動しないというトラブルにぶち当たりました・・。

 

症状としてはOSのXが起動せずまたファイルやデータの書き込みができないため、OSを再起動すると強制的にfsckが強制的に実行され、fsckが50%をすぎると動作しなくなり再起動を繰り返すという状態になりました。

とりあえずレスキューモードで起動させ、fsckコマンドを実行させるとOSは起動できました。その際のログを記載します。

 

レスキューモード起動

インストールメディアから起動し以下のコマンドを入力してブートします。

# linux rescue

 

fsckコマンド実行

sh-3.2# fsck /dev/sda3

  fsck 1.39 (29-May-2006)

  WARNING:couldn't open /etc/fstab :No such file or directory

  e2fsck 1.39 (29-May-2006)

  /dev/sda3 is mounted.

   

  WARNING!! Running e2fsck on a mounted filesystem may cause SERVER filesystem damage.

   

  Do you really want to continue: YES

   

  / | :recovering journal

  / | contains a file system with errors, check forced.

  Pass 1 :checking inodes. blocks ,and sizes

  Inodes that ware part of a corrupted orphan liked list found. FIX? :Y

  Inode 21004342 was part of the orphaned inodelist. FIXED

   

  Deleted inode 21004343 has zero. Fix? :Y

  Inode 21004406 was part of the orphaned inodelist. FIXED

   

  Pass 2 :checking directory structure

  Pass 3 :checking directory connectivity

  Pass 4 :checking reference counts

  Pass 5 :checking group summary information

  Block bitmap differences : -21008386  -21012485  -21013467 FIX? :Y

   

  Free blocks count wrong for group #641(23577 counted = 23580) FIX? :Y

   

  Free blocks count wrong  (27828583 counted = 27828586) FIX? :Y

   

  Inode bitmap difference : -(21004342 --21004343) -21004406 FIX? :Y

   

  Free inodes count wrong for group #641(32653, counted=32656) FIX? :Y

   

  Directories (15 ,counted=13) FIX? :Y

   

  Free inodes count wrong (33165750, counted=33165753) FIX? :Y

   

  / | :****FILE SYSTEM WAS MODIFIED****

  / | 257607/33423360 files (2.4% non-configuous), 5576573/33405159 blocks

   

fsckコマンドが完了したらexitコマンドで再起動します。

sh-3.2# exit

 


▼参考URL
「26.2. レスキューモードで起動 - Red Hat Customer Portal」
https://access.redhat.com/site/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/5/html/Installation_Guide/s1-rescuemode-boot.html

「Linuxコマンド集 - 【 fsck 】 ファイル・システムの検査と修復を行う:ITpro」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060227/230781/

以上。


UTCとローカルタイムの設定

2014年01月08日 01時29分39秒 | Linux

今回はUTCとローカルタイムの設定についてまとめておきます。

▼UTC

 ・協定世界時:Coordinated Universal Time の略

 ・原子時計を基に定められた世界共通の標準時で「GMT(グリニッジ標準時)」とほぼ同じ

 ・UTCの時差情報は「/usr/share/zoneinfo」内のローカルタイム毎にファイルで格納

 

▼ローカルタイム

 ・国や地域に共通の地域標準時

 ・日本の場合はJST(Japan Standard Time : 日本標準時)となる

 ・UTCとJSTでは9時間の時差がある

   *JSTがUTCより9時間すすんでいる。

 ・OSインストール時に指定するタイムゾーンによって対応ファイルが「/etc/localtime」にコピーされて使用される

   *タイムゾーンに「アジア/東京」を選んだ場合、「/usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo」が「/etc/localtime」にコピーされ、ローカルタイムがJSTとなる。

 

以上。

 


ハードウェアクロックとシステムクロック

2014年01月07日 00時05分47秒 | Linux

今回は「ハードウェアクロック」と「システムクロック」についてまとめておきます。

▼ハードウェアクロックとは

 ・マザーボード上のICによって提供される時計

 ・ICはバッテリーのバックアップがあるのでPCの電源を切っても進む

 ・Real Time Clock もしくはCMOSクロックとも呼ばれる

 ・BIOSの設定画面から表示、設定変更が可能

 ・ハードウェアクロックの時刻はLinux起動時にhwclockコマンドで読み取られシステムクロックに設定される

 ・システム停止時にhwclockコマンドによってシステムクロック時刻がハードウェアクロックに設定される

 

▼システムクロック

 ・Linuxカーネルのメモリ上に以下2つのデータとして保存され、インターバルタイマーの割り込みにより時計を進める

  (1)1970年1月1日からの経過時間

  (2)現在秒からの経過ナノ秒数

以上。