とあるエンジニアの技術記録

主にWindowsやLinuxの設定方法、トラブル解決方法について投稿してます~♪

NISサーバ構築(2/4:NISサーバについて)

2011年10月11日 18時55分44秒 | Linux
今日もNISサーバ、NISクライアントについて纏めておきます。

第2回目はNISサーバについて纏めておきます。
今回使用しているサーバOSはRHEL5.6 64bitになります。

(1)まずOSのBASE設定として以下のファイルを環境に合せて更新します。
 /etc/passwd
 /etc/group
 /etc/shadow
 /etc/hosts
  127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
  192.168.1.100 server01.xxx.co.jp server01
 /etc/nsswitch.conf
   passwd: files nis nisplus
   shadow: files nis nisplus
   group: files nis nisplus
   hosts: files nisplus dns nis /etc/ntp.conf
 /etc/resole.conf
 /etc/sysconfig/network
NETWORKING=yes
HOSTNAME=server01.xxx.co.jp
GATEWAY=192.168.1.1
GATEWAYDEV=eth0
TIMESERVERATBOOT=no


(2)次にNISサーバの設定を行います。
2-1.以下のモジュールがサーバにインストールされているかrpm -aq |grep ypコマンドで確認。
   yp-tools-2.9-1.e15.i386
   yp--2.9-1.e15.i386
   yp-tools-2.9-1.e15.i386

2-2.NISドメインの指定を指定するため、以下のコマンドを実行。
  #ypdomainname xxx.co.jp

2-3./etc/sysconfig/networkファイルに下記を追加。
   NISDOMAIN=xxx.co.jp

2-4.NISの使用範囲(ネットワーク)の設定を行います。
  サンプル書式の/usr/share/doc/ypderv-2.19/securentファイルを /var/yp/securenetsにコピーします。
コピー後下記を追加します。
   255.255.0.0 192.168.0.0

2-5.NISサーバのキャッシュ設定を行います。/etc/ypserv.confのfilesの項目を以下のように変更します。
   files:0
    *上記設定後、ユーザアカウントの追加、削除の動作不具合、パスワード変更反映時の即時実行が期待できる。

2-6.NISサーバの指定を行うため/etc/yp.confファイルに以下の記述を追加します。
   ypserver 192.168.1.100

2-7.NISサービスの起動とOS起動時のレベルを変更
   以下のコマンドを実行してサービス起動、OS起動時にサービスが自動起動するように設定します。
   #/etc/init.d/ypserv start
   #/etc/init.d/yppasswdd start
   #/etc/init.d/portmap start

   #chkconfig ypserv on
   #chkconfig yppasswdd on
   #chkconfig portmap on

2-8.以下のコマンドを使用してNISデータベースを作成(初期設定)します。
   #/usr/lib64/yp/ypinit -m
実行後、/var/ypディレクトリにxxx.co.jpディレクトリが作成される。
また以下のようなツリー構造になります。
   /var/yp/Makefile
   /nicknames
   /securents
   /ypservers
   /binding/
   /xxx.co.jp/
/group.byname
/group.bygid
/hosts.byname
/hosts.byaddr
/passwd.byname
/passwd.byuid
/protocol.byname
/protocol.bynumber
/rpc.byname
/rpc.bynumber
/service.byname
/service.bysernumber
/mail.aliases
/ypservers

2-9.以下のコマンドを実行してログファイルを作成。
   #touch /ver/yp/ypserv.log
 →エラーや警告メッセージを記録する


以上でNISサーバの設定は完了です。

NISサーバ構築 (1/4:NISサービスについて)

2011年10月11日 18時49分23秒 | Linux
今日はNISサーバ、NISクライアントの構築について纏めておきます。
ただ内容が多いので4回に分けてアップしていきます。

1.NISサービスについて
2.NISサーバについて
3.NISクライアントについて
4.動作確認方法について

第1回目はNISを使用する際のサービスについて纏めておきます。

NISサーバを構築しようとしたところ以下のサービスを使用することがわかりました。
スレーブサーバは今回構築しないのでypxfrdサービスは使用しませんが、
せっかくなので記載しておきます。

▼ypservサービス
 →ypbindで問い合わせされたユーザ情報に回答するNISサーバのサービス

▼ypbindサービス
 →ネットワーク経由でユーザアカウントとパスワードを問い合わせるサービス
*ypbindがサーバを探すに方法は2通りある。
(1)ブロードキャスト(サーバの名前を明示的にしない)
(2)ypbindオプションを用いて明示的に指定する

▼yppasswdサービス
 →NISにおけるパスワードを変更するためのサービス
*従来のpasswdコマンドでは変更できない)

▼ypxfrdサービス
 →NISサーバのマスターからNISスレーブに転送する際に使用するサービス

▼portmapサービス
 →NISサーバに必要なサービス。
RPCプログラム番号をDARPAプロトコルのポート番号に変更するサービス。

以上