株式会社 電通ハウジング

社内のイベント、町の情報、個人的な趣味の話など、語ります。
曜日で担当がかわります(*^_^*)

神隠し

2008年09月22日 | bu-kunのブログ
秋の夜長にちょっとしたお噺はいかがでしょう・・・・

小さい頃、おばあちゃんはいろいろな話をしてくれました。
迷信や昔話、そして不思議な話など・・

広大な畑の中の一軒屋、近くには国道が走っているものの
通る車両は一時間に1台か2台・・通らないこともある。
昔の農家の家なので、トイレやお風呂は家の外にあります。
物置のようなトイレにその向かいにある小屋は板を底に沈めて入る五右衛門風呂。
そんな家でのお話・・・・

母がまだ子供だった頃、
夜中にトイレに行こうと居間から玄関へ行く途中、
静まり返った居間でなにか違和感を感じた。
居間の窓ガラス、
カーテンに隙間が・・・
真っ暗ででないといけないはずなのに、
白い光がまばたいている。

不思議に思って、よくよくみると、
それは・・・・・

白い手だった。

白い手はおいでおいでをしていた。

ゆっくり、ゆっくり
おいで・・・・
おいで・・・・と、

恐ろしくなった母は、そのまま布団の中に戻ったのでした。

そんな話を、母から聞かされたのでした。


そして月日が流れて、
ある時期、私は小さい頃祖母の家にしばらく預けられたことがあった。
いまだに、何故預けられたのかわからないのだが・・・

おばあちゃんに、母から聞かされた話をしてみた。
すると、
おばあちゃんが、
「ああ、それは死神だよ」とあっさり・・・

本当なら、白い手を見たものは”神隠し”に遭うのだそうだ。

白い手につかまると、そのままどこかへ連れて行かれて
この世から居なくなってしまう。

だから、母の兄弟にも2人、神隠しに遭った者がいるんだよと、
おばあちゃんはこともなげに話す。

それからは、夜窓を見るのが怖くて怖くて仕方が無かった。

数年後、事の真相を聞いた。
確かに、2人亡くなっているそうだが、病気だったそうだ。
しかし、もし白い手を見ていたのなら、それは本当に死神なのかもしれない。

深夜、違和感を感じたら
窓を見ると白い手が
おいで、おいでしているかもしれません。


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