ペリカンロードとオートバイ((((*´ー`)

遠い、遠い、昔のお話。
高校受験を控え、深夜ラジオをつけながら勉強していた（いわゆる、ながら族であった）
三宅裕二のヤングパラダイスである。

番組の合間に、
”少年画報社の少年KING・・超人ロック、湘南爆走族、ペリカンロード、超人気連載中”
実は”超人ロック”は単行本を持っていて（実はSF好き！）、そうかあの漫画は
少年KINGだったのかと、
次の日さっそく、本屋に行ってみた！

しかし、本屋では扱ってなかったのだ！！　

そこで、駅の売店に行ってみると、なんと毎週２冊だけ入荷しているとのこと、
そこで毎週買いに来るので、１冊を取り置きしておいてもらうことにして、
ルンルン気分で帰路についた。（おい！おい！受験勉強はどうしたんだ？）

そして、ここでペリカンロードという漫画とめぐり合ってしまったのだった。

この漫画は、ガリ勉、ネクラ（この頃、流行った言葉）の高校一年の少年が
塾へ通うと親に言って、その学費と時間を使ってHONDA　MBX50を購入し街を流していたのだ。
そして、暴走族にからまれていたところを、BMW　R90Sに乗ったプレスライダーのかな子に助けてもらい、
バイク乗りとして、人間として成長するお話である。ほろ苦い青春ってヤツだね(*≧ｍ≦*)ぷっ

しかし、この主人公の憲一くんは、勉強もがんばって東工大に入っちゃうんです！！
そして、この憲一くんの愛車が、初めはHONDA　MBX50であるが、かな子にバイクが好きなら、
本物のバイク乗りになりなさい、と言われ
なんと！HONDA　MVX250を選択するのだ！！

このMVX250は２ストローク、３気筒　あっという間に消えてしまったバイクであるが、
私的には、白に赤と青のホンダカラーそして、タンクにはホンダのウィングマークがついてかっこいいな～と思ったのものだ！
しかも、この漫画、今読み直してみると
親友の田川くんはkawasaki　GPZ400　だし、ライバルのバイクチームではYAMAHA　RZ350とか・・
そして、50ccをゼロハンと呼び、350をサンパンと呼んでいた・・・なつかしい・・

だが！しか～し！！
一番あこがれたのが、かな子さんとその愛車BMW　R90S　Rシリーズである。
基本的にネイキッドが好きな私は、やはりKシリーズよりもRシリーズがグッとくるのだ！！

そして、かな子さんのプレスライダーなる職業に憧れて、
バイク便のおねえさんとなるのは、まだまだ先のお話である。

とにかく、バイクに乗りたくなったのだ！！
それまで、まともにバイクをさわった事も無いのだが、
高校に無事入学し、１６歳となったので早速免許を取りに行くと、
小型免許から取得するように言われたのだ。

教習車CB125に乗る！！
バイクに無線が付いていて、そこから指示があるのだ。

まずは、バイクの引き回し、バイクおこし・・・すべてNG・・・・・
しかし、そのまま教習へ入る

スロットルというものを、ずっと開けっ放しにするという事を知らなかった・・・
スロットルを空けたり、戻したりを繰り返す・・なんだか、ヘゴヘゴしながら進んでいくが
そんなもんかと思っていたら、無線から
「１号車！１号車！！動きが変だぞ！！！」
と、聞こえてきた。

そして、ギアなんて言葉もクラッチもよく知らないので
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
ローで走る！！だから、うるさい！うるさい！
でも、そんなもんかと思っていたら、またもや無線から
「１号車！１号車！！お前！変だぞ！！！」
あまりの下手さに、教官達もびっくりである！！
小型を取る人間があまりいないため、バイクがあるときは時間外も乗っていいと言ってくれたのだ。（いい学校だ）

そして、１本橋の為に、ローでセンターラインを走ること２時間！！
クランクのみ２時間！！
坂道のみ２時間！！そして、８の字（小型の教習科目ではないが、あまりに危険な為やらされた）そして無線から
「１号車！１号車！！逆走だぞ！！！」

しかし、ものすごい教習のおかげで、
めちゃくちゃ基礎力が付き、試験は1発で合格！

この時のおかげで、中型免許（今は普通自動二輪）も楽勝でしたが、
これもあとのお話です。

念願の免許を手に入れたが、
学校は免許不可の為、卒業まで没収されました。

さて、私が愛車を手に入れるのは、また今度のお話とします。