↑セッティングを終えたモニタスピーカー 中央2つがFR5000
「紀州釣り」に関する釣り番組を配信する「ぬかすなネットTV」を制作する、
Dangoman DTV課です。釣具事業部で販売中のDVDも制作しました。
コンサルティング事業部向けのネット配信用動画コンテンツも制作しています。
■ナレーション録りでモニタスピーカーに目覚める
さて、今まで3年間、避けてきた「ナレーション」ですが、
今後は避けて通れまいと観念しました。
苦手だ苦手だと言っていても、やらなくては慣れることもできない、
できる所からやろうと思い、前回の番組では自分でふきこんでみました。
↑「なんちゃって」スタジオより 右下は仕事用パソコン
もちろん、ナレーションなどやったこともなく、全くの素人仕事。
それでも、マイクやミキサー、ヘッドフォンなどを揃え、雰囲気だけは、
スタジオっぽくした部屋の片隅で作業を進めました。
ヘッドフォンだけでミックスダウンして、出来上がった番組を実際に
PCで再生してみると、バランスがおかしかったりしますので、
必ず空中に音を出してチェックする必要があります。
ここで、モニタースピーカーの重要性が浮かび上がってきました。
■愛用の101MMに違和感
過去15年くらいずっと使ってきたのは、BOSE 101MMと専用パワーアンプですが、
急に、違和感を感じてしまったのです。
ナレーションを吹き込んで、そのトラックにエフェクトをかけたりする
処理の最中、また出来上がった音声トラックのMIXの時に、聞けば聞くほど
どうしていいか判らなくなる。そんな悪循環に陥ってしまいました。
私は音響関係のエンジニアでもありませんし、特にオーディオに凝っている
訳でもありません。それゆえの知識のなさが悪循環の主原因なのですが、
どうしてもスピーカーにもその一因があるように思えてならないのです。
今まで、CDやPC内の音楽ファイルを聞くには全く不都合を感じなかった
101に対して「あーなんか違う」と思い始めてしまいました。
(これは、あくまでも編集時のモニタとしての話で、全体のバランスチェックには
聴き慣れた101は欠かせません)
↑映像編集用PCとセッティングを終えたスピーカー
■10Mも5Cも昔の思い出
そうなると居ても立ってもいられないのが私の性分。
編集時のモニタとして信頼できるスピーカーは無いものか、ネットで探しまわりました。
もちろん2本で、ン十万円もするスピーカーなら、きっと役に立つのでしょう。
でも、そんな予算はありません。できれば、1本2万円以内でと思い、
色々探しました。
高校・大学で、ミュージシャンに憧れて、バンドをやっていた頃、
憧れのレコーディングスタジオの写真には、必ず白いコーンのヤマハのスピーカー
10M(テンエム)が写っていました。
また、ミキサーの上には、小さい立方体のスピーカーも乗っていました。
このスピーカーの名前を思い出すのにしばらくかかりましたが、「オーラトーン5C」
だったことを思い出しました。
10Mも5Cも、今は生産されておらず、入手するなら中古しかないようです。
まあ、10Mや5Cの音をちゃんと聞いたことがないので、あくまでもイメージなのですが、
比較的近距離で定位や音質の変化やバランスをチェックするのに
「信頼に足る」スピーカーというのは無いものかとネットをうろうろしました。
■YAMAHA MSP3
結局購入したのは、YAMAHA MSP3。決め手は1本1万3千円という値段でした。
YAMAHAのラインナップには、「白いコーン」のパワードスピーカーもありました。
昔の憧れをくすぐるその外観に心動かされたのですが、値段が少し高かったので
躊躇してしまいました。
MSP3が届いた日、帰宅してすぐに、動画編集用PCにつなげて
いつも聞いている、iTunesの曲を再生してみました。
「えっ?」と思いました。
残念ならが、イメージしたような音ではありませんした。
小さな音だと、何がなんだか分からず、ボリュームを上げると、トゥイーターが
やたらに金属音っぽい固い音を発します。
もちろんエージング前なので、これから慣らし運転をすることによって、
音が変化するかも知れません。あくまでも新品の第一印象です。
【エージング】ここではスピーカーの慣らし運転の意。10数時間から200時間、音を出すことによって
スピーカーは本来の性能を発揮すると言われています。
欲しかったのは、張りと艶がある中域、比較的小さい音でも、細かく聞き取れる
解像度。専門的には良く分かりませんが、とりあえず言葉にするとこんな感じです。
MSP3はどうしてもしっくり来ず、動画編集用ではなく、仕事用パソコンの
モニタに格下げになってしまいました。
↑仕事用PCとMSP3
さて、2万6千円+送料の痛い勉強代を払って到達したのは、やはり低音用と高音用
の2つのスピーカーが装着された2Wayスピーカーではなく、全ての音域をカバーする
フルレンジのスピーカー1本のものが良いではないかという仮説です。
■FR5000
その条件でネットを検索していて、偶然見つけたのが、FR5000。
カフェ・オ・レーベルというレコード会社のオリジナルスピーカーです。
所属アーチストについては「スネオヘア」って名前、聞いたことがあるなあ
程度の知識しかないのですが、自社でレコーディングスタジオを持たれて
いるようです。
そのミキシングやマスタリングに実際にモニタとして使用しているオリジナル
スピーカーを販売していることを知りました。
このページを読んだ私は、すっかりその気になってしまいました。
また、「抜群のコンビネーション」としてセットでも販売しているパワーアンプが
私が所有しているBOSEだったことにも、背中を押されました。
■ファーストインプレッション
FR5000が届いた夜、さっそくセッティングしました。おまけで、シルバーケーブル
3mやオーディオテク二カのインシュレーターが6個入っていて嬉しかったー。
心にくい「おまけ」です。
また、スピーカーの作者のサインとシリアルナンバーが気分を盛り上げてくれます。
早速iTunesの曲を聴いてみて、ホッとしました。
エージング前ですが、イメージしていた音に非常に近い!
JAZZピアノの艶っぽさ、スネアの残響・・・
Rock、POPS、歌謡曲、たかがiTunesの音ですが、
何を聞いても、新しい発見があります。
例えばクレイジーケンバンドのタイガー&ドラゴンの歌の頭。
今まであまり意識しなかった右のタンバリン。歌やバンドに埋もれることなく、
マイクとの距離感まで分かるような粒立ちが非常に新鮮でした。
ソースがもっと高品位のものなら、もっともっと力を発揮するのではないでしょうか。
FR5000は、映像編集のモニタスピーカーとしてだけでなく、日常の音楽再生にもおおいに
活躍してもらえると思います。
モニタースピーカーでお悩みだったようですが、いい物を見つけられたようで…。
実は私、サウンドエンジニアに憧れた時代がございまして、10Mもしっかり所有しております。 20年選手ですが…。
真っ白だったコーン紙も年期のはいった障子紙のような色になり、見た目が悪いのでエンクロージャーをつけたまま使っております。
しかし、音は現役そのものでDENONのプリメインアンプでガンガン聴いてます。
いい物はずーっと永く残して欲しいですよね…。
それとオーラトーン懐かしい響きですねぇー、昔を思い出してしまいました。
お金を出せばいくらでもいい物はあるでしょうけど、安価でいい物となるとなかなかないもんです、10Mや5Cが廃盤になった今、レコーディングスタジオのスモールモニターは何を使ってるんだろう? ふと疑問に思ってしまいました。
以外にまだ現役バリバリで活躍してたりして(笑)
話は変わりますが、MFG大会参加の承諾を得るまでの師匠のご家族に対しての(特に奥様に対しての)根回し、読んでいて涙が出そうになりました。(笑)
「そこまでせなあかんのかぁ~」なんてね。(笑)
関西にお越しの際はくれぐれもご安全に!
それと師匠も竿をだされた姫路の灘浜で今年の初チヌを上げました、ビックリするほど小さいですが、嬉しさは格別でした。
そうですか10Mをお持ちなのですね。
うらやましい(笑)
オーラトーンの話が判るということは
年代が近いんですね。
普通に売ってた時期ありましたよね。
ピュアオーディオ系の板やサイトを覗くと、
ああ、自分は分かってないなあと、
置いてきぼりを食った気分になるのですが、
なんというか、ミキサーのつまみが一杯あるやつとか
UVメーターの明かりとか、なーんか
刺激されるんですよね。心をくすぐられるというか。
初チヌおめでとうございます。
私の房総初チヌも小さかったです。
でも、何にも代え難い感触ですよね。
それでは行ってきます。
出発は明日で、今回は飛行機で関空へ入ります。