2021年の記録
カトリック松が峰教会は、宇都宮らしい大谷石建築の美しい教会だ。
2回目の緊急事態宣言が解除となり久しぶりの帰宅。すでに季節は春になっていた。自宅のある栃木県内を散策した数日間の記録。
子供の頃、グリーン車は憧れだった。正直なところ、自分自身がグリーン車に乗れるようになるとは思わなかった。僕が出世して、金持ちになったのではなく、普通列車にもグリーン車が連結されるようになり、グリーン料金もリーズナブルになったというだけのことだ。日本社会そのものが、この半世紀で豊かになったということだ、異論はあるだろうが。
茨城県との県境の町・二宮(現在は真岡市に合併吸収されている)の道の駅。国道293号線沿いの桜並木と用水路沿いの菜の花が見られる。二宮の地名の由来は、薪を背負い本を読みながら歩く金治郎像の二宮尊徳である。
二宮尊徳は、江戸後期の1823年、小田原藩主大久保忠真より疲弊し荒れ果てた桜町(現在の二宮町物井、真岡市東郷の一部)の再興を命じられ、桜町に赴任し、以後26年間に渡り、桜町を拠点として周辺地域の復興に携わった。
宇都宮聖ヨハネ教会聖堂は、1933年(昭和8年)竣工の鉄筋コンクリート造平屋建、外壁全体に地場の宇都宮市大谷町産の大谷石を使用している。2012年(平成24年)、宇都宮市指定文化財となる。
以前にも紹介したカトリック松が峰教会は、1932年(昭和7年)竣工の大谷石建築としては現存最大級のロマネスク・リヴァイヴァル建築である。1998年(平成10年)に国の登録有形文化財に登録されている。各地の教会を巡礼して感じることは、カソリックの教会(聖堂、天主堂)は、荘厳な建築が多く感じる。数ではプロテスタント(日本聖公会、日本基督教団)が優り、こぢんまりした美しい教会も多い。もちろん、教会に貴賤はない、山中の掘っ立て小屋の教会でも、そこが信仰の場であれば、心をふるわせる“気”がある。
しもつけ風土記の丘の南方にある琵琶塚古墳の周囲は、菜の花畑になっている。
(現在は鹿沼市に合併吸収された) 旧粟野町にある東高野山医王寺には誘われて行った。手入れが行き届き、視覚的に美しい寺院だと思う。
【メモ】
3月21日に緊急事態宣言が解除され、4月12日から新型コロナワクチン高齢者接種開始された。このままコロナも終息に向かえばといった希望は、呆気なく打ち砕かれる。緊急事態宣言が解除とともに東京都の新規コロナウィルス感染者は増加に転じ、4月25日には、3回目の緊急事態宣言が発令される。
旅は続く