
歌うこと。
本当に大好きで大好きなことのひとつです。
いえ、それ以上に「衣食住【歌】」と入れたいくらい、私にとってなくてはならないもののです。
トクベツ好きなアーティストがいる訳じゃないけど、とにかく歌えればいいんです。
素敵な歌詞のステキな音にのせて、歌えればいいんです。
「天使にラヴソングを・・・」
衝撃的な出会いでした。
“あんな歌が日本にもあったらいいな”って。
カラダから溢れ出す、エネルギーいっぱいの歌が歌いたい。
十数年前のこと。出会ったんです。
そして、それを教えている先生を見つけたのです。
コーラスを始めるとき、先生は教えてくれたのです。
「目的は何でもかまわない。歌手になりたい、ただ楽しければいい、趣味でやりたい・・・人それぞれ、それぞれの目標でいい。ただ歌うときは自分のパートを精一杯やりなさい。他のパートに合わせるでも、そのために自分が引くのでもなく、自分のパートをちゃんと出しなさい」
個人レッスンも受けるようにもなりました。
不思議なのですが、レッスンで注意されることが「今の自分自身」のことだったりするのです。
歌うことで、気持ちの整理ができたり、リセットされるような感じがしてきたのです。
そのころからです。
「歌うこと」「仕事すること」「遊ぶこと」「生活すること」
別々に考えてしまうことだけど、実は「みんな一緒」なんではないかって思うようになったのです。
ただ歌は、それがもの凄くわかりやすく出ているだけなんではないかって。
大きな声を出すこと。
これはハダカになるくらい、自分を出すことに匹敵します。
色んな音と一緒に歌を作る。
低い音があるからこそ、高い声が出しやすくなるときがあります。
高い音がちゃんと上で鳴っていると、低い声が重たくなりすぎずに出すことができます。
そして、その間の音がブレずにいることによって、上も下も安心できる。
旋律を更に盛り上げてくれる、ハーモニーやリズム隊がいれば、タイミングを作ってくれたり、音の厚みを出してくれる。
どれがすごいも、エライもなくて。
どれもがみんな影響しあって、成り立つことができている。
支えあって「ひとつの歌」ができている。
どれひとつ欠けてもそのメロディは完成することはない。
だから、みんな自分のパートを精一杯やる必要がある。
目標?目的?
・・・この歌に参加しているということで、実はもうみなひとつなんです。
「ひとつの歌を仕上げる」
というね。
これ以上のモノはなくても「ひとつもの」をつくることはできると思います。
もし大切にしないといけないことと言ったら、一人ひとりが精一杯チカラを発揮できるようにみんながみんなを気遣うことではないかなと思います。認めて尊重して・・・・愛することだと思うのです。感謝することだと思うのです。
それを自分の身の回りのことに置き換えると・・・「みんな一緒だな」って思うようになったのです。
人はエゴの塊だから、どんなに心がけても気をつけていても、自分の都合で相手を責めたりイライラしたり、自分の都合がいいように物事を考えてしまう。時には自分を責めて押しつぶしてしまうときもある。
そんなときは歌を歌うようにします。
大きな声で大好きな歌を歌うようにします。

どんな状況でも、暖かい気持ちに戻れるから。
また「感謝」できるようになるから。