周りに流されてしまう自分、振り回されてしまう自分
夢はあるのに、こだわりは持っているのに、自信が持てない自分
きっと、一本何か太いものがあると違うんだろうなぁ・・・
そのお店で働いてるときから、ふとそんなことだけは感じていて、けど、その何かというものはよく解らず・・・漠然的に探してました。
しかしこのことだけは、働いてるときに少しだけ掴むことができたんです。
ちょこっとだけですけどね。
ヘアケアからスキンケアまで、すごく大切にしているお店で、商品もたくさん扱ってました。
そうです。なので、売らないといけないのです。
ま、美容室は商品を置いているだけというお店も多いですが、ここは違いました。
商品の効果効能を覚え、それに伴う毛髪&皮膚科学知識も、また、それらをお客様に伝えて購買へ繋げることも大切にしていました。
当たり前のことといえば、当たり前のことなので、「マーケティング方法」のようにマニュアルみたいに聞こえてしまうのですが、そこに向ける『想い・気持ち』が違ったんです。
・髪、肌のための最高の商品
・その価値をちゃんと知っていただき、理解していただいた上で使っていただきたい
・お客様ひとりひとりのキレイを守るために・・・。
う~ん・・・なんか、うまい表現が見つからない・・・。
ま、とにかく、理屈は理解してたものの、なかなかできませんでした。
っていうか、商品を説明することさえも本当にイヤになってました。
今だから言える・・・苦痛でした
お客様と駆け引きをしているようで、あの空気感が苦手だったのです。
しかし、あるとき吹っ切れたのです。
あ、売らなくていいんだ・・・・
私はここにある商品を使って、そのお客様がキレイになれる最高の方法を選び紹介をすればいいんだって、使う使わないを選ぶのはお客様・・・と、思えるようになったら、商品が動くようになりました。自分でもビックリするくらいに売れるようになったのです。
そして、知らず心掛けてることがありました。
お客様が“使ってみたい”と思って頂けるように紹介すること
すると自然に、“お客様の悩みに耳を傾けてカウンセリング”につながってきたのです。
“視診・触診・問診”というものを自然にするようになりました。
また、仕入れる商品の選択も変わったのです。
この季節は〇〇を大切にしてほしいからそのためにこの商品をたくさん仕入れようってね。
もうこうなったら、楽しくて仕方ありませんでした。
「商品の売り上げが上がること」=「お客様のキレイが増えること」なんですから。
ただ、忘れてはいけないのは
紹介したからには、売ったからには、責任を持つことです。
だから、商品知識や毛髪・皮膚科学知識って大切なんですよね。
そこがわからないと、なんでそのお客様に必要で使っていただきたいのかをちゃんと伝えることはできない。そして、使うとどうキレイになるのかも・・・。
この気づきが『一本何か太いもの』を知るきっかけでした。
何が言いたいのかというと・・・
自分の中で大切にするモノをしっかり持つこと
ということです。
まとめてみたものの、まとまってるのかしら!?
・・・・コトバにすることって本当に難しいです
『先生をお客様だと思いなさい』
そのお店に入店してからずっと言われ続け、最後まで理解できなかったことでした。
仕事って、できることは人それぞれ違うけど、どんな立場であっても対等にするもの。
そんなスタンスが自分の中にあり、どうしてもその目線になれませんでした。
けど、やっぱりその本当の意味を知らなかったからなんですよね

美容師というものは、技術職でありながらやっぱり接客業。
お客様の要望に答え、それに沿ったモノをプロとして提案していき、満足していただくもの。
ようは、『私(先生)一人、満足させることができれば、数多くのお客様を相手できるようになるから』ということでそう言っていたのです。
・先生が何をどうしたいのか、何をしようとしているのかを知ること
・それについて2つ以上の案を持ち、提案すること
・そのための準備を先々考え、用意しておくこと
・先生がすぐ理解できるように、いくつかの提案方法をもつこと・・・etc
そんなようなことです。
結局美容に限らず、仕事をする時・人と関わる上での基本なことなんですよね。
そして、私はこれらに対して+α、心掛けてることがあります。
それは・・・
楽しむこと。
相手も自分も幸せになれるようにすること。
今に満足することなく、ずっとずっと探し続けて行きます。
お客様の怖さを知ったと同時に、自分の中で芽生えた気持ちがありました
『目の前のことをただひたすらに』
私ができることって、本当に小さなこと。
けど、今目の前にいるモノに対して、私ができる精一杯をしようって。
仕事をしていて、人と関わっていて、出てくるストレスというもの。
基本的にストレスをストレスとあまり感じないほうなのですが(めちゃポジティブ人間なので)
ただ、自分の感情や気持ちが大きすぎて、頑固で真っ直ぐすぎて、気づかないうちに、自分のカラダを痛めつけてました。
頭痛に胃痛、耳鳴り、めまい、不眠症に・・・どれを検査しても“異常なし”と診断されてました。
ま、ようはこれがストレスが原因ってやつなんですけどね(笑)
けど、よく考えて思ったのです
実はストレスって、自分が作り出しているものなのかなってね。
“んなことない”
なんて、反論がきそうですね
私も思ってました。
だからもちろん、「イラッ」とすることはあります。
そうゆう時って、その物事、人に対して『なんで?』という気持ちがあるから。
なんでわかってくれないんだろう、なんでそうやって思うんだろう・・etc
また、『それは間違っている、これが正しい!』なんて気持ちもありますかね。
求めたり、批判したりと・・・。
けど、それを思ったり感じたりしているのは、まさしく自分自身
『目の前のことをただひたすらに』
を思い始めたら、そんなこと考えたり思ったりする暇がなくなったのです。
むしろ、そんなことで自分不安定になったり、振り回されたりしてたことがとてもくだらなく思い、また周りの人に対しても、そんなこと感じている人どうでもよくなったのです。
自分とヒト、違いがあって当たり前。
自分とヒト、思っていることわからなくて、理解できなくて当たり前。
だって、育ちも環境も、考えも価値観も違うんだもん
だから『個性』というものがあるのだから。
仕事になるとどうしても自分の考え想いとは反対のことをしないといけないときがあります。
けど・・・そのときの自分の立場、物事の優先順位などを考えるとそれがやっぱり当たり前。
それが仕事というもの。
いろんなことを感じて、考えて・・・けど、どうにかなることって自分自身のことだけ。
今ある環境に対して、ヒトに対して、それを変えることって並大抵のことでない。というか、そんなことできないでしょう、きっと。
考えても考えても答えが出ないこと・どうにもできないことに対して、考えるのをやめたのです!
そしたら、あら不思議
現実をありのまま、あるがままに受け入れらるようになり、ちょこっと生きやすくなりました
『目の前のことをただひたすらに』
そして、ひとつ美容師としても信念ができたのです
この瞬間のお客様を大切にしよう。
お客様は同じ人でも、毎回中身は変わってくる。
それを感じて、今この瞬間の『キレイ』を見つけていこう。
ずっと、その人の『キレイ』を探し続けていこう。
今はそのための“技術”身に付けてます。
『目の前のことをただひたすらに』
カンタンのようで、難しい。けど、とてもシンプルなこと。
大切にしていきたいです。
ふたつめは、『お客様は怖いもの』
正直、そこのお店には本当に怖いお客様がいました。
ウラの人間が来ていて・・・いえいえ、違います。
本物を見極める目を持っている方が多数いらしていたのです。
中でも、お店に入ってきた瞬間、空気を凍らせてしまうオーラを持った方も何名か・・・。
本当はすごく素敵で、気さくな方なんですが、触れるのは本当に怖かったです。
しかしとても、貴重な経験をさせて頂いたのは確かです。
いやいや、ここで言いたい『怖いもの』はそのことではなく、すべてのお客様に対して思うことなのです。
お金のことの次に欠落していたものでした
私の特技のひとつにこんなものがあります。
『初対面でもどんな方でも仲良くなれる』
人見知りがないということ。すぐ相手の中に入っていけるということ。
自分オープン人間なんです
一見、お客様商売にはとっておきの特技なんですが、やはりある意味これがアダになっていました。
お客様に触れることに対してあまり緊張することなく施術をすることができてしまうのです。
しかし、あることをきっかけに気づいたのです
その『お客様は怖いもの』という本当の意味を・・・。
友人と夜、飲みに行き、話の流れで私が友人のマッサージをすることになったのです。
髪、肌の美を保つにはとても大切なもののひとつで、お店でも頭皮をはじめフェイシャルエステ、ハンドマッサージなどもしていました。
個人的にも、幼いときから人のマッサージをよくやらされていて、することが好きなのもありました。
そんな私の語りっぷりに、帰りに「マッサージしてから帰る!」と言い出したので、「じゃぁ、私にやらせて!」ってそんなノリでやってしまいました。
時間にして、2時間くらい。
頭皮から肩、全身と・・・お店でやっていたもの以外は、自分がやられて気持ち良いと思うところをただただ感覚だけを頼りにやっていました。
不思議とマッサージしている自分もすごく癒されるのです。
けど、この日ほどそれを強く感じたのは初めての体験でした。
あとあと、アロマをやっている友人に聞いたところ・・
それは、触れ合ってることで相手と自分の氣が循環しているからだということを知りました。
(・・・なるほど~。)
友人にも喜んでもらって、自分も癒されて、ルンルンで帰ったのですが、次の日急に不安に襲われたのです。
・・・気軽にあんなに長時間、シロートの私がマッサージをして友人のカラダは大丈夫だったろうかってね。次の日、もみ返ししてないだろうか。だるくなったりしてないか。私の自己満ではなかっただろうか・・・一度思い始めたら、怖くなってしまいました。
そして・・・
・・あぁ、こうゆうことだったのか
『お客様は怖いもの』ということの意味に気づいたのです。
髪にハサミを入れること。それはその人の日常に関わってくるもの。
お店にいるときは、いいかもしれない。
しかし、家に帰って自分でセットしてみて、どうなのか・・・。
私達にそれを知ることはできません。
だからいっぱい想像して、ハサミをいれるのです。
普段、この人はどんな生活をして、どんなものを身に付けて、どんなしぐさをして、どんな風にみられたいのかなぁ・・・etc
そして、また次も切らせてほしいという願いをこめて。
いつも不安との背中合わせです。
こんな怖いことってないかもしれません。
だから、日々修行中の身。
だから、みっつめの気づきも知ることができたのです。
そのお話は、また今度
働いてるときから、そのお店でやってることは本当に素敵で他にはないことだと思って過ごしてました。
ココロからお客様のことを考えて、お客様のキレイだけを考えて、技術はもちろん、扱う薬剤や商品、それらに伴う知識、接客、準備etc・・・すべてにおいて隙がなかった。
そこにちゃんと高い値段をつけて、それに価値を感じてくれるお客様が来ていた。
小さなお店だけど、プロフェッショナルでした。
そうする先生の気持ちや想いは、すごく共感して、必死についていこうとしてました。
けど、やっぱり本当の意味はわかってなかったのです。
わかってなかったから、辞めるはめにもなったんですけどね。
美容師としてはわかってたかもしれない。
そうじゃなくて、それ以前のことに対して甘かったのです。
自分、めちゃくちゃお子様だったなぁと思います
ひとつは・・・『お金をもらって働くということ』です
美容に限らず、働くことがちょっと生きがいなんです。
だって、働くってことは“ヒトのためになってる”ってことでしょ?
だから、初めてバイトでお給料をもらったとき「こんなんでお金もらってよいのですか」と思ったくらいで、私にとってはなんか普段していることの延長に過ぎなかったのです。
気持ち、あり方としてですよ、もちろん。
しかし、ここが甘かったんです
すごい客単価を頂いてるのにも関わらず、当時の私はそこには何も感じてなかったのです。
感じてしてもとても浅かったのです。
今年の成人式。着付けの先生からヘアメイクの仕事の依頼が来てさせて頂きました。
店を辞めても、こうして美容に関わることができるのは本当にありがいこと。
しかしOKをしたものの、さぁ~大変
果たして、ちゃんとできるかしら・・・。
できるだけの練習を始めました。しかし、不安は募るばかり。
そんな中今まで感じたことのない、感覚が自分の中で芽生えたのです。
・・・『こんな技術じゃお金もらえない』
しかし、仕事を今から断るわけにはいきません。
今自分にできることってなんだろうって思いました。
出た答えは・・・
一生の一度の成人式。
私も一緒にその大切な日を大切に思って
背伸びせず、今自分ができるだけの技術使って、目の前の子をかわいくしてあげよう
それで最低ライン、お金もらって仕事できるかなって。
やっぱり甘いですかね。
しかし、こう思えたことによって、自分の中でプレッシャーができ仕事ができると思えるようになったのです。
仕事当日。
ある一人の女の子からこんな言葉を頂きました
「着物着て、全体見たらすごくかわいい(髪のこと)、ありがとう」
美容師にとっての醍醐味です。
技術職をしていらっしゃる人はわかるように、技術にこれがイチバンってないんですよね。
思ってしまったらもうおしまい。
この成人式の仕事をさせてもらって、仕事の喜びはもちろん
『お金もらって仕事するという責任』というものを知り、学ぶことができました。
そして、もうひとつ。
キレイを見る自分の“目線”が変わったことも・・・。
私、お店には所属していないのです。
フリーの美容師というキレイなものでもありません。
まだアシスタントで修行中の身であります。
そう、自分で名乗っているだけです。。。
ま、そうなったのも色々と経緯がありまして、少し書かせていただきます。
ちょうど1年前までは都内のある小さな美容室で働いていました。
美容師にとって、お客様にとってすごく理想なところとでもいいましょうか。
お客様への想いや美容に対する気持ちが半端なく、一度その先生に触れられた人は、なかなか他のところへいっても満足はできないかもしれません。もちろん個人差はありますが。
去った今でも本当に素敵なお店だと思っています。
しかし・・・そこの先生と一緒に働くことは、並大抵なことではありませんでした。
身もココロもボロボロになってたのは、確かです。
けど、先生の下を離れたくなかった。その店で一人前の美容師になりたいと思ってました。
そこまでして拘ったのは・・・その先生は私が思い描いていた美容をしていたから。
漠然的に思っていたことを現実としてやられてたからです。
やり方や方法論ではありません。『あり方』の問題です。
だから、何があってもついていこうと、それだけを励みにやってたといっても過言ではありません。
しかし、人間限界というものがあるんですね。自分でもどうしよもできなくなってしまう・・・。
ある日のこと、朝ベットから起き上がれることができなくなってしまったのです。
こんなにツライことってありません。
すごく大好きなのに、イヤになってしまった。もうここまでくると理屈でなんとかできるものではありませんでした。
仕方なく先生の下を離れ、しばらく美容という仕事からも離れて別の仕事についてました。
美容をあきらめたとかではなく、自分を取り戻すために、美容を続けるためにも時間が必要だったのです。
冷静に自分と向き合う時間が・・・。
そして、またいろんな出会い、出来事があって今日にいたります。
すごく長くなってしまうので、またその話は別の機会にでもしましょう。
美容師にとっても、人としても、本当に貴重な時間・出会いがありましたので
2日目にしてなんか重たい話になってしまいましたねもし訳ありません
しかし、この話なくては自分を語れません
その先生と出会い別れたからこそ、こうして今の自分がいます。
先生・・・先生には大変ご迷惑おかけしましたが、先生の下で働けたことはありがたく感謝しています。
本当にありがとうございました。この場を借りて、御礼申し上げます。