ひな菊の丘から

みわトシ鉄心@周ゲストはサイファー斗亜さん

世間的三連休はライブ鑑賞三連発。前の二日は相方と一緒だったけど、この日はひとりで、いや、前回落語を聴きに行ったとき、一緒に予約したM子さんと。開始が午後2時だったので、お昼を済ませてから行くことにした。連休中なので余裕を持って待ち合わせしたら、ご飯食べ終わっても少し時間が早く、ちょうど阪急で開催中の、ビーズの先生の展示を見に行った。M子さんは手作りガラスのペンダントが気に入ってお買い上げ。私は冷やかしただけ。

案外長時間お邪魔してたので、周に着いたのは開場後だいぶたってから。席は7割がた埋まっていて、予約の名簿で見つけたお友だちにご挨拶。この帽子はお友だちのU川さん、この後も何度も登場する。


ライブはサウナニーラから始まった。右寄りの椅子はゲストの席やな。


この日、京阪が人身事故で遅れて、しかもその事故車に乗っていたというトシさんが、経緯を説明、目の前で過呼吸で倒れた乗客に、何もできないことを痛感したという。まさかここで太鼓叩くわけにもいかないし、って。看護師さんが近くにおられてテキパキと処置されたそうだ。せめて、販売用のタオルをいっぱい入れたバッグを枕に使ってもらったのがちょっと役に立ったのかな、と。


今回から四季周ライブ、という名前になったらしい。お互いにハードルを上げたり誉めあったりの言葉のやり取りがおもしろかった。
ゲストの斗亜サイファーさんが登場。(フライヤーにはサイファー斗亜さん、とあるんだけど、どっちの言い方が普段なんやろ?)
実は、4月のGorey cafe、Sea Mountainで彼女をお見掛けしているが、歌声を聴くのは初めてだ。みわちゃんからも、すっごくうまいよ~いいよ~、って聞いてるので、楽しみにしていた。



この後ずっと入ってもらいます、と彼らのCDの1曲目から。




なるほど、女声が増えると華やかになる。途中からハモがついてそれもすてき。


ずーっとドローンが効いていてからのパイプの間奏


私の腕が悪いのもあるけど、特にトシさんはよく動かれるのでなかなかピントが合わない。この時はなぜかみわちゃんも。


せっかくカメラ持って行ったのに、ダメだわ~眼がより悪くなっているのかもしれない。前はもうちょっとピントが合ってた気がする。せっかくの美人さんが台無しだ。


いつもはメロディは一人で奏でるので、この日はフィドルが入り嬉しかった、と自然とにやけていた鉄心さん。会場にイーリアンパイプを知らない人がひとりだけ(実はM子さん)いたので、ちょっと巻き気味の楽器説明。後で、M子さんが「みんな知ってはる人ばっかりやねんね、アイリッシュのファンの人たちなんやね。」って言うてた。巻き気味、というのは省略気味で、という意味だったのに、最初は早口で説明してはった。


これがニヤつく原因の合奏。


斗亜さんの紹介があり、シャンノース(ゲール語で古い形式の、という意味らしい)という伝承歌唱のスタイルについて、ご本人から説明があった。伴奏なし、独唱、拍もなく歌う人の任意で伸ばしたりすることが可能、というような歌らしい。現地では公民館のようなところに集まって、ひとりずつ「〇〇村の誰それです、何々の歌を歌います」と言って披露していく、終わればまた次の人が、というような形の集いがあるらしい。
斗亜さんは毎年8月に行われるお祭りに行かれたらしい。各地ののど自慢の人たちが勢ぞろいしていたそうだ。
最初のセットでは、2パターンあるうちのリズムがあって楽しい方を歌います、とグレナ・ギブニーから来た女の子という歌を。ゲール語地域ドニゴール州の地名?

聴き惚れていたのでその時の写真がない。言葉の最後にちょっとこぶしが回るとことか、語尾が上がるとことか、歌い方としては同じだけど後で彼女の説明によると、感情移入はせず、あくまでもメロディと言葉をそのまま伝えるのがシャンノースらしい。ついつい入っちゃうんですけど、と言われてた。

太鼓のソロの後斗亜さんに入ってもらおうと思う、とトシさん


そして彼女が歌で入ったところ


斗亜さんがやっていたカッコいいマウスミュージックをやります、と言いながら誉めあうふたり。


タイトル原語わからないけど、「偉大なるボンネット」という曲らしい。ボンネットは車のあれではなく、ふわんとした布製の帽子のこと


鉄心さんはティンホイッスルで。これで1stは終了


2ndも最初は3人で1曲。マジカルヴォイス、みわちゃんの歌からで、途中からふたりの声が重なる。


斗亜さんが入って、2曲目のシャンノース、内容を書いた歌詞のコピーが配られた。五月の朝露というタイトルがついていて、風景が(おそらく)見えるような歌詞であろう。彼女の歌の先生はアイルランドの西に住んでおられるそうで、その先生の発音をまねておられるのだとか。これも彼女の歌に聴き惚れてて写真が撮れてない。最後は鉄心さんのイーリアンパイプの後奏が入る。

この曲が終わった後、トシさんが、アイルランドのパブでの思い出を語られ、突然お客さんの一人が立ち上がって歌い出す、その時は皆静かに聴かなければいけない、という暗黙のルールのようなものがあるそうだ。それを思い出しながら、これは歌というより物語なんだなあ、という気がした、とい話をされたら、斗亜さんが、「シャンノースというのは、自分の感情は歌に込めないで、自分は物語を伝える管、道具になりなさい、と教わるんです。この歌をどう受け取るか、どう料理するかは聴き手それぞれにかかっているんです。悲しさや、嬉しさはお客さま(聴き手)が感じることで、あなたが表現することではないのよ、と教わりました。」と言われていた。淡々と物語を伝えるのが役目、と言われているので、それは心掛けているが、ついつい悲しい表情をしてしまったりする、とも。

トシさんは、この音楽をやりたい、知りたいと思ったきっかけが、そんなパブでの出来事だったそうで、もっと物語の中身を知りたいなと思われたとか。そして次の歌は日本語で聴く人に伝えられるかな、とトシさんがアイルランドのメロディに乗せて書かれた曲。これ、私何度か聴いてるけどもしかしたら一番好きかもしれない。『古い映画の話』、みわちゃんと斗亜さんの声が重なる。





MCトシさんが言う、「僕らと斗亜さんの共通点。」6年ほど前にフィドルを始めた斗亜さん、歌うことを本格的に初めたトシさんと鉄心さん、ギターを始めたみわちゃん、それぞれが老後のために?セカンドスキルを学習中、とのこと。


ダンスチューンのセット




フィドルと合わせるのが嬉しそうな鉄心さん


トシさんはどうしてもブレてしまう。


みわちゃん、このかっこいい表情もブレてなかったら採用してもらうのに。(何に?)



MCによると、シーシャンティ、海の歌。これは皆で合唱するために作られているので、楽しい。作業のうたなど、色んな種類があるが、船の歌なので国関係なく各国の船に従事する人たちに伝わっている。まず、イギリス海軍の人が作った歌を内容を変えてトシさんが作詞した日本語のシーシャンティ。『祈り願い叶う』が演奏された。

その前に、ツアーの多いダーリンとの生活は寂しくないですか、との質問に、「全然寂しくないです、毎日顔を見て話す時間があるから。」という斗亜さん


ネットで繋がれる、今の時代ならでは。この曲は、そんなつながりのない時代の歌。



全員歌う、鉄心さんも


トシさんも、みんなで歌う。


最後は客席も一緒に、とOne More Day、彼らのライブの終わりには歌う決まりになっているそうだ。歌詞を頭上にあげるみわちゃん、これを見ながら練習。



全員を巻き込んで終了。もちろんアンコールもある。


コロナ禍にtiktokで流行った、ニュージーランドの捕鯨の歌。tiktokやってる人会場にはいなさそう、と言いながら、あ!居た!と呼ばれたのは、お友だちのたあこだったけど、彼女も知らなかった。



観客は手拍子で参加


演者さんたちの笑顔がすてき


はあ~、この日もええライブ聴かせてもらった。
3連荘でライブ鑑賞だったので、各日、主役ではなく女子とツーショットを撮らせてもらった。最終日は主役だけど彼女と。


彼女とは5日後に再会することになる。そっちの方を先に書いてしまったのは、こちらは録音を聴き、思い出しながら書いたから。改めて録音聞き直すと、楽しさがもう一回蘇ってきて、じわ~っと音がしみ込んできた。また行こう、12月はムリかもだけど。
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