祁県映海戴氏心意拳倶楽部 公式ブログ

戴隆邦から脈々と受け継がれる戴氏心意拳。王映海伝戴氏心意拳の日本での伝承を行う祁県映海戴氏心意拳倶楽部の公式ブログです。

起落二字無蹤影

2013-06-28 21:10:36 | 理論―陰陽五行、名言集

起落二字無蹤影

    投稿日:2009年12月12日(土)06時50分29秒

返信・引用 編集済

 

       「身如弩弓,手如薬箭,把把如炮,歩歩如虎,歩歩行動剪子股,
          把把鷹捉発雷声,起如風落無蹤,起落二字無蹤影。

  翻訳 : 身は弩弓の如く、手は薬箭の如し、把把炮の如く、歩歩虎の如し、
     歩歩が行く動きは剪子股、把把鷹捉雷声を発する、起は風の如く落に踪はなし、
     起落の二字に踪影はなし。

  解説:形を規矩にしたがって覚え、形作っていく段階から,さらに功を高めていく段階
     では,上のような多くの言葉にたとえられ説明される。このような言葉はただ知っ
     ているだけでは、単なる知識にしかならないし、言葉を元に練習をしても、言葉
     が独り歩きしてしまう。例えば「歩は虎のように」という言葉を覚えて自分なり
     に練習しても虎のイメージは人それぞれ違うのでまったく的外れな歩になってし
     まう。このようなたとえを伴った言葉は老師によってその動作を示範され、動作
     の風格とその言葉イメージが合致したとき初めて有益なものになる。老師の指導
     をしっかり受容しながら練拳していくこと昇華していくことが重要だ。

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重心

2013-06-28 20:52:06 | 理論―陰陽五行、名言集

昨日の練習

  投稿日:2008年 2月 3日(日)08時57分49秒

返信・引用

 

 

昨日は、久しぶりの人も何人もこられて、思ったより多くの人が集まり練習できました。
八極の人たちは、重心が浮かないで移動することを基本功を通して練習しました。重心が浮かないというのは、みんなわかっていることではあるのですが、実際動きの中でそれを行っていくのは、やはり難しいし、簡単に見につくものではない。「ああ、ここができていないんだなあ」と気づく過程が非常に重要な練習ですし、味わいがあるところだと思います。套路を一通り学び、形を思えましたよ。という段階の時には見えなかったものが見えてくる。
貯蓄のようなもので、お金はためておく必要はあるけれども、使うから価値が生まれてくる。人生の中で大切にためたお金をどのように大切に使っていくかは、その人の生き方の現われだと思う。套路収集も貯金のような物だと思う。套路をたくさん覚えたというのは、貯蓄をたくさんしたという安心感と同じだと思う。どうそれを使っていくか、いかに有意義に
人生をすばらしいものにしていくかは、単なるものの消費というところだけで終わるのなら、お金持ちになる必要もないのかもしれない。
 型を覚えた段階からいかに精度を高めていくかが芸術の次元だし、武芸と呼ばれるゆえんだろうと思う。型を覚えるときは、目に見えて型を蓄積していくので、ためた量がわかりやすいし、充実感がある。
 型を覚えただけでは使えない、用法を覚えても使えない、型も用法も精度を高めていかなければ使えない。この精度を高める段階が武芸と呼ばれる次元でしょう。芸術は、ためていった結果ではない。いかに自分の中に溜め込んでいったものを表現していくか、いかに高度に消費・つかっていくかその結果が芸術だろうと思う。芸は進歩ではなく、究めていくものだと思う。自分がうまくなったのかどうかが見えにくい次元でもある。
 話が広がりすぎたので元に戻すと
「重心が浮かないで移動する」ことは、練習に通っている人はもう何度も何度も聞いていることだし、既知のことだと思う。だけど、実際にそれをやれるかというと難しいし、何年何十年やっても到達することのない目標だと思う。「後ろ肩が上がらない、下げない」「足を引きずらない、音を立てない、地面をけらない」一つ一つを視点に練習を互いに見ていくと、今まで見えていなかったものが見えてくる。できると思っていたことができないということがわかってくる。この過程が究めていくということだろうと思う。「重心を浮かさないで移動する」という知識は、練功を通して初めて有用になっていく。そんな意味でも昨日の練習は面白かった。

 

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