19年経ちました。
そっか、19年かぁ。
事件に関係した方々、特に遺族などにとって
あまり何年経ったかは関係ないとは思いますが、
私にとっても、いや20年近い歳月ですから、
全ての方々に色々なことがあったことでしょう。
2001年。
この年の3月に40歳になっていたワタシ。
当時在籍していた会社では満40歳から一般健診ではなく、
人間ドックを各自で申し込んで受診するということで、
人生初めての一泊人間ドックに挑んでいました。
クリニックが併設されている大きなホテルです。
朝から受診し、午後3時前には当日分の検査が終わり、
そのホテル内のレストランで夕食を摂り、宿泊する。
翌日も午前で検査は終了してしまう、という、
余裕たっぷりのプチ豪勢な一泊ドックなのでした。
午後から帰社してもいいのだけど、直帰してましたし(^^;)
ま、そんな一日目。
レストランで夕食も終え、部屋でダラダラと22時からの
ニュースステーションを見ようとしているときでした。
すると冒頭から(だったと思います)
「ニューヨークの世界貿易センタービルに
飛行機が激突した、という映像です」
と“あの”映像が映されたのです。
ちょうど22時少し前のことですね。
最初はテロなどとは微塵も思わず、
「すごい事故が起きた」と思いました。
そして15分後くらいには2機目が激突。
さすがに「え?」と思いました。
報道関係者の方は「こりゃ、テロだな」と
考えた方も多かったでしょう。
でも、その時点では犯行声明があるわけでもなく、
ただただ事故としての映像が流れました。
民放のテレビはしばらく通常の放送をしていましたが、
ほどなく報道一色になりましたね。
ワタシもテレビから目を放すことができなくなっちゃって、
深夜までNHKを見ていたと思います。
WTCビルのツインタワーが崩壊。
「うわ、ビルの上層部が破壊されると
構造自体に大きな影響があるんだ」など
ものすごい脅威ではありました。
ともあれ、初めての人間ドックの日。
ちゃんとホテルの部屋でのんびり早寝すりゃいいのに、
結局かなり夜更かしとなってしまいました。
翌朝の検査に何か影響あったかは覚えていませんが(^^;)
でも、大きな旅客機が丸ごと突っ込んでしまうビル。
ビル自体のフロアも大きいのだとは思いますが、
まるで映画だとか、ミニチュアの世界のようでした。
ビル内で業務が始まっていたかどうかはともかく、
道路で自動車が自分に近づいてくるのさえ怖いのに
旅客機がビルのガラスに迫って激突してくる、
まるでアクション映画のシーンみたいですよね。
犠牲になられた方々の恐怖は計り知れません。
そして、もちろんハイジャックされて
自爆テロに道連れにされた旅客機の乗客の方々。
こんな不運はありません。
もちろん、
そのほかにもビルからの避難が間に合わなかった方。
救助に駆けつけて被害に遭われた方。
無差別テロって、いったい何だろ。
「言うことを聞かないと、ほら、こんなふうに殺すぞ」
と、見せしめのように何も関係のない人を犠牲にする。
戦争…と一緒なのかな。
やっぱり戦争のない、
この時代に生きることができて良かったな。
と、やっぱり、
終戦から16年ほどの後に生まれたワタシは、
小学生になっても戦後20年ほどでしたからね。
きっと当時の大人の脳裏には戦時中の体験がたくさんあり、
イヤな思い出としてもワタシらに
それとなく伝えていたことでしょう。
生きるか死ぬかの体験なんぞ、
今のワタシが子供たちに語れるものはありません。
ですので、ホントならこういった事件も
きちんと語り合うべきなのかもしれませんね。
今はこんな、
「ホテルでテレビ見ていたらすごいことがあった」
くらいしかありませんが。
と、WTCビル崩壊から19年目の日に
少しだけ考えたのでした。
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