だいぢのEasyBassing

初めはバス釣行記のブログだったんですが…。
関東を中心に釣りや散策に出掛けていましたが…。
熊本県民になりました。

鏡ヶ池公園 (熊本県八代市)

2020年04月15日 | 散策記
熊本県とはいえ、新型コロナウィルスの影響で人ごみに出掛けるのは気が引ける。
最近は地味な史跡か近くにある公園に出掛けることが多い。

今回は、熊本県八代市鏡町にある「鏡ヶ池公園」に行ってみた。


子供たちが遊ぶには十分な広さの公園である。

鏡ヶ池公園は東側公園と西側公園の2ヶ所からなる総面積2.8haの公園で、
東側公園には、約4000㎡の「芝広場」、複合遊具のある「子供の広場」、健康遊具のある「健康の広場」のほか、
展望所、草スキー場、ウォーキング周遊路、せせらぎ水路、ホタル水路などが整備され、
子連れの家族から高齢者までが楽しめる公園になっている。



西側公園は、「鏡ヶ池」を中心として整備された公園である。
「鏡ヶ池」は、現在の八代市鏡町の名の由来になった池で「鏡が池」として八代市の史跡に指定されている。

また、近くにある印鑰神社(いんにゃくじんじゃ)の春季大祭の際に「鮒取り神事」が行われる池である。
「鮒取り神事」とは、記紀に伝わる武内宿禰の第3子である蘇我石川宿禰(いしかわのすくね)が九州平定のため、
この地に立ち寄った時、村の若者たちが、鏡が池に飛び込み鮒を手づかみで取って献上したとの故事による神事で、
毎年4月7日に実施され、ふんどし一つの若者達が池に飛び込んで鮒を取ったり、見物人に泥を投げつける行事である。
「鏡が池鮒取り神事」として八代市の無形民俗文化財に指定されている。


釣りは禁止でないようだ。子供が小さなナマズを釣っていた。


現在は数分で周囲を歩ける小さな池であるが、昔は、周囲が一里半(6km)もある湖であったといわれている。


公園内を散策した後は、せっかくなので近くにある印鑰神社(いんにゃくじんじゃ)にも行ってみた。


境内には大きな楠が何本もあり歴史を感じる雰囲気である。旧社格は村社。

印鑰神社は、熊本県八代市鏡町にある神社で、1198年(建久9年)、肥後の国球磨地頭であった相良長頼が、弟の為頼に命じて、
鏡が池の近くに社殿を建立し、蘇我石川宿禰の分霊を勧請した神社である。

奈良時代この地には肥後国八代郡の郡倉があり、印(朝廷の公印)と鑰(かぎ)を管理していた。
後に郡倉が廃止されその跡に神社が造営された際に、その印と鑰が神社の名称になったようだ。
主祭神を蘇我石川宿禰としたのは宿禰が朝廷の大蔵の管理者であったことに由来するものと考えられる。


この地は奈良時代には肥後国八代郡の郡倉だったようだ。

【散策地データ】
名称:「鏡ヶ池公園」
所在地:熊本県八代市鏡町上鏡564
形態:公園
開館時間:常時開放
駐車場:有(無料)

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