だいぢのEasyBassing

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関東を中心に釣りや散策に出掛けていましたが…。
熊本県民になりました。

国指定特別史跡 西都原古墳群① (宮崎県西都市)

2022年10月29日 | 散策記
今回は宮崎県西都市にある国指定特別史跡「西都原(さいとばる)古墳群」に行ってみた。
西都原古墳群は、宮崎県中央部に位置する西都原台地に広がる、南北4.2km・東西2.6kmに及ぶ日本最大級の古墳群である。
3世紀末から7世紀にかけて築造された、陵墓参考地の男狭穂塚古墳・女狭穂塚古墳を含めた319基(前方後円墳31基、方墳2基、円墳286基)
の古墳と、横穴墓が10基、南九州特有の地下式横穴墓が12基確認されている。

まずは西都原古墳群に隣接する「宮崎県立西都原考古博物館」に行ってみた。

 
八代市から約3時間掛かった。 博物館建物外観の壁は「鬼の窟古墳」の石室をイメージしているようだ。

西都原考古博物館は、西都原古墳群を代表する男狭穂塚古墳・女狭穂塚古墳、古墳時代の南九州のみに分布する地下式横穴墓の
展示解説を中心に、南九州の地勢や南九州の遺跡から出土した考古資料を展示解説している博物館である。
ただ、歴史系の博物館ではあるが、自由に見学をする事を目的にしているのか、特に見学順路が定められておらず、
時代の流れに沿って学びたい者にとっては違和感があり戸惑いがあった。
3階は展望ラウンジになっており、広大な西都原古墳群を眺めたり、食事ができるようになっている。

 
土器や石器など展示物に実際に触れる事ができる「ハンズオン展示」もある。   3階展望ラウンジからの眺め。


西都原考古博物館を見学した後は、西都原ガイダンスセンター「このはな館」でレンタサイクルをして主要な古墳を巡ってみた。

 
このはな館。観光案内所を併設する物産館である。       イベント広場周辺には約300万本のコスモスが見頃であった。

まずは、西都原古墳群を代表する「男狭穂塚古墳」と「女狭穂塚古墳」に行ってみた。
両古墳は、宮内庁により陵墓参考地に治定されており、男狭穂塚古墳は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、
女狭穂塚古墳は、瓊瓊杵尊の妻である木花開邪姫(このはなのさくやひめ)が当てられている。
男狭穂塚古墳は、墳長176m、高さ19mの国内最大の帆立貝形古墳。
女狭穂塚古墳は、墳長176m、高さ15mの九州最大の前方後円墳であり、共に5世紀前半(古墳時代中期)頃の築造と考えられている。
出土遺物として、円筒埴輪や形象埴輪が確認されている。

 
男狭穂塚古墳と女狭穂塚古墳は隣り合って位置する。 陵墓参考地のため普段は立ち入ることはできない。

実際の被葬者は諸説あるが、男狭穂塚古墳は日向の豪族であった諸県君牛諸井(もろかたのきみうしもろい)、
女狭穂塚古墳は諸県君牛諸井の娘で第16代仁徳天皇妃の髪長媛(かみながひめ)と考えられている。


111号墳は、墳径約24mの円墳である。墳頂部にも6世紀初頭~前半に造営された埋葬施設が存在するが、
墳丘地下には、5世紀後半に造営されたと考えられる奥行き5.45mの大型玄室を持つ、国内最大の地下式横穴墓(4号地下式横穴墓)がある。
地下式横穴墓は古墳時代の南九州のみに分布する埋葬施設である。

 
111号墳。保存見学施設が設置されており、4号地下式横穴墓の内部をモニターで観察できる。


100号墳は、墳長57.4 mの前方後円墳で、4世紀前半~中頃の築造と考えられている。
前方部二段、後円部三段築成の前方後円墳で、前方部が細く撥形に開いているのが特徴である。

 
以前は発掘調査当時のままの葺石が露出していたようだ。

数々の古墳を眺めながら古墳群の中をサイクリングするのも快適である。

国指定特別史跡 西都原古墳群②に続く・・・

【文化財データ】
名称:特別史跡公園「西都原古墳群」
所在地:宮崎県西都市大字三宅西都原5670(管理事務所)
時代区分:古墳時代(3世紀末から7世紀)
形態:古墳群(特別史跡公園 西都原古墳群として整備済)

名称:西都原ガイダンスセンター このはな館
開館時間: 10:00~17:00 
休館日:月曜日 入館料:無料 駐車場:有(無料)

名称:宮崎県立 西都原考古博物館
開館時間: 9:30~17:30 休館日:月曜日 入館料:無料 駐車場:有(無料)
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