ヘルメットが宙に浮いて
栗色の髪を夏に投げている
夜は短い
擦り切れ道の梔子の匂い
その白
会うことのない主に
安らかな恵みを届ける
街は
牛か藁か人形だかの鳴き声
朝焼けに眩んで
パンの匂いも白飯もワイドショーも
原付の操る風に流されてしまった
交差点には可愛い孤独が残った
栗色の髪を夏に投げている
夜は短い
擦り切れ道の梔子の匂い
その白
会うことのない主に
安らかな恵みを届ける
街は
牛か藁か人形だかの鳴き声
朝焼けに眩んで
パンの匂いも白飯もワイドショーも
原付の操る風に流されてしまった
交差点には可愛い孤独が残った