似てる(渋谷橙のことば)

詩を書いて、演劇をして、飲食店でバイトして、妻ができ、子がうまれた。さて、どうなる。自分の小説みたいな場所。

丸山氏展製作日誌2

2012-11-24 12:58:59 | 作品製作日誌
材料は、身近にあるものがいい。

家や、働いている場所や、帰り道
会いたい人のお店の棚、思い出の隅っこ。

言葉はそうしているうちに
身近なものになってくる。
こどもたちが今日もどこかで
身近な言葉を覚えていくように。

手触りが、あるのがいい。

あたたまってほしいから。

音楽がきこえるといい。
味を思えるのもいい。

というふうに
作品を考えるときには五感につい近づいていってしまう。

直感でいいのに。






丸山伊太郎展へ向けての製作日誌1

2012-11-22 19:57:23 | 作品製作日誌
2012年12月1日から30日まで
新宿のビア&カフェBERGの壁面ギャラリーで行われる
丸山伊太郎氏の絵画展に
丸山氏のご厚意により参加させていただくことになりました。

言葉による参加です。

丸山氏の、こどもをテーマにした絵画作品を眼前にし
そこに私がただ詩的な、または私的な言葉を添えることは
少し躊躇われました。

BERGという、多くのお客様に非常に愛されている空間では
やはりお客様と共に時間を重ねる言葉をそこに記したいという気持ちが生まれ
不特定多数のお客様と1ヶ月間、絵画と言葉を通してどのように有機的に繋がっていくか仕組みを考えることから
私の展示製作準備が始まりました。

今のところ
お客様から文字を集め、それを私がこどもに伝える言葉にしたためて貼っていき
期間中も丸山氏の作品や壁面ギャラリー全体が
言葉により見方を変えていく
という展示方法を考えています。

搬入までの期間は準備日誌
展示期間中は公開製作日誌として
このブログを更新していきます。

東京、そして日本が
大切な決断をせまられる12月でもあります。
東京のどまんなか、新宿駅ビルの片隅から
生まれることのエネルギーを真摯に言葉に託して
多くの皆様と交歓したいです。

まずは所信表明のように
かかか、か、かたくるしく日誌をはは始めさせせていいいただきまっしゅ。







展覧会『ながいいき』製作日誌2

2011-04-24 21:40:57 | 作品製作日誌
インタビュー記事
とりわけ音楽誌のインタビュー記事を
好んで読み続けている。

高校生の自分に毎月買っていた雑誌が
捨てられずに段ボール箱にごそっと残っている。

大勢のなかで
発言するのは苦手だ。
ふたりになって
話す場を与えられて
自分の言葉をそっと発することができる。

そうやって
詩への興味が生まれていった。

誰もが簡単に
文字を画面に表示できる今
ひと対ひとの言葉は
どんな風に迎えられるのだろう。

相も変わらず
ひとに
そのひとのことばに惹かれて
言葉の体の動きを見る。
借り物競争の運動場のまんなかで。

作品名「1分は何秒にもなる」製作日誌12

2010-10-30 16:49:46 | 作品製作日誌
10月30日土曜日、雨、台風迫り来る。

作品名「1分は何秒にもなる」

出来上がりました。

完成ではありません。

出来上がりました。

ごはんと同じで
これは
誰かに食べて(見て)もらわらないと
完成とは言えない作品です。

ごはんだったら
僕が食べてもいいんですが
僕はもうこの製作期間で
たらふく食べました。
消化するまであと3日はかかるでしょう。

だから
誰か食べてください。
紛れもなく、僕の初めての作品です。

11月1日月曜日から10日水曜日まで
阿佐ヶ谷イネルにて展示されています。

搬入は明日。
日誌は展示終了まで続けます。

作品「1分(仮)」製作日誌11

2010-10-29 17:48:13 | 作品製作日誌
10月29日金曜日、曇り空、台風迫る。

完成とは、どういうことなのか。
何をもって完成とするのか。
完成への戸惑いから逃れられず
水曜日木曜日と未完成のまま過ごした。

今まで私は
何かを完成させたことがあったのだろうか。

そういったくだらない問いの果てに
料理のことを考えたりする。
今夜が山だ。

作品「1分(仮)」日誌9

2010-10-25 17:07:05 | 作品製作日誌
10月25日月曜日、曇りがち。

昨日は少しだけ製作したが
休みのようなものだった。

もみじ市と吉祥寺の休日。

一度休むと
すこし感覚がちがってくるような気がする。

大胆なことをしてみる。

おわりがみえるようでみえない。
見ないようにしてるのか。

搬入まであと6日。