明日に架ける虹

家族の大腸がん、自身の卵巣腫瘍などの体験記と日々の日記

はじめに

父と母
生前の父と母の最後の2ショット
◎将来的には3人に1人の確率で癌になると言われていますが我が実家は4分の3の確率でした。
母はすでに旅立ち、父は現在も闘病中、私はサバイバーです。
家族と自分のがん体験記そして 持病の子宮内膜症治療とチョコ膿腫摘出などの記録 その他日々の所感について綴っています。

◎たいした内容はもりこんでありませんが、闘病記など特定のジャンルのみ閲覧希望のかたは、 カテゴリ表示で絞ってご覧下さい。

カーネーションはいつまでも赤がいい

2006年09月14日 | 大腸がん 母の闘病
9月5日の入院から10日が過ぎた頃、
主治医の内科の先生から説明がある

立会いは、私の他に父と弟。
医師「貧血の原因は腸にあるポリープです。
腸の内視鏡検査の結果、上行結腸(盲腸のすぐ上)に腫瘍があります。
(写真を見せながら「ここです」と説明される)
ここで、出血を起こしているので貧血なんです。」

「ポリープがあったのなら、なぜ内視鏡検査時に取ってくれなかったのですか?
9cm位までのものなら切除できると調べましたが・・・。」
(すでに、入院治療説明書に大腸腫瘍と書かれていたので、
最悪の場合の事をネットなどで調べていた)

医師(ちょっとムッとしたように)
「これでは大きすぎて内視鏡では取れません」

「そんなに大きいのですか・・・。悪性ですか?助かりますか?」

医師「おそらく癌です。これから先の治療は外科にお任せします。
外科の先生に話しておきましたから、近々手術などについて説明があるでしょう。
それ以上は、私には何とも言えません。」
(すでに、この説明を終わりにしてこの場から逃げたいと
内科医が思っているのが、はっきりと感じられた。
これ以上この先生と話しても埒が明かないと直感した
癌・・・・・しかも大きい。
予想の中で最悪の結果が返って来てしまった。
こうなったら一刻も早く手術で摘出して欲しい。
その昔、カーネーションの赤と白は、母のいる子といない子の違いだと聞いて
子供心にとてもショックで物悲しい気持ちになった事を昨日の事のように思い出す。
カーネーションはやっぱりいつでも赤がいい。