書いたような気がしていたのだけれど、
なくなっちゃってるみたいなので、もう一回書く。
仕事でね、積み残した、というわけではないのだけれど、
過去に経験したことのリベンジみたいな機会が回ってくることって、
本当にあるんだね、という話。
今、調査&計画策定&実行支援で入らせていただいているある食品会社がある。
この会社、おもしろい成り立ちになっていて、
十数年前から、メインの金融機関から経営陣が入り込んでいる。
いちおう、代表取締役はプロパー社員から上がってきた方なのだが、
その他の役員や執行役員は全員外部人材という組織。
そして、金融機関からやってきた方々は、
そうとう金融機関に在籍していた時代に鬱憤を溜めていたのか、
当社でやりたい放題の好き嫌い人事をやってのけていて、
従業員にはかなりの不満がたまっている…
さらには、管理の仕組みというものがまったくなく………
(まぁ、このあたりは今回の話には関係ないのでまたの機会に、、)
この状況、かつて私が勤めていた会社の末期の状況にかなり似ている。
歴代社長の事業多角化戦略不振による多額の借入金の返済が滞り、
親会社から社長が、メイン金融機関から副社長がいらっしゃっていた。
そして、各部署の幹部もその数年後には関連会社からの出向者で埋め尽くされ…
上からの玉突き人事的に、プロパー社員の役職者が降格に近い人事になるという状況。
当時の私は主任~係長くらいだったかな?
ちょこっと仕事もできるようになってきた生意気盛りだったと思う。
自分たちで会社を立て直そうと、新製品の開発やら、開発営業まで手掛けていて、
製造現場のことも知っているし、3つあった工場の全部にも顔が利くという強みもあり、
そこそこいろいろできる立場にいたりした。
のだが、新しいことをやろうとしても、なにかと親会社やら関連会社からの制約を受けたり、
プロパーでない上司の顔を立てようとするプロパー上司とまでもめたり、
なんだかよくわからない状況に巻き込まれる羽目になって、
結局すべてが嫌になって転職をしたのだった。
そして、今お世話になっている会社も同じような状況で、
当時の私のような立場にいた人たちとうまく会社の基盤を整備しようというプロジェクトを立ち上げたところ。
そこで出てきた話が、
「外部から1年ちょっと前にやってきた上司が、現場の事情も知らないのに
勝手に配送ルートを変えて、売上減だがそれ以上のコスト削減になるからやれ、と言っている。
ただし、社内のコストはその部署だけは減るかもしれないが(人員を他の部署に異動させるので。)、
その上司が元いた会社に配送などを一部外部委託する形になるので、フィーなどのコストもかかる。
実際のところ、なにも当社にメリットがない気がする。」
という問題を取り上げてきた。
それなら、その状況を、ちゃんと数字で比較して再検討を促そう、ということになり、
今取り組んでいるところ。
なんていうのかな、
当時の私は、武器も持っていなくて、戦えなかったんだよね。
というか、自分にとっての正しい軸みたいなものも確立できていなくて、
外部からの知識として取り入れたいこと(好奇心)と、
組織としての体裁を整えなければ組織ではうまく生きていけないこと、
みたいなのがうまく切り分けられて理解もできていなかった。
今回、上記の課題に対して、当初は、プロパー社員を応援して戦う気だったんだけど、
一緒に仕事をしている先輩に、
「本当はさ、お互いの主張に対して、客観的な数字での比較ができたうえで、
お互いが納得できる新たな答えを見つける議論ができることが理想なんだよねぇ。」
なんてことを言っていて、
そんなことまで考えていなかった自分がちょっと恥ずかしかったりした。
(当時と何にも変わってなかったりするなー自分。って思ったりした。)
そして、この過去のエピソードを思い出したりなんかした。
U理論とか、第三の解とか、2010年前後にはやった理論があるけれど、
(うろ覚えだけれど…このあたりの本かな?)
「U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術」
「出現する未来」 (講談社BIZ)
「未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術」
こういう感じなんだろうな、ってなんとなく思った。
普通に考えるよ、そんなこと。。って当時は思っていたけれど、
組織的なしがらみみたいなものに、捉われてしまっていて、
ちゃんとそういうふうには考え切れていなかったんだろうなぁ、って反省した。
ええっと、何が言いたかったのかよくわからなくなったけれど、
組織が成り立っていくために、本当に良い解決策を見つけて、
それにかかわった人たちも双方ともが幸せになれるような解をちゃんと見つけられる、
そんな手伝いができるチャンスをもらったんだなぁ、ってことかな。
なのに、自分の側にまだまだ知識とかスキルが足りなかったりして、
考えも浅い部分があったりなんかもして、
そしてその前段階の仕事もまだ片付いていない状況もあったりなんかして、
さらには私生活とか精神面の弱さなんかも絡んできたりして、
どうしていったらいいのかよくわからなくなっている、っていうのが、
一番素直な状況だったりするのかもしれない。
向き合う、しかないのだけれども、
ちょっと弱音を吐いて、言い訳をしてみたくなったりしたのでした。
いや、頑張ってみるんだけどね。
まずは目の前のことから、だよね。。