価値向上に向けて

仕事人生のグチをこぼす人生から、
形而上学を学び始め、豊かで喜びに満ちた人生への軌跡

新しい開発テーマを探すには・・・

2009-05-29 23:00:07 | 仕事
モノも情報も溢れていて、市場は縮小していく状況の中で、
それでも活路を見出すべく、新規事業テーマとなるものを探す。
探す方法は、世の中に、これまた溢れている将来動向予測であったり、
技術予測であったり、国の打ち出している科学技術方策であったり・・・
そういうものから漏れなく、網羅的な情報を集めてきて、
自社の事業領域の延長にあるもの、自社領域を脅かすもの、
そういうものを洗い出す。
マーケティングの3Cだったり、SWOTだったり、PPMだったり
といった分析手法なんかも活用して、
伸ばすべき技術分野、消えるかもしれない技術の見通しを立てる。

だからといって、新規事業化の確率が、確実に高まるかどうか、
私にはわからない。
むしろ、やりたいことに目をつぶって、言い訳をするための理由を
一生懸命集めいているように感じる。

どこから、自分の欲しいもの=お客様の欲しいもの、
ではなくなってしまったのだろう。

なんで、みんな、弱みを隠すこと、克服しようとすることにばかり、
一生懸命になるのだろう。
強みを活かすことこそ、伸ばすことこそが、成功への近道だと、
どの成功者もかたっているというのに。

未来は、じつは、同じ土俵に現れてくれていて、
そこからでも十分打ち手を考えるに遅くない場合が多いのに。

リスクをとらないよなぁ。
だけど、リスクをおらないばっかりに、余計な仕事が増えて、
余計な出費が、それこそ新規事業を興せるに匹敵するくらい無駄に使われている。
大企業は、それでも、いる人の仕事をつくることが優先と考えているみたいだから、
仕方がないサイクルなのかなぁ・・・?


もしくは、ロバスト設計

2009-05-29 08:05:10 | 仕事
リスクを事前に網羅的に抽出し、
そのリスクを消し込んでいく、という方法の対極(?)になるのが、
タグチメソッドで述べられるロバスト設計の考え方だろうか?

いろんなリスクが想定されるが、
そもそも、あらゆるリスクに対して、「ロバスト」な設計にしておけば
いいのではないか、
そういう考え方である。

V字型開発の考え方でもあるかもしれない。
設計の初期段階の影響こそが、最終的な品質・機能を決定する要因であり、
途中段階の調整は所詮、評価段階で見つかるような不具合の対応に過ぎない、
という考え方である。

設計する製品や、その実現までの期間、もしくは設計者やその属する組織の
好みによって使い分けられるのかもしれないが、
考え方としては相反するものであると感じる。

うまく、両方の考え方の良いとこ取りができるような、
活用方法をみつけることはできるだろうか?


クリティカルなリスク抽出を行うコツって?

2009-05-29 07:49:26 | 仕事
計画を立てるにあたり、事前に課題を網羅的に抽出しておきましょう、
とはよく言われることではあるが、
そのなかに、クリティカルな課題はどれくらい挙げられているのだろう?

一生懸命、これから設計・思考、製造していく製品について、
使われる環境を想定したり、つくられる過程を想定したり、
図を描いてみたり、言葉で定義してみたり・・・といったことをするのだが、
ここから挙げられる課題、リスクは、ある意味では想定内のものになって
しまっているのではないか?

お客様は、想定しない使い方をされることがある、とこれもよく言われる
ことなのだが、
その「想定しない」使い方なんかを、うまく想定する方法ってあるのだろうか?

前述したいろんなツールを駆使している間に、
うまくそういう「想定しない」状況を想定し、
「想定しない」リスクを抽出できたりするのだろうか?

第三者視点を入れることで、その可能性は高くなる、とも言われるが、
これはどうなのだろう?

確かに、いろんな人の経験なり、知見を寄せ集めれば、
網羅的な抽出の可能性は格段に高くなるだろう。
さらには、その第三者(内容を知らない人)から、効果的に、
関連する情報を引き出すために、
きっかけ・トリガーとするためにこそ様々なツールが活躍するのだろう。

自らが、関連・周辺の経験を増やし、その記憶を今回の検討に結びつけるか、
もしくは、第三者からうまく記憶・経験・知見を引き出す方法を考えるか、
という二つのやり方があるのだろうが、
そこに、うまく働くようなツール設計が肝要、ということなのだろう。


戦わない強さみたいなもの

2009-05-26 07:40:01 | 生活・趣味
ブルーオーシャン戦略、ってことかな。
みんな、この状態がよいということは、知っているし、
この状態になりたいと目指しているけれども、
案外、達成できていない。

利益追求みたいなことを考えると、なかなか
ブルーオーシャンは拓けてこないのかもしれない。

逆説的だが、戦うことを自ら止めた時に、
いる場所こそがブルーオーシャンなのだろう。

たぶん、自分が儲かることだけをかんがえるのではなく、
他の人に喜んでもらおう、他の人に幸せになってもらいたいという
思いに基づいた行動を起こすことが、
巡り巡って、自分の評判を上げたり、自分の利益につながったりする気がする。

・・・もともと、利益追求みたいなところに端を発していないから、
利益という視点で語るのもおかしな話かもしれないけど。

戦わない、けれども勝っている。
そういう状態って、あるのだなぁ、と。

そういうことを、母の行動から学んだ。

データベースの話

2009-05-24 12:56:04 | 新聞
日経新聞(23日版)に、子どもの事故のデータベースの話が載っていた。

畑村洋太郎先生の、社会的な事故(失敗)のデータベースは有名だけれども、
こういうデータベースもどんどん整備されているのだなぁ、ということを知った。

いろんなことが、社会的に共有されていき、
誰もがアクセスでき、誰もが知識をえることができる。
そして、社会的に未然防止が図られる。

おばあちゃんの知恵袋的な知識が、社会として、電子情報として共有されていく。

将来、企業の知識なんかも、社会的に共有されていく日がくるのだろうか?
そうなったときには、企業の位置付けは、
今とはまったく変わったものになっているのだろうか?

すごいことだと思いつつ、
まだ馴染みのないせいか、不思議な感覚をおぼえたりする・・・。


チームワークに関する考察

2009-05-23 08:36:56 | 仕事
考察、ってほど、高尚なものではないのだが・・。

「日本人はチームワークに長けている」という特徴づけが、
欧米と比べてなされることがよくあると思うのだが、
そして、そのチームワークは、最近になって廃れてきた、
とあたかも最近の教育が悪く、最近の若者が和を乱している
諸悪の根源のように語られるのだが、
これって本当なのだろうか?

もともと、日本人は、チームワークなんて、強くないと思う。
特に、仕事に関しては。
もっと言うならば、男社会に関しては。

一部の、生活圏における、村社会的なものを指して、
チームワークの良さを語っているように感じる。

一部の、場を設定して、語り合いを推進するなどの
工夫と努力を積み重ねた、ほんの一握りのベストプラクティスを
あたかも社会全体の特徴であるととらえているに過ぎないと思う。

現に、日本の多くの技術者、もといビジネスマンは、
どちらかというと職人気質である。
なんやかやいって、「技術は盗め」である。
議論を奨励するも、かみ合わなければ進まないし、
自ら進んで議論を推進しようと働きかけることは、
よほど自分のメリットがない限り、していない。
ましてや、若者に対してなど、そもそも議論が対等にできるはずもないのに、
成長を促す・見守るなどといったことは、
どっかの教育機関に丸投げ、教育機関がやっていないことがおかしい、
という考えである。

名言でもあったけど、
「大学出の「教師」っていうのは、
 勉強を教える勉強をしてきたんだろ?
 それなのに、「人道や、愛を最近の教師は教えない」って
 教師に期待するのは、俺は間違ってると思う。(by 太田光)」

まさにその通りである。

そんな社会で、チームワークも、和も、あったもんじゃない。
ほんとうに、かつては存在したのかすら、
今の私にはわからない。理解がおよばない。
状況証拠だけをみるならば、なかったのではないか、と思わざるを得ない。

それをね、
廃れてきたから取り戻そう、ってスローガンは、まちがってないかい?

あらたに、その価値を認めて、構築していこう、だよ、ね?



全体主義じゃあ、ないよね・・・

2009-05-23 00:16:14 | 生活・趣味
インフルエンザ、拡大ですねぇ。
日本人は、全体主義じゃなくて、個人主義だから、
広まって当然な気がする。

先刻のNHKの時論・総論でも、一貫してない発言が目立っていたし。
結局、どこか他人事(国がなんとかしろ)発言ばっかりだし。

専門家が、主体的に何らかの情報発信をすべきなんじゃあ、ないのかね。
国なんて、無知な人の集まりじゃん。
そんなの、みんなわかっているくせに、
責任問題が生じたら、国のせいだの、トップのせいだのと騒ぐ。
知らない人に、解決能力なんて、あるはずがない。

しかもみんな、自分のことしか考えないから、
経済のバランスだのなんだの、弱毒性だから云々、
体の良い解釈がだされようもんなら、それにのっちゃう。
ちょっと咳がでようが、体調が悪かろうが、発熱してようが、
自分だけは関係ない、って独り善がりな考えで、
平気で電車に乗るわ、会社に行くわ、商談で顧客先にも行くわ・・・

どんどん、どんどん、被害が拡がるに決まっている。

弱毒性なら、いいのかね!?
それって、一事が万事、小事が大事、ってやつじゃあ、ないんですかね?
広まっちゃって、どんどん変異なんかもしちゃって、
取り返しのつかないことに、なるんじゃないんですかね???

あんなに準備を重ねても、準備のための準備じゃあ、無駄だよね。
心の準備だけは、置き忘れてきちゃってて、
今更のように慌てて、動揺して、結局は責任の擦り合い。

なんか、つまんないよなぁ・・・



最近のお気に入りポスター

2009-05-22 10:02:25 | 生活・趣味
NTTデータの「かえる力」のポスターが、気になる。
昨日の帰りの日比谷線は、かえるジャックされていた。
ゴルフをするかえる、野球をするかえる、ほか、
4種類くらいのかえるが、
薀蓄のあるメッセージなんかを語っていたりする。

いいちこのポスターと同じく、
ふっと疲れを取り除いてくれるような、
すてきなポスターであると思う。

いいちこデザインギャラリー
NTTデータ 広告

「教育」に関する考察

2009-05-21 00:12:27 | 仕事
・・・とはいっても、今流行り(?)の
子どもの教育ではなくて、企業の教育について。

技術者教育に関する調査結果のまとめについての
報告会があったのだけれども、
そこに参加された企業の方々が、
社内に素晴らしい教育体系をもっておられ、
およそあなた方が教育に困っているとは思えませんが、、
といったビックネームばかりだったのが印象的だった。

それでも、各企業さん、
「うちには体系的な教育カリキュラムがなくて。」だとか、
「場当たり的な教育しか行っていなくて・・・」なんてことを
おっしゃっておられた。

教育って、我が上司がいうには、
「上司と部下との間で、成長目標に対して共通認識化と 
 合意がとれた活動のすべてを指す」
ということみたいなのですが、
対象や範囲は∞(無限大)ってことみたいですね。
やってもやっても、これでいいってことがない。

むしろ、ゆとり教育をやってみたり、止めてみたり、
仕組み自体にゆらぎをもった環境に置かれ、
さらには統一的でない育ちをもった人材が入社してくる企業で、
同じように、一人前のビジネスマンを育てようなんて、
難しいに決まっている。
一度、カリキュラムを整えたからって、
毎年、異なる環境下で育った若者が入ってくるんじゃあ、
対応しきれない。

教育(教えて、育てる)なぁんて考え方自体が、無理なんじゃないでしょうか。
とはいいつつ、自主的になんて言っていたのでは、育たない確率の方が
高くなってしまう。
適切な(高すぎず低すぎない)目的を一緒に掲げ、
自分事であることを認識したうえで、
その目標に近づき・越えるための方法のヒントを与える。
そして、できるならば、マイルストンを設定して、
節目での声掛け(あくまで声掛け。管理ではない)を行ってみる、
というのが妥当なところなんではないでしょうか?