goo blog サービス終了のお知らせ 

小児科待合室の絵本

購入した絵本を待合室に置く前に、スタッフみんなで読んで評価してみました(本棚番号:13)。

「はせがわくんきらいや」(長谷川集平:作、すばる書店)

2017年06月21日 09時56分37秒 | 学童向け
登録番号:9

はせがわくんきらいや
作・絵: 長谷川 集平
出版:すばる書店、1976年
対象:小学生以上(大人にならないとわからない?)



<内容>
長谷川くん泣かんときいな。わろうてみいな。もっと太りいな。長谷川くんだいじょうぶか。長谷川くん…。乳児の頃ヒ素ミルクを飲んだ著者が、幼少のときのことを思い出しながら描いた絵本。昭和51年すばる書房初版の復刊。


<スタッフの評価>(5点満点)
総合   : 3.6
テーマ  : 4.6
ストーリー: 4.6
文章   : 3.1
絵    : 2.6
読ませたい: 4.0
喜びそう : 2.7
読み聞かせ: 2.7

 ・・・「テーマ」「ストーリー」は4.6と高得点、一方「絵」は2.6と低い、個性的な絵本です。

<スタッフの感想>
・「森永ヒ素ミルク事件」の被害者を扱ったストーリー。弱者への複雑なまなざし(同情・共感・差別・・・)の描き方が秀逸。
・小学生にならないとわからない内容。弱者への思いやりを考えてもらうにはよい本。
・絵が恐い。
・文章が読みにくい、絵がかわいくない。
・絵本だけど小学校高学年〜大人向きだと思う。この本の背景まで理解していないと難しい。
・絵と文字が恐い・・・子どもは読む気にならないと思う。
・最後まで読んでみるとよいホンダと感じるが、子どもには取っ付きにくいかも。

「せかいのひとびと」(ピーター・スピアー:著、評論社)

2017年06月15日 09時19分45秒 | 学童向け
登録番号:7

せかいのひとびと
ピーター・スピアー:著、松川 真弓:訳
評論社、1982年



<内容>
私たちのこの地球には、いったいどんな人たちが暮らしているんだろう? 体の大きさ、肌の色、顔の形、住んでる家、好きな遊び、話す言葉…。世界にはさまざまな民族、風習、言語、文化などがあることを、やさしく説明。それぞれがちがっていることの素晴らしさを伝える大型絵本。


<スタッフの評価>(5点満点)
総合   : 3.2
テーマ  : 3.8
ストーリー: 3.2
文章   : 3.2
絵    : 3.4
読ませたい: 3.6
喜びそう : 2.6
読み聞かせ: 2.6

<スタッフの感想>
・いろんな人がいるんだよと教えられるが、子ども自身で読んだり、読み聞かせは難しそう。
・内容が壮大すぎる。絵が小さくてたくさんありすぎる。好みが分かれそう。
・中学生くらいにならないと、意図するところまでは理解できないと思います。
・小学生の子どもに自分で読んでもらいたい。
・今は外国人のクラスメートがいる時代なので、理解を深められそう。
・内容が難しい。

「いのちをいただく」(内田美智子:文、魚戸おさむ:絵、講談社)

2017年06月13日 17時54分40秒 | 学童向け
登録番号:3

いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日
原案:坂本義喜 作:内田美智子 絵:魚戸おさむとゆかいななかまたち



<内容>(「BOOK」データベースより)
坂本さんは、食肉センターで牛を“解く”仕事をしています。息子のしのぶくんは、小学校の授業参観でおとうさんの仕事はなんですかと聞かれて、「ふつうの肉屋です」とこたえました。その後、担任の先生に「おとうさんが仕事ばせんと、肉ば食べれんとぞ」といわれたしのぶくんは、「おとうさんの仕事はすごかとやね」と坂本さんにつたえます。そんなある日、坂本さんがつとめる食肉センターに、女の子と一頭の牛がやってきて…。



<スタッフの評価>(5点満点)
総合   : 4.2
テーマ  : 4.4
ストーリー: 4.8
文章   : 4.4
絵    : 3.9
読ませたい: 4.6
喜びそう : 2.9
読み聞かせ: 3.0

<スタッフの感想>
・小学校の道徳の授業によさそう。
・小学校高学年向き。
・子どもに読ませたい。とくに好き嫌いのある子に。
・いのちをいただいて自分が生きていることが小さな子にも伝わるといい。
・いのちをつなげる意味を説き明かす内容。いつかどこかで知る必要のあること。
・子どもが喜ぶというよりは、考えてくれることを期待。
・すごく考えさせられる内容。
・生命について、仕事について、食べることについてさまざまなことを考えさせられる。
・いい話だけど重たい。