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ながさきくんち

2013-10-08 13:21:10 | インポート
長崎の秋の大祭「ながさき くんち」が昨日から始まりました。

7年に一度の各踊り町は、7年間のおくんち終了時から、今年の為に準備し

根引き衆(引き物を動かす若者)や踊り子、出演者一同は6月1日の小屋入りから

練習に明け暮れ、今年の奉納に備えます

読売新聞 長崎版です

18人の根曳(ねびき)衆によって勢いよく回される御朱印船。吉田一三さん(42)は、

その傍らで根曳を先導する「添(そえ)根曳」(4人)として3度目のくんちに臨む。

 元々、くんちに良いイメージはなかった。仕事そっちのけで熱中する父

三男さん(2000年に56歳で死去)に疑問を感じたこともあった。しかし、

その父の強い勧めで前々回(1999年)のくんちに初めて参加した。

 99年に任されたのは、根曳のうち、船の右舷後方を担当する「右9番」。

最初は「18人のうちの1人やろ」と、軽い気持ちだった。しかし、

実際に稽古に臨むと、次の動きを知らせる仲間の声はかき消され、

全体を指揮する長采(ながざい)も見えない。全員が息を合わせないと船はうまく回らないことも知った。

 「俺のポジションやけん。恥かかせんなよ」。

稽古中、92年のくんちで右9番だった武田龍吉さん(58)から一喝されたことがあった。

「船の重さだけじゃないぞ」とも言われたが、その時は、その意味が分からなかった。

 それでも、「気持ちと体で引き継がなければ」と改心。必死で稽古に励んだ。

本番初日の船回しを終えた後の爽快感、そして厳しかった武田さんから言われた「よくやったな」の一言。

気がつくと、父と同じ「くんちばか」になっていた。前回の2006年も同じ右9番を務めた。

 今回、右9番をほかの仲間に譲り渡すことになり、「船の重さだけじゃない」の意味が分かった。

右9番の重み、誇りを自分が持っていたことが実感できた。


武田龍吉