JK BOOKS 「風俗画報」こんな記事も載っています!

JK BOOKS 「風俗画報」の中からちょっとしたおもしろ記事を紹介するブログです。

風俗画報の中の著名人 その1

2017-06-28 09:21:53 | 日記
明治、大正時代に日本を訪れていた外国の人または住んでいた外国の人の記事を探しております。
どんな人が日本に来ていた、住んでいたのだろうと興味を持っています。

この記事を見つけて書かれている方はどんな人か調べて見ました。



調べたところこの方はヘンリイ・パイク・ブイ(Henry Pike Bowie)というアメリカのお金持ちの方で日本美術愛好家として有名だったそうです。
またサンフランシスコ日米協会初代会長として当時排日活動が盛んだったアメリカで日系移民の擁護などに尽力された方だったとのこと。
とても日本に縁のある方でした。
料理研究家の平野レミさんのおじいさんにあたる方でもあるようですね。

文中ではこの方が「日露戦争の勝利を祝って日本式の凱旋門を自宅の庭に作った」と言うことが書かれています。
この庭はとても美しい日本庭園だったそうで日本人の庭師が作ったとか。
日本人の庭師の評判も上がったようですからここでも日米友好のきっかけになったのでは。
こちらの庭は今でも大切に保護されているようですよ。

風俗画報の中にはこういった著名人の記事も収録されていますので、今後徐々に紹介して行きます。
また今回ご紹介した記事の中で「例のジョルダン博士」と書かれている方がいますね。
例のと言うことは前にもこの方についての記事があったのだと思います。
探して報告します。

日本橋魚市場の騒動

2017-06-21 10:46:00 | 日記
築地市場の移転のニュースが報じられています。
誰もが納得できる結果になって欲しい物です。

築地の前は日本橋に魚市場がありましたが風俗画報の中でも日本橋魚市場の記事や図は沢山見られます。
今日はその中で事件に関する記事と図を紹介します。






幕府に魚を納めるために問屋が作った組織「建継所」の運営が上手く行かず、文化十一年(1814年)11月5日に何人かが大きな包丁を持って乗り込んだ騒動がありました。
この様子を報じた記事と図です。

この記事と図が掲載されたのは明治31年の号です。
過去の出来事が忘れられないように後世に残したい、そんな思いで掲載されたのでしょう。

明治27年から29年あたりは日清戦争や大きな津波の被害がありその特集号も出ていますが、明治30年、31年あたりは大きな事件や災害も無く、平穏な時代だったのでは?と思います。
この後再び北清事変や日露戦争が起こり、風俗画報もその特集号を出すことになります。

「出雲大社」ってなんて読むの?

2017-05-31 10:29:44 | 日記
ニュースで知って、とても驚きましたが「出雲大社」は「いずもおおやしろ」という読み方が正式だそうですね。
私はずっと「いずもたいしゃ」と読んでました。

確かに風俗画報の中でも「いずもおおやしろ」とふりがなが振られている図がありました。
明治37年11月10日の日露戦争特集号の中の図です。




その一方で「いずもたいしゃ」とふりがなが振られている記事もあります。
こちらは明治40年3月10日の号に載ってる東京分祠に関する記事です。



3年の間に読み方が変化すると言うことはちょっと考えにくいですよね。

そもそも「おおやしろ」と読むのは島根県出雲市にある出雲大社のみで、分祠はすべて「たいしゃ」と読むと言う記事もみかけました。
風俗画報の中で見られるふりがなの振り分けはその説を裏付けるものなのでしょうか?
どなたかおわかりになりますか?


宝暦の神田祭

2017-05-26 10:13:39 | 日記
五月ももうすぐ終わりですね。
会社のある神田では神田祭りが行われ、とても賑やかになります。
「江戸の三大祭り」「日本三大祭り」両方に名前が載っているのもうなずけます。

そんな神田祭りの記事を検索するとちょっとショッキングな図ありました。





祭りの山鉾と水戸家の行列がぶつかったことで起きた事件です。
火消しの人達は刀も恐れず闘ったとのこと。
「江戸っ子」らしいと言うべきなのでしょうか…

こういった図や記事から江戸時代の身分の違いや、気質などがうかがいしれるのが面白いですね。
しかし、何度見ても迫力のある図です。

鹿島名所図会

2017-05-08 10:51:35 | 日記
ゴールデンウィークはいかがでしたでしょうか?
今年はひたちなか海浜公園ネモフィラを見に行く方が沢山いらっしゃったようで、茨城方面は渋滞も多かったみたいですね。

私は武道の神様で有名な鹿島神宮に行ってきました。
ここも沢山人が来られていましたね。

風俗画報では「鹿島名所図絵」があり、鹿島神宮の紹介がかなり細かくされています。
図版も多くガイドとしてはとてもすぐれていると思います。

鹿島神宮の全貌が分かる図や要石などの見どころもきちんと紹介されていて現在でも充分通用するものになっています。
行く前に読んで行けば良かったと後悔しています。




同じ武道の神様、香取神宮を詳しく紹介した「香取名所図会」もありますので、香取神宮に行く前にはちゃんと読んで行こうと思います。