山里の夕霧はさびしい気持ちをつのらせる。
深く立ち込める霧に、もう帰り道はわからず、
おそばから立ち去る気にもなれないみたい。
(夕霧が落葉の君に贈った求愛の歌)
夕霧 (源氏50歳秋から冬)
秋、想いをおさえきれない夕霧は人目を忍んで落葉の宮に意中を明かすが、
彼女はこれを受入れない。
しかし世上両人の噂は高く、落葉の宮の母御息所はこれを苦にして病死してしまう。
落葉の宮はいっそう夕霧を厭うが、夕霧は強引に彼女との契りを結び、妻とする。
雲居雁は嫉妬のあまり父致仕太政大臣のもとへ帰って、夕霧の弁明をも聞きつけない。
末尾に夕霧の行末とその一門の繁栄が語られる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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