CRAZYの戯言

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無計画放流は一旦止めて、米仏の最新技術を使用しろよ

2011-04-05 17:21:15 | 東日本大震災/福島原発

東京電力は、福島第1原子力発電所の敷地内にある高濃度の放射性物質に汚染された水の貯蔵先を確保するため、25メートルプールで二十数杯分におよぶ約1 万1500トンの汚染水の海への放出を始めた。作業は4日夜に始まり、5日午前9時までの推定で約2830トンを流した。限度の約100倍の放射性ヨウ素 が含まれた水は、“死の海流”となって茨城、房総沖へと南下する可能性が高い。汚染水の“無計画放出”により、近海の環境はもとより、国際社会の信用まで 悪化するのは必至だ。

 とうとう、太平洋までもが東電によって放射能汚染されてしまった。東電は、より高濃度に汚染された水の貯蔵先を確 保するため、「廃棄物集中処理施設」にたまっている約1万トンの低レベル汚染水を海に放出。原子炉等規制法64条に規定された「危険時の措置」に基づく、 大災害を防ぐための応急措置であることを強調した。

 汚染水は1リットルあたり6300ベクレルの放射性ヨウ素を含有し、これは飲料水の 摂取基準にあたる300ベクレルのおよそ21倍に相当。排水濃度では、基準値の157倍にものぼる。東電は、放射性物質を取り込んだ海産物を毎日食べ続け ても、1年間に受ける放射線量は0・6ミリシーベルトで、安全基準の1ミリシーベルトを下回るうえ、海水で希釈されることからも直ちに人体に影響はないこ とを強調している。

 しかし、希釈されるのは、少量の汚染水が流れの強い海流によって拡散された場合の話。すでに漏出している汚染水がど こから流れ出ているかは、5日朝の時点でも不明のままで、今後も汚染水の放出が続くようなら、海流によっては、希釈どころか濃度を高めて汚染を拡大する結 果にもなりかねない。

 石丸隆・東京海洋大教授(生物海洋学)は、 「海中での希釈を考慮する以上は、まずはピットからの流出のくい止め を急がなければならない。放水口付近で定点観測しているはずの海水の汚染濃度のデータ公表も(データの信頼性の検証などで)止まっている。東電は『影響が 少ない』と言うだけでなく、モニタリングの結果を丁寧に公表すべきだ」と語る。

 日本分析センターの池内嘉宏理事も、「海の中で希釈され、濃度は相当薄くなる。直ちに海洋生物への影響はないのではないか」と話す一方、「長期的な生物への影響を調べるために、継続的な生態調査が必要になってくる」と指摘する。

 海流のはるか下手にあたる茨城県那珂湊漁港の関係者は、こんな懸念を示している。

  「福島近海では潮の流れが弱い日も多く、滞留した汚染水が塊となって徐々に南下すれば、移動先の海域をそのまま汚染しかねない。もともと、発電所の温排水 にはプランクトンや小魚が集まりやすく、いま放出している汚染水は低温だが、冷却機能が回復した際に再び排出される温水には、魚が集まりだすことも考えら れる。高い放射能に汚染された魚が周辺海域を回遊しながら、こちらに南下してくるのではないか」

 ■東電が起こした人災

  水産庁は、「汚染水は海底へ運ばれる」というが、厚生労働省は4日、茨城県北茨城市の沖合で捕れた小魚の「コウナゴ」から、1キロ当たり4080ベクレル の放射性ヨウ素131が検出されたと発表。コウナゴはイカナゴとも呼ばれプランクトンなどを食べる小魚だけに、このコウナゴを食べた大型魚から人へ、放射 性物質の濃縮が進む可能性は十分考えられる。

 もはや、これは東電による人災にほかならない。もともと事故発生当初に自分の手による事態の沈静化に固執し、米軍をはじめとする外部の協力申し出をことごとく拒否した結果、最悪の状況を作り上げたのだ。

 原子力安全委員会は3月29日、東電に対し「井戸を掘る」「使わなくなったタンカーを活用する」「米軍の協力を得る」といった手法を提案。しかし、東電はこれらをすべて却下し、4号機タービン建屋をタンク代わりにして水を移す“玉突き計画”を立てた。

  しかし、4号機のタービン建屋は3号機とつながり、汚染水の貯蔵場所としては使えないことが分かり、あえなく断念。相次ぐずさんな対応で、低濃度とはい え、自ら大量の汚染水を海に放出する事態を招いたのだ。原子炉の循環、冷却機能はいまだ復旧しておらず、今後も注水によって汚染水が増えるのは確実だ。

 東電は5日、2号機取水口付近のピットや管路の下にある石層から放射能汚染水が海に流出しているとして、硬化剤の水ガラスを注入して固める作業の準備に入った。石の隙間を埋めることで汚染水の染み出しを防ぐ狙いがあるというが、泥縄の感は否めない。

 海江田万里経済産業相は5日の記者会見で、汚染水の海への放出について「やむを得ない措置だった。今回で最後にしたい」と述べ、汚染水を敷地内に貯蔵するタンクを準備しているなどと説明した。このまま放出を続けると、あらゆる意味で取り返しのつかないことになる。

東電“無計画放流”で房総沖は…恐怖の食物連鎖が始まる? より

 

少しでも好転してくれればいいのだが、

初動を誤ったばかりに

ここまで被害が大きくなるとは。。。。

最初から廃炉前提で消化して、

新しい新基準の原子炉を建てた方が安く済んだ

と今頃、東電は後悔してるんだろうな。

 

リスクの想像を遥かに超えた被害が出ると

当事者というのはマトモな判断が出来なくなって

余計に被害を悪化させる典型のようだ。

 

・・・・・・

 

未だにフランス製のロボットを使用したとか

報道は聞かないが、

政府も東電も本気でこの問題に対処しているのだろうか?

早くノウハウをもった米仏の技術と技師を使えばいいのに。



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1 コメント

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no will (noga)
2011-04-05 17:33:40
意思 (will) は、未来時制の内容である。
日本語には時制がないので、日本人には意思というものが存在しない。
だから、意思決定もできない。
個人選びが意思決定につながらない。
選挙で選挙民の意思が決定されるものとは考えていない。
何回選挙を繰り返しても、反対派は収まらない。選挙民は相も変わらず歌を詠む。
これは理屈ではないのでエンドレスである。もののあわれか。

日本人には意思がないが、恣意 (self-will) がある。子供・アニマルと同じである。
物事の決着は、構成員の恣意の摺合せにより行われる。
そのための手立てが談合である。
話の筋よりも、その場の気分・雰囲気が大切である。
腹案を成案にまで仕上げて公表する努力も失われがちである。
だから、日本人には談合・根回しが大切で、議論を目的にする議会は形骸化する。
談合・根回しは外国人に通用しない手法であるから、日本は国際社会で孤立しがちである。
我が国の民主主義に魂が抜け落ちているのは、この点である。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

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