店長のつれづれ日記

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和紙

2005-01-08 02:42:17 | ショップ情報
5,6日で夫の実家のある長野県松本市に行って来ました。

松本にはアメリカにいる時に通販でお世話になった「和紙のお店」があるので訪ねてみました。

和紙はアシッドフリーで作ることができないため、スクラップブッキングの世界ではなるべく使わない、というのが定説のようになっていますが この和紙のお店で興味深い話を聞きました。

和紙のお店ではスクラップブッキングに使うかどうか、アシッドフリーかどうか という観点では商品を見たことがない(当たり前か)のですが 黄ばみに対する考え方が大きく違うことを教えていただきました。

黄ばむ=味が出る と考えるのです。

スクラップブッキングでは黄ばみを大きく嫌いますが、そういえばちょっと日が経って黄色みがかった和紙って「いい風合い」ですよね。障子紙でいい和紙を使ったものはいい感じに黄色くなっていきますが、ナイロンが混ざって丈夫にしてあるものは「灰色」になっていくそうです。
いかに手間をかけ、手漉きで、上質な原料を使っているかどうかが 長持ちする和紙かどうかのポイントとなるそうです。障子紙で茶色くシミのようになってしまうものは、木の枠から出たアクで 紙そのものからではない、とふすま屋の友人が言っていました。障子紙なんてずーーーっと日に当たっているのに そういえばそんなにひどく黄ばまないですよね。

女将さんが
「正倉院の書物は和紙よね。洋紙ではそんなに持たないわ。」
納得。

アメリカからもたらされた長持ちかどうかの尺度が アシッドフリー、リグニンフリーということになっていますが 身の回りのものをよく観察してみると それだけで判断することでもないような気がしてきました。(ひとつの尺度にはもちろんなります)

やっぱり日本人と和紙は切っても切り離せないものなので、とりあえず私は和紙を使ったページを作ってみて、その後どうなるか実験台になろう! と思います。

白無垢の着物に入っていた柄のエンボス模様の和紙を見つけたので購入してきました。自分の結婚式の写真をスクラップする時がやってきた! と思いました。

※色紙
 小さな色紙が売っていたので、着物の結婚式のスクラップに使える!と思い購入しました。色紙は飾るものなので、黄ばまないような加工がしてあるかどうか 色紙と黄ばみの関係について女将さんに聞いたところ、色紙はむしろ黄ばむのだそうです。

 筆の文字がキレイににじむ為には古紙が不可欠だそうで、本当は色紙は日光に当てない方がいいんですって。墨文字の美しさは紙から来ていたんだ!と気づきました。「書道を楽しむ」という番組を見て、墨文字の美しさに感化されたところなので、「にじんた文字が美しいページ」も作ってみたいと思います。

 掛け軸なんかは痛んでくると はがして再生させる、という職人さんがいたのにみんな亡くなってしまっていっている、、と女将さんが嘆いておられました。そして「若い人が和紙に関心をもってくれて嬉しい」とも言ってくださいました。

 本当によい旅でした。

 近くに寄られたら是非行ってみてください
 「紙館 島勇」

http://www.shimayu.co.jp/

 

4 コメント

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和紙なら・・・ (よう)
2005-01-10 16:24:12
こんにちは。



和紙をSBに・・・とてもいいと思います。

私が以前勤務していたところでも、SB関係の商品をたくさん扱っています。ハンズやロフトにも商品を卸していて、クラフトパンチを和紙で使うには・・・なんて実演してましたよ。



本当にめまいがするくらいのアイテム数で、一日いても飽きません



もしかしたらご存知のお店かもしれませんね。

よろしければ一度行ってみてくださいね
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なるほど! (くまさん)
2005-01-11 11:21:52
こんにちは!

私は、紙が大好き(和紙も洋紙も)なので、

とても興味深い内容です。

「紙館 島勇」ぜひ行って見たいです
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もしや! (Akiko)
2005-01-16 22:14:16
もしや、ようさまのお勤めされていたところとは! 先週私が行ったところ!? めまいがするほどの商品数。。でした。勤めておられたなんて羨ましい!
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そうかも・・・ (よう)
2005-01-20 01:23:21
Akikoさんは、先週行かれたのですね?

その場所は熱田神宮が近いですか?

ならば・・・bingoです。



でも、勤めていたと言っても・・・今ほど

有名になる前で、店舗も広くなる前でした。

今では私は一顧客です。



私もラッピング(実はインストラクターだったりする)の材料やクイリングの材料を買いによく行くのです。



でも・・・和紙にはちょっとうるさいですよ!
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