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文化政策提言ネットワーク (CPNET-info)

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【12/12/02】「美術と手話」プロジェクト 報告会&鑑賞会&英国レポート

2012-12-02 01:47:46 | 研究・セミナー
NPO法人エイブル・アート・ジャパン
12月2日に横浜美術館で開催する、聞こえない人の美術鑑賞を考えるプロジェクト「美術と手話」の取り組みの報告会と鑑賞会、そしてイギリスでの取り組みの報告会のご案内

聞こえない人の美術鑑賞に関して、日本ではごく一部を除いてほとんど取り組みや配慮がありません。
しかし、実際にはいろいろな不便や改善の余地があります。
誰もがもっと楽しく、豊かに鑑賞できる環境をめざして行っているプロジェクトです。
以下にご案内をお送りしますのでご関心のある方のご参加をお待ちしています。


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     「美術と手話」

 聴覚障がい者の美術鑑賞プロジェクト

  報告会 & 鑑賞会 & 英国レポート

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聞こえない人の美術鑑賞について、日本国内ではこれまでごく一部の美術館を除いて、特別なサービスやプログラムは実施されてきませんでした。
そこで、聞こえない人、聞こえる人、美術館関係者などさまざまな立場の人が参加して、自由に意見を出し合うことを目的に「美術と手話を考える会議」が2011年2月に発足しました。
そこから見えてきた課題に取り組むために、2012年1月から「美術と手話」のプロジェクトがスタートしました。
プロジェクトの柱は大きく2つ。ひとつは、聞こえない人が美術館で鑑賞する際に必要な鑑賞プログラムを作ること、もうひとつは、美術用語の手話表現を試作することです。
このふたつの取り組みについて広くみなさんにご報告し、各地の美術館において、聞こえない人が美術鑑賞を楽しめる環境が整うことのきっかけづくりとして、プロジェクトの報告と鑑賞会を行うことになりました。

さらに、ロンドンでBSL(イギリス手話)による芸術解説員をしている南村千里さんを招き活動報告も行います。
振付家でありダンサーである南村千里さんは、今年2012年より新たな活動として、BSL art course(英国手話による芸術解説)の解説員としての活動をスタートさせました。BSL art courseは、聞こえない人自らが芸術解説者としてイギリス手話を用いて作品解説を行う鑑賞プログラムです。この先駆的な取り組みについて、概要や美術館側の狙い、観客の反応や、南村さん自身が感じることをお話しいただきます。

このテーマにご関心のあるみなさまのご参加をお待ちしています。

■日時 2012年12月2日(日) 13時~18時(開場 12:30)
■会場 横浜美術館 [円形フォーラム] (横浜市西区みなとみらい3-4-1)
■参加無料
■手話通訳とパソコン要約筆記つき

■タイムスケジュール
 12:30~13:00 受付
 13:00~14:10 事業報告1「美術と手話 プログラム化事業」の概要
 14:10~14::55 事業報告2「美術用語の手話化事業」概要と試作手話の紹介
 15:10~16:10 鑑賞会 手話通訳付きギャラリートーク(横浜美術館コレクション展)
 16:20~17::20 英国レポート「英国手話による芸術鑑賞~ろう者自身の経験から」(南村千里さん)
 17:20~18:00 質疑応答

■交通アクセス
 みなとみらい線(東急東横線直通)をご利用の場合:みなとみらい駅下車、5番出口から徒歩5分。
 JR線、横浜市営地下鉄線をご利用の場合:桜木町駅下車、【動く歩道】を利用、徒歩10分。
 http://www.yaf.or.jp/yma/access/index/

■募集対象者 どなたでもご参加いただけます
■募集人数 60人(先着順 定員になり次第締め切ります)
■申し込み方法
「12月2日参加申し込み」と明記の上、次の項目を下記申し込み先までメールまたはFAXでお知らせください。
定員によりご参加いただけない場合のみ折り返しご連絡いたします。
 1)お名前
 2)所属 
 3)連絡先メールアドレス(またはFAX番号か電話番号)
 4)聴覚障がいの有無
 5)情報を何で知りましたか?
 6)参加にあたってメッセージがあればお書きください

■お申し込み先、お問い合わせ先
 NPO法人エイブル・アート・ジャパン 担当:太田
 メール:info@ableart.org FAX:03-5812-4630 TEL:03-5812-4622

■英国レポート 南村千里さんのプロフィール:
振付家 / ダンサー / ダンス講師 / 芸術解説者
生後7ヶ月目に聴力を失い、きこえない世界へ。
1999年Laban(英国)、2003年横浜国立大学大学院修士課程修了。
2003年より英国に移住し、同年から2006年末まで、英国のCandoCo Dance Companyのダンサー/指導者として参加。現在、フリーランスアーティストとして、ロンドンを拠点に、アジア、アフリカ、欧米など15カ国35都市以上でダンスの公演、ワークショップを実施している。
その傍ら、2012年からは、英国手話による芸術解説者として、テート美術館、ヴィクトリア&アルバート美術館、ホワイトチャペルギャラリーなどで解説者としても活動している。

■主催 NPO法人エイブル・アート・ジャパン
■共催 横浜美術館(財団法人横浜市芸術文化振興財団・相鉄エージェンシー・三菱地所ビルマネジメント 共同事業体)
■助成 「2011年度ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援による助成」