看板を守るということ

先日、根津にある私のお気に入りのケーキやさんに出向いたときのことです。

お会計まちで、レジの前に立ち、な～んとなはなしに目線を落としてゆくと
レジのところになにやら、びっしりと書かれたはがきが貼ってあるのが
目に入ってきました。
なにげなくその文字を追ってゆくと・・。
こんな内容でした。
クリスマスのときに、ケーキを買いにいった際、
お客様が、３，４組待っていて
店内が、いっぱいの感じ。
おそらく、その混みように、スタッフの方もあわてられたのか？
ショーウィンドーのケーキを、トングでなく、手で取られていたようです。
帰って、箱をあけたら
指の跡がケーキについていました。
とても、がっかり。
興ざめでした。
いつも、白衣のスタッフの方々の笑顔がすてきだな～と
思っていただけに、残念でした。

多分、こんな内容だったと思います。

そして、その横には、
このお店の方からのコメントでした。
申しわけありません、云々・・・。

こじんまりした店内で、お会計もすぐに終わったために
この文章の詳細までは、読み込めませんでした。

ケーキ屋さんを出て、
この出来事に遭遇できたことに
心のなかで、「ラッキー！」って叫んでしまいました。

おそらくお店の方は、差出人のわからないはがきに対して
店頭に貼ることで、その方の目にふれてくれるかも、との想いから、
一番目につく、レジに貼る事をおもいつかれたのかな？と、想像しました。

でも、これって、勇気のいることかもしれませんね。

いろんな人が、いろんなふうに、この内容を解釈することだろうと思います。

このケーキ屋さん、
味も繊細で深みがあって、
ケーキから職人さんの丁寧さが
うかがわれて、
そして、販売される方の笑顔が抜群なのです！

とてもナチュラルな笑顔。

つくりものではない、感じのいい笑顔なんですね。

私がこのケーキ屋さんを好きな理由です。

この日から、
私は、このケーキ屋さんが、もっと好きになってしまいました。

このお店の「看板を守る」姿勢のようなものが
とても、強く伝わってきたからかな～

よく耳にする
お店の看板、ってなんなんでしょうね～

信念、姿勢、コンセプト・・・・。

いろんな要素がふくまれてるこの言葉が、
このときに、急に自分から浮き上がってきました。

さて、私は、コンパスの看板をしっかり守れてるのかな～？
そして、私という看板をしっかり守れてるのかな～？？

このケーキ屋さんから、教わったことから
いろんなことが、発展してゆきそうです。

ナカヤマ