昨日から3泊4日で沖縄出張です。
久々の飛行機での移動でした。
昨日の朝、羽田空港で手荷物の保安検査に引っかかってしまいました。
カバンの中にアーミーナイフが入っていると言われました。
全く覚えが無いので慌てました。
カバンの入っているあたりを指摘され、中身をみるのですが見当たりません。
さらに探っていたらカバンの中の小さなポケットの底に黒い合成皮革のケースに入ったアーミーナイフが出て来ました。
2年ほど前の展示会でスイスの計測器を扱っている会社の人から貰った物でした。
カバンに入れたまますっかり忘れていました。
大きさは折りたたんだ状態で5cmほどの小さな物です。
貰った時に外出先で災害などにあった時に役立つことがあるかもしれないと考えでカバンに入れたままにしていた事を思い出しました。
殺傷能力は小さいと思うのですが空港の規定に合わせるしか無く、処分してもらうことにしました。
(本当に捨てるのかな?使えそうなものは係員が貰っていくようなことは無いのかな?)
タダで貰ったものなので惜しくはないのですが、自分で買った物で高額な物であった場合はショックが大きいですね。
会社の同僚で自分用に購入した有名メーカーのそれなりの値段のするモンキーレンチを機内持ち込みするカバンから出し忘れて没収されてしまったという話を聞いたことがあります。
没収するだけでなく、送料を支払っても良いから自宅に送るようにして貰えるか、空港に帰って来た時に返して貰えるようなサービスがあると良いのになと思いました。
後者の場合は保管場所の問題がありますが、前者の場合は伝票を自身で記入させて保安係の人の手間賃を上乗せして対応すれば担当の人の負担は少なく人員を割いても費用的な問題は少ないはずです。
保安検査場を通過した後は出発が5~6分遅れた以外は順調でした。
飛行機の5~6分遅れなどたいしたことはありませんね。
搭乗した飛行機はJAL907便でエアバスA350-900という機種でした。

各席にオンデマンド対応のモニター、USB充電ポート、海外プラグにも対応したACコンセントが付いていました。
20年ぐらい前ならモニターすらついていない機種もあったので隔世の感があります。
もっと驚いたのは尾翼カメラという尾翼上部に取り付けられたカメラの映像が見られたことです。
機体と主翼の大部分が見られました。

機種先端下部に取り付けられたカメラの映像を見られる機種は昔からありましたが、この映像は初めてでしたので感動しました。
誘導路の舗装が主翼の幅よりも狭いことや補修跡がたくさんあること、誘導路や滑走路の識別番号の表示などを見ることが出来ました。
WikipediaによるとJALにエアバスA350-900が最初に納入されたのは2019年の6月という事でした。
6年前から飛んでいるのなら私が知らなかっただけでご存じの方が多くいるのでしょうね。
当時、話題になっていたようです。
知らなかった人間の感動という事で、既にご存じの方は以下は読み飛ばしてください。
残念ながら離陸時の滑走路から離れる瞬間は機内アナウンスの最中で機内アナウンスをしているというメッセージ画面になって見ることが出来ませんでした。
浮き上がる瞬間がみたかったなぁ。
飛行中も旋回している様子が地上の景色と主翼の傾きで良くわかりました。

富士山近づいてくると右側に見えました。

私は窓側3列席の通路側だったので撮影できないかなと思っていたのですが、隣のおばさん二人組(失礼、私より少し若いぐらいでした)の窓側の方が「撮影しましょうか?」と声をかけてくださったのでお願いして撮影していただきました。

窓越しに直接見ることもできて、雪をかぶっていてきれいでした。
宝永火口が良くわかりました。
那覇空港に近づいていくと先行していた飛行機の飛行機雲が右側に見えました。

これまでは見ることのできなかった映像の一つです。
先行する飛行機が近い場合、翼端渦という気流の乱れがあって近づくと最悪墜落につながる恐れがあるそうです。
こちらの状況は高度が上なのと時間が経過しているようで問題なかったのでしょう。
着陸が近くなってくるとエアブレーキを開いて減速するのが見えたり、




車輪やフラップを出しているのがわかりました。


着陸進入では横風があったらしく滑走路に対して機体が斜めになって飛んでいるのが良くわかりました。
(上の画像の機種先やや左にある黒い部分が那覇空港の滑走路で、機体が滑走路に対して右側に斜めになっているのがわかると思います。)
着地するとすかさず滑走路と平行に機種を向け、エアブレーキ全開にする様子が見えました。
(着陸間際はスマホの電源を切りました)
こんな映像を見て喜んでいるのは機械好きな一部の人だけだと思います。
特に男性が多いでしょう。
帰りも見られたら良いと思って調べたら残念ながらボーイング767が予定されているようでした。
残念。
飛行機を利用することがある場合はエアバスA350-900(国内線)かA350-1000(国際線)を使用している便を選ぶと同様の映像が見られると思います。
今回、尾翼上部からの映像を見ていて思ったのは、何故もっと早くから色々なところにカメラを設置して飛行中の映像を記録していなかったのだろうかという事です。
昨年1月2日に羽田空港で起きた日本航空機と海上保安庁機の衝突事故の記事を書いた時にCS放送のナショナルジオグラフィックチャンネルで放送していた「メーデー!:航空機事故の真実と真相」という番組 について触れました。
この番組では過去に起こった航空機事故について事故調査委員会の調査結果に基づいて事故原因を解説し再現映像を作成しています。
全員死亡してしまった重大事故では機体の残骸と飛行データを記録したデータレコーダーのデータ、操縦席に設置されたパイロットや管制官の会話を録音したボイスレコーダーの音声データ、管制塔の音声記録、レーダーのデータや事故当時の気象条件などから事故原因を推理するしかありません。
しかし、飛行中の機体各部の映像を記録していれば何が起きたのか多くの手掛かりが得られると思いました。
事故は起きないに越したことがないのは当然ですが、起こってしまった場合は同じ原因の事故が起きないように対策することが最も重要なことです。
スマホの普及で小型、高性能のカメラが実現された今、飛行機に限らず人を輸送する手段には映像データの記録が必要だと思いました。