仕事でパソコンを使って測定器のデータを取り込む必要が出てきました。
測定器のインターフェースはRS-232Cです。
家庭ではパソコン通信やインターネット通信の黎明期に電話回線を使って通信するためのアナログモデムとパソコンを接続するのにRS-232Cが使われていました。
(スマホが当たり前の若い人達はアナログモデムもRS-232Cも知らないでしょう)
今では光回線や無線を使った通信になり、パソコンやスマホとの接続はLANか無線LANを使っているので一般家庭ではRS-232Cを使うことは無くなりました。
RS-232Cは古い規格の通信方式ですが3本の電線をつなぐだけで通信できるので速度を必要としない通信にはいまだに使われています。
測定器のインターフェースもLAN(Ethernet)接続やUSB接続が多くなっていますがRS-232Cが低コストで簡単に搭載できることから、今でもRS-232Cだけを搭載している製品が多く存在しています。
20年ぐらい前のパソコンではノートパソコンでもRS-232Cを搭載しているものがほとんどでした。
しかし、USBが普及するにつれRS-232Cはレガシーデバイス、レガシーインターフェースとされ搭載されなくなってしましました。
「レガシー」は直訳すると遺産というような意味です。
測定器にRS-232Cがあるけれどパソコンに無ければどうやって使うのかという事になるのですが、USBに接続してRS-232Cが使えるUSB-RS232C変換器という物が存在します。
勤務先には何種類かのUSB-RS232C変換器があったのでバッファローのUSB-RS232C変換器BSUSRC06を使うことにしました。
結構古い製品でWindows11のPCに接続したところ、ドライバーが自動ではインストールされませんでした。
デバイスマネージャーで確認するとビックリマークが付いていました。
プロパティを開いて自動でドライバーの更新をしてもダメでした。
Windows Updateを試してみたところ項目があったので行けるかと思ったらダウンロードエラーになってインストールできませんでした。
バッファローのホームページを調べたところ、提供されているドライバーはWindows10までしか対応していませんでした。
ただ、「最新ドライバーは<FTDI Chip 社ホームページ>からダウンロードしてください。 」とあったのでリンクをたどるとWindows7からWindows11まで対応したドライバーが存在しました。
これをダウンロード、インストールすることで無事に認識され動作させることが出来ました。
メーカーとしては生産を終了している製品なのでOEM供給元の<FTDI Chip 社ホームページ>を紹介しているだけでも親切と言えそうです。
古い周辺機器でもいろいろ調べれば使えるものが多いので捨てる前に調べてみると良いですね。