某ギターメーカー社長室

ギターメーカー社長の色々な出来事

ギターショー用ベース完成!

2005-10-25 14:32:01 | 楽器
11月3・4・5・6日にパシフィコ横浜にて行われるギターショー用のNEWベースが何とか完成!6弦ベースです”Mega BASS”としました。
結構カッコ良いのではないかと思わず自画自賛!

ウチはなんとなく”ギターメーカー”のイメージが強いらしく”ベース作れるのでしょうか?”と言う質問をされる事が少なくないんですよ(笑)
ここらで一発気合の入った新製品でベースなんぞ作ってみようかと試行錯誤し完成させました~♪

まぁTVや雑誌に出るのがどうしてもギターなので仕方が無いですが、ベースも良い音するんですよ(笑)
興味のある方は会場にお越し下さいね!

本日のベース修理

2005-10-25 06:12:00 | 楽器
さてさて、ここ何日か”自分で~”シリーズにてネック調整の話をしてきたので、今日実際にあったお話をしますかね~♪
これも良くあるパターンなんですが”トラスロッドの締め過ぎ!”が原因で大きな修理に発展するケースです。

ビューレットナットでブロックポジションマークの楽器で起こるのですがトラスロッドを締め過ぎて”指板剥がれ”と”ポジションマーク浮き”そして”指板&ポジションマーク割れ”を併発と言う文章で書くと末期的な印象すら受ける恐ろしい事態になる事が良くあるんです(汗)

これはトラスロッドの構造とブロックポジ&ビューレットのネックの構造によるものなんですね。
トラスロッドは締める事によりトラスロッド本体にネジが切ってある為、外側に引っ張り出される形となります。

この際、ネック内にロッドは湾曲して埋め込まれている為に曲がった部分が真っ直ぐになりネックの反りが治ると言う仕組みなんですが(この辺りは後日詳しく説明しましょう)、これはロッドの”ナット”がネック内に埋め込まれている金属のプレートに当たっている為にナットではなくロッドが外側に引っ張られる事になるんです。

つまり、ロッドを引っ張る際にその負荷は全て金属のプレートに掛かる訳ですね。
ロッドの湾曲具合に余裕があれば問題無いのですが、真っ直ぐに伸びきっているにもかかわらずロッドを締め付けてしまいますと”トラスロッドナット(キャップ)””ロッド本体””プレート”これ全て金属です。

対するネックは当然”木”となりますから強度的には金属が圧勝!
すると負荷がかかっているプレートが木にどんどんめり込んで行き、ネックが変形してしまい上記のような恐ろしい事態に発展してしまいます。

無理な調整は控えましょうね。
特に70sタイプの物は埋め込まれている金属プレート部分の強度がビューレットやブロックポジの為にやや弱いですから気をつけましょう!