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鼓曲萬来

ドラマーはつらいよ(続)

以前に「ドラマーはつらいよ」という記事をUPしましたが
今回はその続きという事で

前回の記事を一度目を通して頂いてからの
更に引き続いての話と相成る次第で


で、今回の話でっすが
先日KEITH MOONの追悼LIVEに招待されて行って参りました

この催しももう34回目になる訳ですが
という事は34年以上この催しは継続している訳で
キースムーンの娘さんからの感謝と激励の手紙も頂いているそうです
(途中コロナ禍で中止になった事もございますが)
とりあえず、凄い事ですわ 続く事自体が 

私も以前演奏に加わって何回かやりましたし
基本的にドラマー中心の祭典てすし
去年もこの催しに参加させて頂いて演奏させて貰いました
しかし今年の9月7日はですな....

昨年は病み上がり後
5,6年ぶりに参加させてもらったんですが
やはり通常の演奏ではなくキースムーンですからね
体力的にもキースのトリヴュートは後輩の
若いドラマー達に任せる事に致しましたw
もうさすがに

と申しますのも
いや数多いるドラマーの中で
キースムーンは最上級のハードワーキングでありまして
誰かが言ってましたけど
「始まって終わりまで全編ドラムソロ!」

更にキースの場合はロック界きっての奇人変人でもありますので
ドラム破壊はいざしらず挙句はホテルの部屋ごと爆破
隣人のマックイーンのプールにロールスロイスごと突っ込むといった
数々の伝説級の逸話の持ち主でもあります

で、キースムーンは

昔裕也さんのバックをハルヲフォンで勤めてた頃
色々と面白い話もあるんですが
或る時楽屋でこんな話になった訳で

裕也「お前は~どんなドラマーが好きなんだ~?」
私「え~!一杯いますけど、キースムーンなんか好きですね~!」
裕也「そうか...ふゥ~は マでィそんすくエアぐうあ~でんで見たぞ」←あの口調

私「すごいじゃないですか!キースムーンはどうでした?」
裕也「キースムーンは滅茶苦茶に上手いぞ....それに...」
私「それに......?」

裕也「奴はステージに転がりながら出てくるんだ」

私「........」
裕也「今度お前もやってみるか~....」

まあ、なんというか上手いとは
ちょっとベクトルが違うなとは思いましたが

まあそんな話がありましてからの日比谷野外音楽堂でのロックフェス
楽屋で近田やメンバーとも話しまして
裕也さんも喜ぶだろうと思ってやりましたがな
いわゆる「出落ち」って奴

で、一つ皆さんにお聞きしたいんですが
日比谷の楽屋出口から中央にセットされてるドラムセットまで
はっきり言って何回転しなきゃならないかお解かりになりますでしょうか

まあおそらく何十回も転がってセットに到着しましたが
もうフラフラで目が回って演奏にもなりませんでしたわw
キースの偉大さはその時身体で解らせて貰いました

しかしステージパフォーマンスはキースにとって命みたいなものですからね
キースの魂を少しでも受け継ぐべく
あのローリングストーンズロックンロールサーカスの時みたいに
ドラムセットに水張った事もございますし
マイジェネレーションの時みたいに爆破の煙の感じを出す為に
龍角散をスネアとフロアタムに撒いて演奏した事もあります

え?どんな感じになりますかですと?
キースを愛しているなら
そんなものは自分でやってみて下さいな
水の場合はステージの照明加減で綺麗な虹が現れます

キースムーン追悼
後輩のドラマー達のスキルとテクニックは流石ですが
まあ.....不肖 先輩の立場から言わせて貰えば 

あの回転からのでんぐり返し連続長丁場
そして水しぶきの中や龍角散の噴煙の中
See me Feel me Touch me という三重苦
吐きそうになる辛さと呼吸も出来ない
更には目も開けられないという苦しさの中で

ドラムパフォーマンスに全身全霊で終始してこそ
初めてキースムーン追悼LIVEドラマーとして
ようやく入り口に立てるのではないのかなと
先輩ドラマーとしてはそう思う訳であります
期待を込めつつあえて厳しく言わせて頂きますが

「お前たちは確かに良いドラマーだけど、まだまだだな」w

という事で上から目線で失礼致しました 乙

R.I.P.  KEITH MOON

The Genius Of Keith Moon 

 
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