小魚堂の日日

暮らしの「ステキ」を探してます。

おぼん こぼん

2022-09-08 10:26:00 | つぶやき
おはようございます。
小魚堂です。
いかがお過ごしですか?

日常使いのおぼん。
思い出が沢山のってます。

左が宮崎漆器。
高校生の夏休みに、伯母夫婦(父方)の居る延岡市に遊びに行き、当時大学生だった従兄弟がバイトのお給料で買ってくれました。
ハイビスカス柄で、沖縄風だなと思っていましたが、宮崎漆器の歴史を知り、納得です。
戦争も背景にあったのですね。

宮崎漆器
(「宮崎漆器」HPより)
太平洋戦争の末期に沖縄等の南西諸島から強制疎開によって多くの人々が宮崎に移住してきました。
宮崎県は疎開者の就労の場として県営授産場を設置しその中にいた、琉球漆器の技術者を中心として漆器制作を授産科目の一つとして始めました。
宮崎漆器は現在、全国で唯一、漆器製造を授産科目に持ち障がい者が製造に携わる極めて稀な漆器産地となっています。

右は桜皮細工のこぼん
細工は柄と縁に少しだけですが、母が、まだ元気だった伯母(母方)と角館に行った時のお土産にもらったものです。

樺細工(桜皮細工)
(角館工芸協同組合HPより)
世界に類例を見ない工芸品 秋田県の代表的な工芸品の一つである「樺細工(桜皮細工)」は、安永年間~天明年間(1775~83)の頃に、角館を拝領していた佐竹北家の手判役、藤村彦六によって、阿仁地方から技法を伝えられたのが始まりとされ、佐竹北家の庇護のもと、下級武士の手内職として、この角館で育まれました。
桜皮使用の工芸品は、有名な正倉院御物にもみられ、また、日本の古典文献である万葉集や源氏物語の中にも見出すことができます。古くは筆弓や刀の鞘などに使用されていました。 (中略)
樺細工製品は、その桜皮の特質から、湿気を避け乾燥を防ぐ特性を持っており、喫煙具や茶入れ、また文庫などが特に喜ばれています。

そのほか、
嬉しいことがあっても無くても、
ステキに乾杯したい日に使うおぼんは、
津軽塗です。


津軽塗
(「青森県漆器協同組合連合会」HPより)
「津軽塗」の正確な定義というものは存在しませんが、一般的には津軽地方で生産される伝統漆器の総称とされています。
津軽塗という言葉が生まれたのは明治六年(1873年)、ウィーン万国博覧会に漆器を展示することとなった際、その産地を明らかにするため名付けられたことからと言われています。

来月、弘前に行く予定なので、
もう一つ津軽塗のおぼんが欲しいなと思っています。
夏の豪雨でりんご農家さんの被害は甚大だったと伺っています。
津軽塗のおぼんに、シードルか豊盃の純米酒をのせて味わいたいと思っています。

今日もステキな日でありますように。

雑記帳

2022-09-04 11:29:04 | つぶやき
こんにちは。小魚堂です。
いかがお過ごしですか?

今日は、「My note」をご紹介します。

前職を辞めるとき、
MONTBLANCのボールペンを頂きました。


これまで、それほどこだわりの無かった文具類。
思い付いた事をメモしたり、毎日の洋服小物等のイラストを描いたりする雑記帳は常に持ち歩いていましたが、
ボールペンと合わせて「My note」が欲しくなりました。

そんな折、友人が蔵前のカキモリさんを教えてくれて。。。

実録(?)「My note」の誕生まで

①サイズを選ぶ
 バッグに入るB6サイズを迷わずチョイス

②表紙、裏表紙を選ぶ
 布、紙、ファブリックなど60種類。
 表紙は迷わず「夜の森の草むら」を思わせるファブリック



裏表紙は、珍しく迷いましたが、無地のファブリック(茶系)に。




③中紙を選ぶ
 約30種の中から、方眼(白)、無地(クリーム)、無地(薄茶)の3パック


④リングの色を選ぶ
 gold、silver、white、black、copperの5色から、goldとやや迷うもcopperに。
 リングは書くときに手に当たりづらい上下留めも選べますが、総留めにしました。

⑤留め具を選ぶ
 ゴム、封かん、ボタンから、迷わず赤のボタン(ペン差し付き)に。
 私の場合、ボールペンがMy noteのきっかけをくれたので、ペン差し付きは外せませんでした。
 それから、留め具の位置は、ペンを差した時にノートの高さと揃うように調整し、真ん中ではなく、やや上に付けてもらいました。

⑥オプション
 表紙と裏表紙には、オプションで「角金(かどがね)」を付けました。良いアクセントで気に入ってます。
 他にも、名前を入れるオプションも有るようですが、ペンとノートが主役なので、名入れはしませんでした。

こうして完成した「My note」。


カキモリさんには、インクも自分で好きな色を調合出来る「オーダーインク」やワークショップもあるそうです。

いつか、お気に入りの万年筆と廻り合えたなら、「My ink」も作ってみたいです。

皆さんの心の「My note」も、「ステキ」と「大好き」で一杯になりますように。

【カキモリ】(お店の公式HPより)
〒111-0055 東京都台東区三筋1-6-2 1F
最寄駅 :
浅草線 蔵前駅 A3出口徒歩8分
JR浅草橋駅 西口徒歩10分
Tel : 050-1744-8546
Email : support@kakimori.com
営業時間 : 11:00~18:00
定休日:月曜(祝日の場合営業)

ウチワと扇子

2022-08-28 10:00:37 | つぶやき
処暑も過ぎました。
一雨ごとに秋に向かう今日この頃。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

ウチワと扇子がこの夏を振り返ってます。

scene 828 ウチワと扇子の会話

ウチワ「夏は暑かったですね~。」
 扇子「ですね~。」

ウチワ「扇子さんの模様は?」
 扇子「氷割れ(ひわれ)です。」
ウチワ「割れた氷で風を興して!」
 扇子「はい。風情ですね。」
ウチワ「風の情け?」
 扇子「まあ、暑い時には。」
ウチワ「氷割れ紋様。涼しげです。」
 扇子「はい。」
ウチワ「知りませんでした。」
 扇子「お初です。」

ウチワ「センスありますね!」
 扇子「寒い。。オヤジです?」
ウチワ「バニーです。」
 扇子「ウチワサボテンで、バニー!」
ウチワ「(照れながら)はい。。」
 扇子「ウサギ。。」
ウチワ「バニーカクタスっ名です。」
 扇子「バニー。。。」
ウチワ「棘が白くて、ふわふわな所が。」
 扇子「似てると?」
ウチワ「私は見たことないんですが。」
 扇子「ウサギ。。知りませんでした。」 
ウチワ「お初です。」
 
 扇子「ウサギだけに、耳をすませば?」
ウチワ「そう。秋の声が聞こえます。」

 扇子「それでは、私はそろそろ。」
ウチワ「そうですか。」
 扇子「また、来年の夏に。」
ウチワ「元気でいて下さいね。」
 扇子「(照れながら)ありがとう。」 

ウチワと扇子は、友達になりました。

【出演】
ウチワ

ウチワサボテン バニーカクタス

扇子 

雲錦堂 深津扇子店
「江戸扇子」氷割れ紋様

皆さま、ステキな日々でありますように。
(小魚堂)

ヤモリと多肉腫

2022-08-25 06:53:30 | つぶやき
早朝や日暮れには、微かに秋の気配を感じる今日この頃。
すっかりヤモリを見なくなりました。。。

今夏も、台所の窓に何度かヤモリが来ました。
三十年来のヤモリ。何代目でしょうか。

ヤモリが窓に来ると、
「ヤモちゃんキター!」と、嬉しくなります。
「ヤモリ,守宮」は、夏の季語。
納得です。

また、来年会えるかな。

それまでは、多肉種の横に縫いぐるみ?のヤモリを飾って楽しみます。

↓窓に貼り付くヤモちゃん


今日もステキな一日でありますように。
(小魚堂)



犬張子

2022-08-22 04:04:46 | つぶやき
大好きな「犬張子」。
そもそも、張子好きなのですが、
「犬張子」は、「赤べこ」と並ぶ
大好き二大巨塔?です。

scene822 犬張子 大中小

大「みんな、準備はいいかい?」
中「はーい(-o-)/」
小「OKで~す」

大「でんでん太鼓も、点検した?」
中「はーい(-o-)/」
小「OKで~す」

小「私たち、犬ですよね?」
大「そうだが、何か?」
中「猫に見えるって言われる…」
大「そうか…。我々は、犬だが。。
  ま、良いではないか。」
中「良いですね。」
小「良い良い。」

大「それより、でんでん太鼓!」
中「そう、泣き止みますかね?」
小「泣き止みますとも!!」

…そうして前を向く犬張子たちであった。

【出演】
犬張子 大
犬張子 中
犬張子 小

作者 田中作典
(荒川区の伝統技術保持者 田中さん)

以下、荒川区ホームページを引用します。

◇◇◇
犬張子 田中作典(たなか さくのり)

犬張子(いぬはりこ)の技術
子どもがよい子にすこやかに育つようにと願って飾る犬張子。
安産祈願や出産のお祝いに贈物として使われることが多い。
昔、犬は動物のなかでも安産であるため、お産の御守りと考えられていた。
宮中などに置かれた犬筥(御伽犬)から転じたともいわれ、現在のような立ち姿になったのは、江戸時代といわれる。
通常、木型に和紙を貼って作られた張子の犬だが、区の職人は、他には見られない桐塑(とうそ=桐のおがくず等)の生地を使用して作る技術を伝承している。

職人のプロフィール
祖父・中村信太郎氏、父・田中留吉氏に続く3代目。
紙を糊で貼り付ける従来の方法とは違い、桐塑生地に胡粉を塗って面相を描く手法で犬張子を製作する。
この独自の方法は、父・留吉氏が考案したもので、祖父・信太郎氏の伝統的な人形つくりの技を活かしたもの。
田中さんは、大きさの異なる7種類の犬張子を手掛ける。
デンデン太鼓を背負う犬張子や、オリジナルデザインの福犬、招き猫なども製作している。
昭和63年度
荒川区登録無形文化財保持者に認定
平成18年度
荒川区指定無形文化財保持者に認定
◇◇◇

田中さんの犬張子、大好きです!

今日もステキな一日でありますように。
(小魚堂)