慰めあう夜が明ければ、戦うばかりの日常に戻る。それが不満なわけじゃない。
己の願いのためなら、何を犠牲にしてでも、戦うだけだから。
目が覚めると、そこには、誰もいなかった。
「・・・スザク?」
鈍い痛みはあるものの、ゆっくりと身体を起こす。
自分の身体を見ると、事後の不快感はきちんと後始末はされていた。
残っているのは、紅い痕。
ぼんやりとそれを眺めていると、聞き慣れた女の声が響く。
「あの男なら、帰ったぞ。」
「C.C.」
シーツで身体を隠しながら、ドアから入ってきたC.C.を見る。
「マオはどうした。」
「・・・・ちゃんと葬ってきたさ。お前に迷惑はかけないようにな。」
「そうか。」
少しつらそうに、目を伏せながら報告するC.C.を見ながら、ただ頷く。
「お前は、あの男と寝たのか。」
「ああ。」
あっさりと肯定するルルーシュ少し驚きながら、からかうように話掛ける。
「よかったじゃないか。愛しい男に抱かれて。嬉しいか?」
「嬉しい?なぜ。あんなスザクをみていたくなかったから、できることをしただけだ。
・・・心が痛いときは、人のぬくもりが一番効くからな。」
懐かしい母の言葉を思い出すように、そう語る。
「何を言っている?お前は、あの男が好きなのだろう?好きだから抱かれたんだろう?」
怪訝な表情を浮かべながら、C.C.はルルーシュに問いかける。
「すき?」
その言葉に不思議そうに理解できないように、ルルーシュは呟く。
スザクに抱かれたのは、そんな理由じゃない。ただ、放っておけなかっただけ。
あんな風に苦しむスザクが嫌で、少しでも気が紛れるなら、私の温もりでいいなら・・・
いや、違う。ただ、7年前に、気付けなかった自分の罪悪感を埋める為だけに、抱くように願ったんだ。
そんな、身勝手な思いが「好き」なんて感情であるはずがない。
「そんなわけないだろ。スザクは大事な『友達』だよ。」
ハッと鼻で笑い、ありえないというような表情で、手を振って、否定する。
C.C.は眉を寄せて、ルルーシュを見る。
その視線から、目を逸らし、朝陽が上り、まぶしい光に目を細めながら、窓の外へと視線を向ける。
「大事な、友達だよ。」
己の願いのためなら、何を犠牲にしてでも、戦うだけだから。
目が覚めると、そこには、誰もいなかった。
「・・・スザク?」
鈍い痛みはあるものの、ゆっくりと身体を起こす。
自分の身体を見ると、事後の不快感はきちんと後始末はされていた。
残っているのは、紅い痕。
ぼんやりとそれを眺めていると、聞き慣れた女の声が響く。
「あの男なら、帰ったぞ。」
「C.C.」
シーツで身体を隠しながら、ドアから入ってきたC.C.を見る。
「マオはどうした。」
「・・・・ちゃんと葬ってきたさ。お前に迷惑はかけないようにな。」
「そうか。」
少しつらそうに、目を伏せながら報告するC.C.を見ながら、ただ頷く。
「お前は、あの男と寝たのか。」
「ああ。」
あっさりと肯定するルルーシュ少し驚きながら、からかうように話掛ける。
「よかったじゃないか。愛しい男に抱かれて。嬉しいか?」
「嬉しい?なぜ。あんなスザクをみていたくなかったから、できることをしただけだ。
・・・心が痛いときは、人のぬくもりが一番効くからな。」
懐かしい母の言葉を思い出すように、そう語る。
「何を言っている?お前は、あの男が好きなのだろう?好きだから抱かれたんだろう?」
怪訝な表情を浮かべながら、C.C.はルルーシュに問いかける。
「すき?」
その言葉に不思議そうに理解できないように、ルルーシュは呟く。
スザクに抱かれたのは、そんな理由じゃない。ただ、放っておけなかっただけ。
あんな風に苦しむスザクが嫌で、少しでも気が紛れるなら、私の温もりでいいなら・・・
いや、違う。ただ、7年前に、気付けなかった自分の罪悪感を埋める為だけに、抱くように願ったんだ。
そんな、身勝手な思いが「好き」なんて感情であるはずがない。
「そんなわけないだろ。スザクは大事な『友達』だよ。」
ハッと鼻で笑い、ありえないというような表情で、手を振って、否定する。
C.C.は眉を寄せて、ルルーシュを見る。
その視線から、目を逸らし、朝陽が上り、まぶしい光に目を細めながら、窓の外へと視線を向ける。
「大事な、友達だよ。」