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御伽噺ロジック

コードギアス中心に色々やらかします。

家庭教師4

2007-04-10 21:05:45 | 家庭教師
家庭教師4

「ハァ、ハァ、ハァ・・・・。」

ベットの上で重なり合いながら、荒い息を繰り返す。

先に回復したスザクによって、ようやく、口に詰め込まれたタオルが引き抜けれる。

「ルルーシュ・・・。」

そっと頬に手を当てられ、優しくキスをしようとするスザクを拒む。

「やぁ・・・っ、やめて、キス・・だけは・・、お願い・・・っ!」

キズついたような顔をしながら、苦しそうに瞳を歪めて、スザクはルルーシュの顎を掴む。



「やめっ」

タオル越しに重ねられた唇。

「ふっ、うん。」


「ルル・・・、俺・・・。!?」

何か言い掛けたスザクはベットについた、ルルーシュの血痕を見つけて、驚く。

「えっ、なっ・・・うぁ!?ま、マジで痛かったんだ。こんな・・・」

突然、あわあわと年相応に慌てだし、ベットに括りつけたままのルルーシュの手首を開放する。


「ごめんっ!!な、なんか冷やすものもってくる!!」

ルルーシュの手首に縛られた痛々しい痕を見て、また顔を蒼くして、
部屋を飛び出していく。

ようやく開放されたルルーシュは震える身体をどうにか起こして、そんなスザクの様子を目を見開いて、見つめる。






しばらくして、スザクが冷やしたタオルを持ってきて、ルルーシュの手首を冷やしながら、ルルーシュの華奢な身体を抱き締める。

「ごめっ、ほんとごめん。俺、こんなつもりじゃ・・・」
しゅんとした様子で必死に謝ってくるスザクをみていると、垂れ下がった犬の耳と尻尾がみえるようだ。小さい頃のスザクと変わらない。ずるい。
こんな顔をされたら、こういうしかないじゃないか。

「・・・もう、大、丈夫だから・・。」

ほっと息をつきながら、スザクは申し訳なさそうに言う。

「ホントは俺、数学と英語教えてほしかったんだ・・・・。
でも、もうだめだよね。」

ペタンと寝た耳になんとも言えずに、思わず答える。

「寝ながら、よかったら、教える。」
「え?」
「・・・・座ってるのは、辛いから。寝たままでいいなら・・・」

目線をそらしながら、ぼそぼそと答えるルルーシュにスザクは満面の笑みを向ける。

「ホント!!」

ドキッ

(ああ、もう、昔から、この笑顔に弱いんだよ。俺は・・・。)